第66話〜祈り
一日中ふたりでいることがこんなに幸せだとは、
ふたりとも思っていなかった。
目覚めると隣にいることがどんなに幸せなのか‥‥
それは逢えない時間が長ければ長いほど。
ひろが前から見たかった原爆ドームを訪ねた。
記念館に入って、展示物をあれこれ見た。
ひろは見学しながら戦争の惨さを改めて知ったが、
それよりも、大切な人への思いを痛感した。
それは『愛』だった。
それを思ったとき、なぜか涙が込み上げてきた。
同じものを食べられること
手をつないで歩けること
一緒のベッドで眠れること
いまこうしてみきといられることはすべてのことがつながっているからだと、
そのときに思い、感謝したのだった。
それはみきも同じだった。
愛するものすべては、
必然的に自分の目の前に存在していること。
そしてそれは永遠であると。

ふたりとも思っていなかった。
目覚めると隣にいることがどんなに幸せなのか‥‥
それは逢えない時間が長ければ長いほど。
ひろが前から見たかった原爆ドームを訪ねた。
記念館に入って、展示物をあれこれ見た。
ひろは見学しながら戦争の惨さを改めて知ったが、
それよりも、大切な人への思いを痛感した。
それは『愛』だった。
それを思ったとき、なぜか涙が込み上げてきた。
同じものを食べられること
手をつないで歩けること
一緒のベッドで眠れること
いまこうしてみきといられることはすべてのことがつながっているからだと、
そのときに思い、感謝したのだった。
それはみきも同じだった。
愛するものすべては、
必然的に自分の目の前に存在していること。
そしてそれは永遠であると。

第63話〜待ちわびて
数日ぶりの夜に、
なにもなかったかのように電話で話した。
みきは少しだけ自分の気持ちを話した。
「ひろに逢いたい」
「誕生日を一緒に祝えなくて ゴメンね」
「わたしたち いつ逢えるんだろう‥‥」
そのみきの切なさが滲む言葉に、
ひろは瞬間にこう言った。
「分かった! 来月にみき オマエに逢いに行くよ」
『えっ?ほんと?』
「ああ ほんとさ」
『仕事はどうするの?』
「なんとでもなる」
『嬉しい!』
ひろは翌日すぐに、飛行機のチケットを手配した。
「みき 来月の18日から5日間 そっちに行くことにした」
『えっ?ホント?』
「本当さ 休みをもらえよ」
『うんうん!』
ふたりがまた逢えるまであと1か月、
待ち遠しい日々が続いた。
なにもなかったかのように電話で話した。
みきは少しだけ自分の気持ちを話した。
「ひろに逢いたい」
「誕生日を一緒に祝えなくて ゴメンね」
「わたしたち いつ逢えるんだろう‥‥」
そのみきの切なさが滲む言葉に、
ひろは瞬間にこう言った。
「分かった! 来月にみき オマエに逢いに行くよ」
『えっ?ほんと?』
「ああ ほんとさ」
『仕事はどうするの?』
「なんとでもなる」
『嬉しい!』
ひろは翌日すぐに、飛行機のチケットを手配した。
「みき 来月の18日から5日間 そっちに行くことにした」
『えっ?ホント?』
「本当さ 休みをもらえよ」
『うんうん!』
ふたりがまた逢えるまであと1か月、
待ち遠しい日々が続いた。
第62話〜切ない思い
逢いたい
寂しい
帰りたい
みきのメールにはそんな言葉が多くなっていった。
ひろも同じ思いだった。
ある夜、数日ぶりに電話で話す時間があった。
「ひろ 寂しいよ 帰りたい」
「いつ帰られるかわかんないよ」
「おばさんになっちゃうかも」
いつになく沈んだみきの言葉を噛み締めるように
ひろは頷きながら聞いていた。
「みき オレだっていつだって オマエに逢いたいさ」
「オマエが寂しいとき オレだってそうさ」
それでも、切ない思いを話し続けるみきにひろはキレた。
「寂しいのはオマエだけじゃねえんだ!」
「トシをとるのはオレだって一緒だ!」
矢継ぎ早にみきに浴びせる、興奮気味のひろのことばに
みきは耐えられなくなってしまった。
「もう 話しできない 電話切るから」
そう言ってみきは電話を切った。
「オレだって いつだって オマエに逢いたいんだ‥‥」
冷静になったひろはみきへメールをした。
「ゴメン さっきは言い過ぎた 許してくれ」
みきからの返事はないまま朝になった。
寂しい
帰りたい
みきのメールにはそんな言葉が多くなっていった。
ひろも同じ思いだった。
ある夜、数日ぶりに電話で話す時間があった。
「ひろ 寂しいよ 帰りたい」
「いつ帰られるかわかんないよ」
「おばさんになっちゃうかも」
いつになく沈んだみきの言葉を噛み締めるように
ひろは頷きながら聞いていた。
「みき オレだっていつだって オマエに逢いたいさ」
「オマエが寂しいとき オレだってそうさ」
それでも、切ない思いを話し続けるみきにひろはキレた。
「寂しいのはオマエだけじゃねえんだ!」
「トシをとるのはオレだって一緒だ!」
矢継ぎ早にみきに浴びせる、興奮気味のひろのことばに
みきは耐えられなくなってしまった。
「もう 話しできない 電話切るから」
そう言ってみきは電話を切った。
「オレだって いつだって オマエに逢いたいんだ‥‥」
冷静になったひろはみきへメールをした。
「ゴメン さっきは言い過ぎた 許してくれ」
みきからの返事はないまま朝になった。

