和して同ぜず

東大寺別当、筒井寛昭(かんしょう)氏の心に響く言葉より…

 

 

 

「和」というのは、私たち日本人が大切にしてきた美徳のひとつです。

 

互いを大切にし、協調しようとする思いは古くから日本人の心に根ざしているといっていいでしょう。

 

 

ところが、人との付き合いが複雑になっているからでしょうか。

 

自分と違う考えに出会うと、反目する人が増えているような気がしてなりません。

 

なかには、ある一定の価値観だけを擦り込まれ、それを自らの価値観と納得してしまっている人がいます。

 

そんな人は往々にして、良くいえば一本気、悪くいうと思い込みが強く、異なる意見を受け入れられなかったりします。

 

 

やはり、いろいろな人の考え方に耳を傾け、受け入れるところは素直に受け入れ、自分の価値観を育みたいものです。

 

もちろん、他人の意見すべてを受け入れなさいといっているのではありません

 

まずは他人の意見に耳を傾けることから始めてみましょう。

 

人の価値観は、親や兄弟、学校の先生や先輩など、子どものころから接してきた人たちや読んだ本などの影響を多分に受けているものです。

 

 

論語に「和して同ぜず」という言葉があります。

 

これは優れた人は周囲と協調しても、主体性を失わず、むやみに同調したりはしない、ということです。

 

いろいろな意見があって、みんなでそれを言い合うから、いい知恵が浮かぶのです。

 

 

もし、ひとつの意見に偏ってしまったのでは、ひとたび間違った方向に進み出したら歯止めが効かなくなってしまいます。

 

そんな事態を招かぬよう「和して同ぜず」を実践していきましょう。

 

 

 

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論語の中にこんな言葉がある。

 

《子曰わく、君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず。》(子路第十三)

 

 

先師が言われた。

 

「君子は誰とも仲良くするが、強いて調子を合わせたりしない。

 

小人は誰とも調子を合わせるが、心から仲良くしない」

 

 

「和して同ぜず」の人は、人と協調はするが、人として間違ったことや、主体性を失うことはしない。

 

自律している人であり、自尊心を持っている人。

 

いつもにこやかにしていて、人の話をしっかり聞いてくれる。

 

しかし、いざ意見を言うときには、穏やかに自分の意見を伝える。

 

卑怯なことをしない人でもある。

 

 

また、「同じて和せず」の人は、なんでもかんでも調子よく同調はするが、協調性はない。

 

依存心の強い、自尊心を持っていない人。

 

卑怯(ひきょう)な人と言っていい。

 

 

「和して同ぜず」の人をめざしたい。

 

 

 

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