南大門戦記 (2)
展示会を見終わり、再び地下鉄で明洞まで戻る。
僕が初めて韓国を訪れた1991年から、すっかり韓国社会も様変わりした。
IT時代の今、ソウル近郊の交通機関ではT-moneyが普及している。
SuicaのようなIC乗車券である。
コンビニや地下鉄駅で購入できる。価格は500ウォン。(返却するとこの500ウォンは返ってくる)
以前はチャージするのは駅の窓口で頼まなければならなかったが、現在では自動入金機が設置されている。
僕は韓国に着くとすぐ、1万ウォンほどを入金する。
こうしておけば、どこへ行くのも便利だ。
また、日本のSuicaと同じく、コンビニなどで買い物に使える電子マネーの機能も備えている。
ただし、酒とたばこは買えない。
僕はT-moneyを2枚持っている。
今回のように、お客さんや悪友くんを案内することが多いためだ。
1枚をハチ社長に渡し、地下鉄に乗って移動する。
展示会も見終わったし、いよいよハチ社長はじめての韓国、大冒険のはじまりである。
(つづく)
南大門戦記 (1)
2007年3月、僕は取引先のハチ社長をお連れして、ソウルを訪れた。
一山(イルサン)のKINTEXで開かれた業界の展示会を視察するためだった。
イルサンはソウルの隣の町、高陽(コヤン)市にある。最寄駅は地下鉄3号線の大化(デーファ)駅だ。
ソウルの明洞からは45分ほどかかる。
イルサンは近年、発展著しいソウルのベッドタウンとなっている。
住環境もよく、商業施設も充実しており、住むには快適な印象を受ける。
インチョンまでも車で45分ほどなので、旅行に出かけるのも便利だ。
そのイルサンにあるのが、総合展示場KINTEXである。
ソウルの展示場というと三成洞(サムソンドン)のCOEXが有名だ。
こちらはインターコンチネンタルホテルが隣接しており、またモールがあるので、買い物や宿泊で訪れた方も多いだろう。
しかし展示場の規模や設備面からいうと、ソウル近郊ではKINTEXが一番である。
KINTEXの外観 (KINTEXホームページより)
http://www.kintex.com/japanese/about/overview.jsp
今回は韓国初訪問のハチ社長をご案内して、韓国の業界事情・そして社会を見ていただこうと、ツアーを企画した。
とにかく楽しんでいただきたい。
そんな思いで、これからハチ社長をご案内するのである。
(つづく)
チョン・ジヒョン ホワイトバレンタイン
昨日に続き、今日もチョン・ジヒョンの映画を紹介したい。
今日は彼女のデビュー作
- ホワイト・バレンタイン スペシャル・エディション
- ¥3,591
1999年、チョン・ジヒョン18歳の作品である。
日本では「猟奇的な彼女」の大ヒットを受け、2004年に公開された。
舞台は全州。
伝書鳩に付いていた手紙を偶然読んだ少女が、その差出人の青年と心を通わせていく。
二人は不思議な因縁で結ばれているのだが、そうとは知らず、ゆっくりと淡い恋をはぐくんでいく。
ストーリーに抑揚はない。
あえて携帯もメールも排除された、ノスタルジックな舞台装置が用意されている。
この映画の中の田舎町だけは、時間がゆっくりと流れているのだ。
そうした背景を提示しておいて、だれにでもありそうな淡い恋が、文字通り淡々と流れていく。
なつかしい気持ちになる映画である。
“恋に恋する”年頃の少女を、みずみずしい魅力で演じたチョン・ジヒョンは当時高校生。
この作品で百想芸術大賞の新人演技賞を受賞した。
なお、共演のパク・シニャンは昨年、韓国で大ヒットしたドラマ「風の絵師」で、ムン・グニョンと共演している。
愛しの韓国女優 チョン・ジヒョン
韓流ブームの流入から10年近くになろうとしている。
先日、妻が買ってきた韓国のガイドブックを見て驚いた。
「韓流図鑑」なるコーナーがあるのだが、そこで紹介されているのはすべて、イケメン俳優ばかりなのである。
ファン層が女性だから仕方ないのかもしれないが、女優や女性歌手もぜひ紹介したいと思って、今日はこの女優を紹介することにする。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
チョン・ジヒョン
1981年10月30日 ソウル生まれ。
クァク・ジェヨン監督の「猟奇的な彼女」で大ブレーク。一躍、一流女優の仲間入りを果たした。
続く「僕の彼女を紹介します」もヒットし、日本でも人気の韓国女優となる。
最近では「アジエンス」のコマーシャルに登場し、お茶の間のお父さんたちの目にも留まるようになった。
身長172センチのモデル体型。そして、愛くるしい表情がたまらない。
僕の好きな韓国女優の中でも1、2位を争う。
そんな彼女の魅力が一番あらわれているのが、映画「イル・マーレ」だと思う。
韓国での原題は「時越愛(シウォレー)」
- イル・マーレ
- ¥4,441
舞台は海辺に建つ家「イル・マーレ」
郵便受けを通して、二人の男女の時空を超えた奇妙な文通が始まる。
手紙だけで心を通わせる二人。
ついには未来の日時を決めて会う決心をするのだが・・・・
純粋なラブストーリーが切ない。
そして健気なヒロインを演じるチョン・ジヒョンの美しさ、可愛さが最も引き出されている作品だと思う。
後年、キアヌ・リーブスとサンドラ・バロックを起用し米国でリメイクされたが、あちらは明らかに「やっつけ仕事」的な作りになっており、韓国の原作の方がはるかに完成度が高い。
2000年、チョン・ジヒョン19歳の作品である。
韓国・下町人情紀行
昨日まで、ソウルのいわゆる「色街」について書いてきた。
じゃあ置屋街って一体どこにあるの???
と興味をもたれた方もいらっしゃるだろう。
そこで今日はこの本を紹介したい。
- 韓国・下町人情紀行 (朝日新書50) (朝日新書 50) (朝日新書)/鄭 銀淑
- ¥756
- Amazon.co.jp
本書にはソウル5大置屋街のうち、永登浦と千戸についての記述がある。
詳しい地図も付いているので、この本を片手に探していけば、容易に置屋街に到達することができるだろう。
と言っても、この本はもちろん風俗案内書ではない。
韓国の、ごくありふれた街角を紹介する紀行エッセーである。
この人の文章は全般的にお手軽だ。
一言で言うと、「広く、浅い」
全部で12の街角が紹介されているが、どこから読んでもいいし、ちょっとした時間つぶしにもなる、肩の凝らないガイドブックといった感じだ。
一般の日本人旅行者は行くこともないであろう町の数々が紹介されているので、韓国の多面性に触れることができる。
そう。
ソウルの明洞や南大門だけが韓国ではないのだ。
路地に一歩入れば、ごく普通のありふれた日常が広がる空間がある。
そして、その土地に根差した人々の営みがある。
そんな風景に自らを溶け込ませることも、旅の楽しみの一つと言えるだろう。
みなさんも韓国へ行ったなら、ぜひ一歩ちがった道を曲がってみていただきたい。

