ソウルの路地裏のぞいてみれば -88ページ目

哀愁の清涼里(チョンニャンニ) (6)

悪友くんはどうなったか・・・・



寒空の下で待つこと20分。




出てきた。



帰ってきた。



生還した。




悪友くん、放心状態で戻ってきた。



みなさん、20分で何ができると思います??



缶コーヒーを握りしめ、寒空の下で待っていた20分は僕にとっては長いものだった。果てしなく長い時間に思えた。


悪友くんにとっては・・・・あっという間。文字通り、一瞬の出来事だった。



まさに時間の相対性理論。




「どうだった?」



僕の問いかけに悪友くん、ひとこと。



「・・・・すごかった」



何がすごかったのか、読者のみなさんのご想像に任せるしかないあせる




ただ、満足してくれたみたいではあった。


一抹の虚しさを感じながら・・・・




ああ、清涼里。


悪友くん、終生忘れえない体験となったことだろう。


(清涼里編 終了)



哀愁の清涼里(チョンニャンニ) (5)

「3軒めにいた彼女、僕が見たところ一番きれいだったし、きっとキミの好みだよ。あの子にしたら?」


しょうがないので、悪友くんに水を向けてみた。




「そ、そう? じゃ、もう一回見に行って、きれいだったらその子にするかな」




悪友くん・・・あんたやっぱり悪友だね。





行ってみると、やっぱりきれいだ。スレンダーボディーに目はぱっちりドキドキ



悪友くん、この子に決めたところで値段を確認。



キーワードは・・・・20分で7万ウォンチョキパー





安いラブラブ






値段確認が終わったところで、女の子に


「じゃ、よろしくね。20分経ったら迎えに来るから」


と言い残し、僕はその場を去った。


悪友くんだけを招き入れ、おもむろにガチャンっ、とドアのカギをかける女の子。



・・・・・拉致だ。




悪友くん、ちゃんと帰ってくるかな?



その間、僕は近くのコンビニで缶コーヒーを買い、一人寒空の下で待っていたのだった。



◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇


韓国から、置屋が消えつつあります。警察が取り締まりを強化しているからです。前述しましたが、588は女性警察署長が誕生したせいで、徹底的な取り締まりを受けています。


この取締りに反発し、売春婦たちがデモまで起こす騒ぎとなりました。


彼女たちは自らを「性勤労者」と呼び、性勤労者の働く権利を奪うな! とデモを行い、記者会見までしてしまうのです。


日本では考えられないことですが、何事にも “熱く” なる国民性が、こんなところでも見ることができます。






哀愁の清涼里(チョンニャンニ) (4)

だいたい200メートル四方くらいの区画に、びっしりと置屋が並んでいる。


建物はほとんどバラックに近い。ショーウインドーのようなガラス張りの向こうで、女性たちが並んでいるのである。


言うまでもなく、韓国でも売春行為は違法行為である。しかし本音とタテマエが併存するのがこの世の常。

韓国社会の中で、この “文化” は連綿と生き続けてきたのである。

しかし、かつては隆盛を誇った588だが、この地区を管轄する警察に女性署長が誕生してから、取り締まりが強化された。徹底的な摘発を受け、現在は営業している店は4~5軒に1軒程度となってしまった。

社会が成熟し、街が再開発されるのに合わせ、この街も近い将来には姿を消してしまうだろう。


だからこの街がなくなってしまう前に、一度悪友くんにも見せておきたかったのだ。



通りを歩いて行くと、中の女性が一斉にこちらに呼びかけてくる。


「オッパー、寄ってって~」


こちらの注意をひくために、ガラス戸をガン、ガン、ガン、とたたく。


みんな一斉に、である。



気の弱い悪友君は、その音に威圧されてしまう。ちょうど地震の時、揺れよりも家具が立てる音にビビるようなものだ。


女性たちは総じて、モデル並みのスタイルで顔もきれいだ。


しかし悪友くん、そんなもの見ている余裕がない。



ガン、ガン、ガン・・・・ガン、ガン、ガン・・・・



僕などは何人か悪友くん好みの女の子を見つけたのだが、悪友くん、まったくそんな余裕がなく、置屋街を一周してしまった。




あらあら、このまま逃げ帰ってしまうのか、悪友? 


寒空の下、女性たちのガラス戸をたたく音だけがこだましていた。



哀愁の清涼里(チョンニャンニ) (3)

清涼里へは地下鉄の1号線で行く。


以前も書いたが、ここは国鉄・京春線の始発駅である。


駅に隣接してロッテ百貨店もあり、昼間は買い物客でにぎわう、きわめて健全な街である。


そんな健全な街である清涼里。実はもう一つの顔がある。



それが・・・




韓国人なら誰でも知っている・・・・・




そう、あなたが思ったとおり。





紅燈街である。



平たく言うと売春街である。




ソウルには俗に5大置屋街と呼ばれる街がある。


清涼里、ミアリ、龍山(ヨンサン)、永登浦(ヨンドゥンポ)、千戸(チョノ)である。


その中でも、清涼里は最も有名な街だ。地元の人は置屋がある番地が588番地であることから「588(オーパルパル)」と呼ぶ。



ロッテ百貨店に向かって右手の路地を50メートルも進むと、、、、




見えてきた。





ピンクの明かりが見えてきた。



(こんな近くに見えるんだ)



紅燈街とはよく言ったものである。




怖気づく悪友くんの手を引いて、いよいよ588へ突撃した。



(つづく)

哀愁の清涼里(チョンニャンニ) (2)

インチョンからバスに乗り、ソウルへ。

ホテルに着いたのは午後7時ころだった。

今回のホテルは乙支路4街(ウルチロサーガ)にある「ホテル国都」


       ↓


http://www.hotelkukdo.com/


2007年オープンの新しいホテルである。繁華街からはやや離れているが、前から一度泊まってみたいと思って注目していた。

しかもウォン安のおかげで、ダブルのシングルユースが2泊で19,200円グッド!


悪友くん、部屋に入るなり、広さときれいさにご満悦。


高まった気分のまま、夜の街へ出撃することになった。



まずは食事。


悪友くん、今回どうしても食べたい料理があるという。


それは




サムギョプサル↓


ソウルの路地裏のぞいてみれば

最近は日本人の間でも有名になった、新村の某店へ。


サムギョプル3人前にビール、焼酎を飲んで48,000ウォン(3,600円)




安いラブラブ




そしておなかもいっぱいになったところで、いよいよ清涼里へ悪友くんを連れていくことになった。




僕、何も知らない悪友くんに事前ガイダンス。



そのキーワードは・・・





20分で7万ウォンチョキパー  (約4,600円)






何がって?




そういうあなたも知っているんでしょ?にひひ



(つづく)