今回は宇徳敬子様のベスト・アルバムの紹介です。

彼女はいわゆるビーイング系の人で

露出も少なく(Mi-Ke時代は大量露出だったのに…)、

最近は正式な新曲のリリースもなく、大阪のライブハウスで不定期に

活動したり、他のアーティストのコーラスで参加するくらいで

なかなか表立った活躍は見えませんが、結構好きなんですよね。


彼女の魅力はそのあたたかい歌声と、アコースティックサウンドにあると思います。

このアルバムはシングルを中心に集めたものになってますが、アメリカンロック調あり、

ブルース調あり、ゆるやかなバラードありと、楽曲の幅は広く楽しめますね。


1曲目は「あなたの夢の中 そっと忍び込みたい」。この頃って、ビーイング系の方々の

長いタイトルが流行ってたはてなマーク時期ですよね。大黒摩季の「別れましょうあなたから

消えましょう私から」とかWANDSの「愛を語るよりぐちづけをかわそう」とかね。

そういう一連の流れと並べられそうですが、それらとは一線を画す、ピアノバラード。

これが、Mi-Keからのソロ・デビューシングルとなるわけですが、Mi-Keと180度違う

音楽世界に結構びっくりしました。まぁ、Mi-Keでもコーラスアレンジなど宇徳さんが

やってたらしい(これは最近聴いてびっくり)のですが、どうしてもあの時は「アイドル」

「イロモノ」と見られがちだったし、このイメチェンはよかったのかも。ちょっぴり不安定な

ボーカルも味がありますね。


そして2曲目「まぶしい人」は、全曲と同じくミディアムバラードだけれども、だいぶボーカルが

安定してきたことが伺える曲。終わった恋を懐かしみつつ、別れた恋人への感謝の気持ちも

歌った優しい一曲。


こんな感じで序盤は彼女の初期のイメージに合った、穏やかなミディアムテンポの曲が

並んでますね。5曲目の「不思議な世界」からは詞だけでなく、曲も本人が作り始めて、本格的に

シンガー・ソングライター路線が発動するわけなんですが、基本的にはこの頃までは、

楽曲的には同じような感じのものが多いです。


一番すきなのは、アメリカンロック路線にシフトしてきた「光と影のロマン」。これは、「名探偵コナン」の

テーマにもなってたんで、覚えてる人も多いかも。この曲の前向きな詞も好きだし、途中のマーチング

調の展開もいいですね。ラストもグッと来る終わり方で○。


で、続く「風のように自由~free as the wind~」も好きですね。これもコナン君ですあせる

しっかりとしたバンドサウンドで、詞の持つ強いイメージを後押ししてますね。ただ、この頃の

ボーカルはなぜかやや巻き舌ショック!


そのほかは、昭和の青春歌謡みたいなメロディーを思い起こさせる、「忘れな草」や近藤

房之助とのデュエットの「Good-by morning」、けだるいジャズの「Love Letters」がオススメですね


ただ、ボーナストラックで収められた「想い出の九十九里浜(Remix)」はちょっとだめだったなぁ。

Mi-Keのオリジナルヴァージョンは結構好きなんだけど、このRemixは安っぽいダンスアレンジに

変わっててちょっと幻滅~。これは入れなくてよかったかも。


それにしても宇徳さん、もうメジャーシーンではリリースないのかな。

結構いいアーティストだと思うので、また表舞台に出てきて欲しいのになぁ。

宇徳敬子, 葉山たけし, 池田大輔, 川島だりあ, DIMENSION, UK Project
THE BEST “eternity”


今日はSTEVIE WONDERの10年ぶりのニュー・アルバムについてレビューします。

もちろん、僕はスティーヴィーについては、名前も曲も何曲かは知ってましたが、

アルバムを買ったのはこれが初めてでした。


感想としてはすごく若々しく、ソウルフルだなぁってことでしたビックリマーク

もっと大御所らしく、重たい雰囲気もあるのかと思ってたんだけど、

いろんなアーティストと柔軟に組んでいてとても楽しそうです。

彼は現在55歳なんだけど、歌声がすごく艶やか。


1曲目はキム・バレルをフィーチャーした、「IF YOUR CANNNOT BE MOVED」。エモーショ

ナルな激しいメロディーで、詞も「自分の顔を隠さずに、ありのままの自分を堂々と見せろ」と

いう強いメッセージ・ソングになってます。

なんでも、この曲、当初はアリシア・キースとのデュエットが収められる予定に

なってたのですが、キム・バレルのボーカルにさしかえになったらしい。なんででしょうねはてなマーク

キムのボーカルもよかったから別にいいんですけど、アリシアとの共演も見たかったなぁ。


2曲目「SWEETEST SOMEBODY I KNOW」は「君ほど優しさに満ち溢れた女性はいない。

そんな君を心から愛する」と歌う優しいラブ・バラード。聴いてると心が穏やかになる感じ。


4曲目の「FROM THE BOTTOM OF MY HEART」も好きな人を心から

思う優しさに満ち溢れたナンバーですが、こちらはもうちょっと壮大な詞になってます。

この曲はイントロで彼が奏でるハーモニカの音色が好きですね。


一番オススメは、ファンキーな弾けたボーカルが聴ける「PLEASE DON'T HURT MY BABY」。

コーラスやホーンセクションもたくさん入ってにぎやかなナンバーなんですけど、詞はというと

「浮気していることを奥さんにばらすわよ」と浮気相手に迫られて焦っている男の情けない

心情を歌ったもので結構笑えます。


そして、「HOW WILL IKNOW」では彼の娘、アイシャ・モーリスとのデュエットを披露してます。

彼女は現在30歳になっているようですが、ビッグ・アーティストの父親とこうして肩を並べて

歌を歌えるようになってたんですね。スティーヴィー自身も、彼女が生まれた当時「ISN'T

SHE LOVELY(邦題:可愛いアイシャ)」をリリースしていたくらい愛していたでしょうから、

このデュエットは感慨深いものがあったんじゃないかなぁ。アイシャのボーカルは主張は

そんなに強くないんけど、とても優しく包み込むような感じで、スティーヴィーの奏でる

ピアノバラードにマッチしてました。

ちなみにこのアルバムでは「POSITIVITY」という曲でも、

彼女と共演してますが、こちらは一転して、むちゃくちゃポップな明るいナンバー。

ただこの曲のほうはスティーヴィーのボーカルがメインなので彼女はほんとにちょっとした

引き立て役になってるだけの感じ。


他にすきなのは落ち着いたピアノバラード「PASSIONATE RAINDROPS」、ムーディーな

ジャズナンバー「True Love」、彼の前妻、シリータが亡くなる前に、彼女に捧げたという

「SHELTER IN THE RAIN」、プリンスも参加したファンキーな「SO WHAT THE FUSS」、

そしてインディア・アリーと共演した社会へのメッセージソング「A TIME TO LOVE」など。


アルバムタイトルが示すとおり、いろんな形の愛-恋人に対してだったり、家族、人類など

への大きな愛が溢れたアルバムになってました。

スティーヴィー・ワンダー, キム・バレル, アイシャ・モーリス
タイム・トゥ・ラヴ


今回紹介するのはB'zのベストアルバム「Treasure」です。

昨年は、最新ベスト「PleasureⅡ」も出ましたが、今日はそれではなく、

デビュー10周年を迎えた98年にリリースされたファン投票によるベスト盤をチョイスしてみました。


この頃までのビーズの楽曲ってむっちゃ好きなんですよ。

デビュー以来、デジタルサウンドとロックの融合みたいなことを続けてきて、徐々に

アメリカンスタイルのハードロックにシフトしてきた彼らなんですが、このベストはその過程を

垣間見られるアルバムになってます。


彼らの魅力って、ハードなサウンドの中に、詞は意外と小市民的なことを歌ってたり、

恋愛に関する青臭い感情を歌ってたりするところなんじゃないかな…と思います。

もちろんハードなサウンドに壮大な詞の乗った曲もありますが、それよりも

意外と普通の日常の中の出来事を歌ってる詞が多くて共感しやすいです。

しかも、彼らの実年齢よりも歌の主人公の年齢が若い、というのも特徴。それは今も変わらない

ですね。


一番好きなのは「恋心(KOI-GOKORO)」。人を好きになったときのドキドキ感を歌ったナンバーで、

詞も若々しい。「好き」という気持ちを伝えたいのにうまくいかないよー、という誰にでも

あるストーリーを、難しくない言葉で表現してて好感持てますね。特に面白いのは

「松本に相談しようか、でもたぶん冷やかされるからやめとこう」のくだり。


それから、もともとあったオリジナルヴァージョンから一部詞を変え、オリジナルの「その後」を歌った

「Pleasure’98~人生の快楽~」もいいですね。昔は馬鹿なことを一緒にした仲間が、

大人になるにつれて社会でもまれたり、私生活で苦労をしたり…という経験の中で

それでも胸を張って生きていくしかない、という「打ち明け話」みたいな詞で、リアルなつくりになってます。


あとは、「もう一度キスしたかった」。これはメロディーが好きですね。ピアノのせつない

メロから始まり、感情の高ぶりをそのまま表したような旋律を聴くだけで、詞の世界が

目に浮かびます。一語一語噛み締めるように歌う、悲しい稲葉さんのボーカルも◎。


そして、「いつかのメリークリスマス」。これまたイントロのオルゴール風サウンドを聴くだけで

せつなくなりますね。


他に好きなのは吐き捨てるような歌い方が印象的なデジタル・ロック「Liar!Liar!」、

ピアノではじまるイントロが大好きなワイルドな「ねがい」(水を蹴り上げるPVをよく覚えてます)、

優しいロッカバラードで、この曲だけでボーカルの質感が他の曲と違って聞こえる(柔らかい感じの声)、「愛しい人よGood Night...」。あたりかな。あとは、「FIREBALL」という曲は確か化粧品のCM

ソングだったんですが、キャッチコピーが「メイク魂に火をつけろ」だったので、詞の中の最後のサビの

「魂に火をつけろ」のところではきちんと「(メイク~)魂に火をつけろ」と歌ってます。


それにしてもこのブックレットの彼らは若いですわ~。特に稲葉さん、オットコ前です。

最近はさすがに年齢も感じさせるようになってきたけど、この頃はビジュアルも含めて

かなりいけるビックリマークベストだと思います。


僕はこれと「Pleasure」の「通称金銀ベスト」、それから初期レア音源の入った「Mixture」の

ベスト3枚+95年のオリジナルアルバム「LOOSE」をもってますが、この頃の曲を

聴くとやっぱりB'zってかっこいいなぁと思いますね。

B’z, 稲葉浩志
B´z The Best Treasure

今日はM♪Boyさん からいただいた、携帯バトンをやって見たいと思います。

①あなたの「え」の変換候補上位5位は?

「駅」「エア」「エア~」「映画」「英語」

エアとエア~が入っているのが謎あせる


②あなたの「ふ」の変換候補上位5位は?

「普通」「普通ぽいなと」「不快」「風呂」「ぶり」

そこまで「普通」を強調しなくても…。ぶりは魚フグのことじゃなくて「~ぶり」とかのぶりです。


③あなたの「よ」の変換候補上位5位は?

「よいなら」「よければ」「よろしく」「夜」「酔いました」


④あなたの「こ」の変換候補上位5位は?

「こんばんは」「後日」「こちら」「コーヒー」「恋人」

意外と普通の言葉がそろってますね。


⑤あなたの「だ」の変換候補上位5位は?

「誰」「誰か」「だなと」「ダメ」「抱きしめたい」

誰か抱きしめたいラブラブキャー。ダメ!汗


⑥第一候補のみで文を作ってください。

「普通よいなら 駅。  こんばんは、誰?」
意味がわかりません。初対面の人との待ち合わせでしょうか?あせる


⑦次の人に回すひらがな5文字をどうぞ

「あ」「ほ」「な」「ひ」「と」


⑧次にまわす人5人

やりたいひとはどうぞ。


本日2本目のレビューは宇多田ヒカルの3rdアルバム「DEEP RIVER」です。

そろそろ桜のシーズンだなぁ…と思ってたら、久々に「SAKURAドロップス」を聴きたくなり、

ラックから取り出してました。


この曲のイントロのドラムロール、すごく好きなんですよ。人は失敗したり、恋に破れることも

あるけどそれでも生きていかなくてはいけない、という当たり前だけども、力強い詞にあってると思うし。


他の曲に関しても、彼女の頭のよさ、柔軟さを示した詞、幅広いサウンドアプローチ…と

それまでにリリースしてきたアルバムの中では一番まとまりのある作品だと思います。

デビュー曲「Automatic」から時代をリードし続けた彼女が、一番の高み、そして逆に一番の深みに

到達した感がありますね。


好きな曲はボーカルを何重にも重ねたコーラスがビートを後押しする「Traveling」、

詞が深く、自分らしく生きることの大切さを歌った「Deep River」、なかなか会えない

恋人同士の気持ちをうまくつづった「Letters」などキャッチーな曲なんですが、

一番すきなのは面白いのビート感を持った「プレイ・ボール」、「東京NIGHTS」あたり。

特に「東京NIGHTS」は東京で自分探しをする若者の葛藤を切ないメロディーで

歌い上げてるナンバー。現状に不満は特にないけど満足もしてない、というもやもや感を

うまく表現した詞が◎。


他には切迫した切ないボーカルが印象的な「A.S.A.P」、珍しくロックサウンドに乗せて歌う

「嘘みたいなI Love You」などがすき。ただ「FINAL DISTANCE」については、

僕は2ndアルバムのタイトルチューンでもあるポップな「Distance」の方が

好きだったりします。「FINAL~」も別に悪くはないんですけどね。皆さんはどうでしょうか?

宇多田ヒカル
DEEP RIVER





今日はBrooke Valentineの1stアルバム「Chain Letter」を紹介します。

彼女はテキサス州出身の19歳のR&Bシンガーです。


このアルバムは昨年の春にリリースされましたが、僕が買ったのはついこないだです。

ヒット曲「Girlfight」など気になる曲もあったんですが、当時は買うというところまで

至ってなかったんですけど、こないだCD屋でたまたま目に付いて試聴したら、結構よかったので

買っちゃいました。ただ、そのとき、大ヒットのあとにありがちな「日本盤スペシャルエディション」しか

なく、なんだかオリジナル版を取り寄せてもらうのも面倒なので、もうこのスペシャル版を

買っちゃいましたチョキ。このアルバムにはオリジナル版に「Girlfight」のリミックス2曲を加えたものと

DVD(PV、ライブ映像、スペシャル映像などを収めたもの)つきの2枚組です。ちょっと高く

ついちゃったわけですが、アルバムの出来が非常によかったのでそれほど気になりません。


このアルバムは1曲目と2曲目にいきなり大ヒット曲「Girlfight」からはじまるアゲアゲなオープニング。

1曲目の方はこのスペシャル版のみの新録、レゲトンMIX。2曲目のオリジナルver. に

比べてかなり早いバージョンで、クィーンズ・デリスのラップもとても印象的なナンバー。


3曲目は「Taste Of Dis」は4つ打ちのダンスチューンになってて、畳み掛けるようなビートとクラップ、

コーラスで攻めてくる躍動的なナンバーになってます。ホイッスルなども効果的に使われてます。


面白いなと思うのは「Blah Blah Blah」。この曲はマーチ調のテンポのポップになってて、

R&Bシンガーというイメージの彼女の中では、かなり異色のナンバー。けれどもちょっと不穏な

感じがするメロディー展開とか、いろいろなコーラスが入った構成は聴いてて楽しいので

結構好きです。


一番大好きな曲はアコースティックサウンドのゆったりとした展開で、「あなたが目の前にいてくれるだけで

いい」と歌う落ち着いたバラード「Cover Girl」かな。彼女はかなり歌唱力のある人で、パワーで

ぐいぐいと押していく歌い方も出来る人なんだけど、この歌では「ひいた」優しい歌い方をしていて、

とても心に響きます。


他に好きな曲はラテンっぽいアプローチの「Ghetto Supastarz」、ピアノ・ロック調の「I Want You Dead」

も好きですね。特に彼の浮気を機にした、別れの歌「I Want You Dead」は「あなたには死んでもらいたい」という詞が怖いドクロ

歌い方も投げやり。詞もハチャメチャで「ネットであなたの宝石を売ってやったわ」「あなたのボスに

電話してあなたが辞めたって言ってやったわ」「あまたの車を溝に落としてやったわ」とやりたい放題。

この曲だけ彼女がソングライティングには関わってないんですけど、あまりにも面白くて何度も聴いちゃいました。

そして続く「Dying From A Broken Heart」も好きです。切々としたバラードなんですけど、全曲とは

逆に「あなたと別れたら自殺しちゃうわ」という弱い女の子の心情を歌ってて、こっちも怖いけどいい曲です。


こんな感じで歌もにうまく、サウンドもいろんなものがあり、詞も等身大で面白いものが多いので、

予想以上に楽しめたアルバムでした。

ブルック・ヴァレンタイン, ビッグ・ボーイ&リル・ジョン, ダート・マクガート, ジャーメイン・デュプリ
チェイン・レター
ブルック・ヴァレンタイン, リル・ジョン&クイーンズ・デリス, ビッグ・ボーイ&リル・ジョン, ダート・マクガート
チェイン・レター スペシャル・エディション(DVD付)

今回は華原朋美の懐かしいベストアルバムの紹介です。


このアルバムに関しては95年のデビュー曲「keep yourself alive」から98年の「YOU DON'T GIVE UP」

までを収録したものになってまして、歌唱入りのCDと、インストゥルメンタルの2枚組。

僕は数年前にブックオフで捨て値価格で見つけてきて、今でも思い出したように聴いてる

アルバムです。


華原朋美については今も地味に活動を続けていて、しかも、わけのわからないキャラだった

「売れっ子」時代よりも、人間っぽい感じのする今のほうが、人間的にはいいと思うのですが、

やはりキラキラ輝いてきたのはこの時代ですね。売れないB級アイドルから、小室哲哉に

見出されてスターの階段を駆け上がった、まさにシンデレラ・ストーリーを地で行った人です。


1曲目はデビュー曲「keep yourself alive」。デジタルなイントロからはじまるダンスナンバーで、

いきなりハイトーンボーカルが炸裂してます。シンセサイザーもガンガンに使ってて、TM NETWORK

っぽいですね。


2曲目は「I BELIEVE」。これは雪の中で歌い踊るPVが今も印象に残ってるナンバー。

相変わらずトーンは高いんですが、メロディーが切ないラインなので、キュンとくる仕上がりに

なってます。これは結構好きです。


 3曲目は大ヒット曲「I’m proud」。これもビルの屋上で風に吹かれて歌ってるPVで有名ですね。

壮大なオケに乗って、朋ちゃんも頑張って歌ってます。


4曲目は「LOVE BRACE」。ストリングスとピアノの音色が美しいラブバラードです。この頃が

小室さんとの関係も最高潮のときだったのでしょうね。公私混同もいいところなアツアツ振りでしたが、

それを反映したような愛の歌。けれどもクオリティも高いです。


そして続く「save your dream」はポップで好きなんですけど、ハイトーンボーカルがいきつくとこまで

いっちゃった感じの危ない曲。イジメのようなほど、高音域を駆使したメロ展開になっていて

小室さんはサドだったんでしょーかあせる。特に2番のボーカルの苦しそうなこと…。


けれどもよかったのはここくらいまでで、あとはだんだん楽曲のクオリティが下がっていくのが

見え見えなのが辛いです汗。まぁ、「save~」の次に収められた「Hate tell a lie」については

詞もかなり意味がわからなくて、それはそれでやばい気がするんだけど、フォークとポップが

混じったような不思議なサウンド、朋ちゃんの間奏のハーモニカ(TVで披露するときはいつも違う

メロディーを奏でてた)もあり、ぎりぎり面白い印象を与えてるんですけど、そのあとが完全に

下降線。


極めつけは朋ちゃんと小室の共作の怪作「たのしく たのしく やさしくね」。気の抜けたシンセサイザーの

ゆるいイントロからはじまったと思ったら、朋ちゃんの調子っぱずれのボーカルがでてきて

こけそうになる曲。「なんでこんなに歌が下手になったの?」って感じ。詞も若干意味わかりづらいし。

ヘンな曲です。

他にもHip-Hopな「I WANNA GO」とか、落ち着いた優しいバラードの「YOU DON'T GIVE UP」など

印象的な曲はあるけれども、やっぱり初期の輝きは感じられず、残念ながら小室プロデュース時代は幕を閉じてしまったわけです。


それにしても小室プロデュース出身のアーティストにはいろんな展開がありますね。いち早く

セルフプロデュース感覚を身につけ、小室を離れたあとのほうが売れたhitomi、小室を

離れていまや、Queen of Hip-Popとなった安室、小室から離れたのにavexで小室みたいな

曲を歌ってるアミーゴ…といろいろいますが、朋ちゃんはどの波にも乗れず悪戦苦闘

してる感じ。けれども、なんだか不器用な感じが、親しみが持てる気もして、TVで見かけると

頑張ってるな~と思ってしまうアーティストです。

華原朋美, 小室哲哉
kahala compilation

今日は Faith Hillが3年前にリリースした5thアルバム「CRY」を取り上げます。

彼女は現在39歳のアメリカ出身のカントリー歌手。


カントリー歌手といっても、ポップよりの曲を数々リリースしており、逆に完全に

カントリーの曲のほうが印象薄いと思うので、ポップ歌手といってもいいくらいな感じです。

代表曲も「This Kiss」、「永遠に愛されて~パール・ハーバー愛のテーマ」など完全に

ポップだし。日本でも結構人気のシンガーです。また、過去には3度も「世界で最も美しい

50人」に選ばれたりと、その美貌でも有名。ほんとにお綺麗です宝石赤。ボーカルスタイルは

セリーヌ・ディオンにも似てますね。

さて、このアルバムは彼女が成功を収めてから進めてきたポップ路線に「ロック」の

要素を強化した、新しい一面が見える一枚になっています。


このアルバムは冒頭からオススメの曲がそろっています。

まずは1曲目の「Free」から力強いロックナンバー。歌い方もかなりワイルドで、

歌詞も強い女性のイメージを打ち出したものになっています。

そして2曲目「CRY」は当時、フジテレビ系で放送されてたドラマ「薔薇の十字架」

(三上博史、天海祐希主演)の主題歌にもなっていました。女性から別れを告げる

ナンバーで、彼女のエモーショナルなボーカルが冴え渡るバラードです。

続く「One」もいいです。これはR&Bっぽいアプローチをとってるので、

結構珍しいかも。愛が消えていく様子を歌った悲しいナンバーです。


他にオススメの曲は落ち着いたバンドサウンドが印象的なラブバラード「Baby You Belong」、

ハンドクラップも入ったロックチューン「If You're Gonna Fly Away」、ちょっとアジア的な

イントロから始まり、壮大なロックチューンにかわっていく「I Think I Will」、ストリングスや

フルートの音色が美しい「You're Still Here」などなど。


彼女、昨年にリリースした6thアルバム「FIREFLIES」では若干カントリーに回帰した感も

あるんですが、僕はこっちのロックなアプローチが結構好きでした。

フェイス・ヒル
CRY



今日は昨年の秋にリリースされたこのカヴァーアルバムを紹介しますね。

平原綾香といえば、先週ニューアルバム「4つのL」もリリースされて、

これも買ったのでいつかレビューするかも知れないですが、今のところは

断然こちらのアルバムのほうが好きですね。


このアルバムは、昭和から平成の時代にかけて生まれた、名曲11曲を

彼女の個性的なボーカルでカヴァーしたアルバムになってます。


このアルバムに先駆けてリリースされたシングル「晩夏(ひとりの季節)」はユーミンの

荒井由実時代のカヴァー。平原とユーミンってあんまりつながらないイメージが

あったんですが低音部分の声が、ユーミンの雰囲気に結構似てて

なかなかいい感じ。この曲がアルバムでも1曲目に収録されており、

アルバムのクオリティの高さを予感させる幕開けとなっています。


他にも、もの悲しいギターの音色とパーカッションが印象的な「言葉に出来ない」、

久石譲とのコラボレーションで神聖な感じさえする「いのちの名前」(千と千尋の神隠し主題歌の

カヴァー)、玉置浩二の名バラードのカヴァー「あなたに」など、原曲の魅力をそのままに、

そして彼女の深い声で表現することによって新しい世界を感じさせてくれる仕上がりに

なってます。


好きなのは、なんとサザンのあの名曲をボサノヴァでカヴァーし、それがまた意外に

はまってる「いとしのエリー」、それからとっても美しいアレンジで、澄んだ夜空を

思い起こさせる「Missing」(久保田利伸カヴァー)など。ちなみにアルバム収録曲の

半分以上が男歌のカヴァーです。声的にあってると思います。あと、たまに彼女の

ボーカルって「ブレス」が気になるって人がいますが、デビュー当初に比べれば

だいぶ気にならなくなってるような気が。しかもあのブレスは歌に深みを与えてて

僕はわりと好きです。


そして、一番オススメなのが「なごり雪」。イルカの歌唱でおなじみの不朽の名曲ですが、

これは原曲に負けず劣らずの仕上がりなんじゃないかなぁ。沢田完氏のアレンジ、

吉田隆氏のプロデュースの素晴らしさにも寄ると思うんですけど、この曲はピアノと

ストリングスを最大限に効果的に使い、かなりドラマチックなアレンジになってます。

曲を聴いてると詞の一場面がパーンと浮かぶような感じ。これに応えて平原さんの

ボーカルも非常に繊細で◎。この曲は数多くの人がカヴァーしてますが、

僕の知る限りでは一番の出来かも。ちょっと感動作です。

さらに、続く「翼をください」も非常にいい。これは、今まで彼女のイメージになかった

「ロック」なアレンジになっています。ボーカルもこちらは力強く、聴いてると

パワーをもらえます。この曲のプロデュースは東京事変でもおなじみの亀田誠治氏。


こんな感じでこのアルバムは1曲ごとにプロデューサーが違うんで、平原さんのいろんな面を

うまく引き出せたアルバムだと思います。ちなみに「いとしのエリー」のプロデュースはゴンチチでした。

そして彼女はボーカルスタイルが非常に個性的なので、カヴァーでもしっかりと、平原綾香の

世界が出来上がっていて、とてもいいアルバムだと思いました。

平原綾香, 荒井由実, 松任谷正隆, 小田和正, 佐橋佳幸, 桑田佳祐, ゴンチチ, 菅谷昌弘, 久石譲, 覚和歌子
From To

今日はドイツはケルン出身の5人組ポップロックバンドTIMID TIGERの1stアルバムの紹介です。

…っていってもまだ彼らのこと知らない人がほとんどかなぁ、と思います。


このアルバムは日本では先週リリースされたばかりで、かつ、新人さんバンドなんで

まだまだ知名度もかなり低いとは思うんですけど、

自分の行ってるCD屋さんではかなりプッシュされてました。試聴も出来たんですが、

すごくポップ。シンセサイザーの音色をふんだんに使った80年代風ポップロックになってます。

僕は1曲目「Combat Songs&Traffic Fights」を聴いただけで、かなり気に入ってしまい

購入しました。この曲はベースラインは基本的には「踊れるロック」になってて、

フランツ・フェルディナンドなんかが好きな人にもはまるサウンドだと思うんですけど、

彼らとの決定的な違いはシンセを中心に使ったキラキラしたサウンドであること。

またボコーダーを使ったり、いろんな効果音を使ったりと、かなり「楽しさ」を

追求した音作りになってるので、あまり深く考えずに楽しめる…そんな陽気な作品です。


あと、変わってるのが詞。バンド名にもなってるTimid Tiger(臆病なトラ)をキャラクターにし、

彼の冒険を語っていく、コンセプトアルバムにもなっています。このトラは、メンバー5人の

分身で、彼らの思いや経験を投影しているんだとか。このトラのキャラがブックレットにも

描かれてるんですが、かわいいので、下にも載せときますね。また、トラなのに「臆病」っていう

設定も面白いと思います。そんなこんなでいろんな意味で!結構異色のバンドかもしれません。

かわいい!Timid Tigerのキャラ。

オススメは先述の「Combat Songs&Traffic Fights」、途中挿入されてる銃の音のSEが

ノリに拍車をかけてる楽しいポップロックです。この曲はオルガンの音色もインパクトありますね。

80年代のテクノポップ風の「Honolulu Beach Knights」、ゲーム音楽みたいなサウンドに

小気味いいドラムが乗っかった「Tiger is Not A Bird」、先月紹介したBENT FABRICや

ベン・フォールズっぽいピアノロックの「Mississippi Dream」、夏っぽいトロピカーるな

サウンドと「ラブボート、ラブボート~」のリフレインがかわいい「Loveboat」、ブリティッシュ・

ロックサウンドなんだけど、サウンドが夢の中にいるみたいな感じになってる「Miss Robot」、

せつないメロディーラインのポップの「Miss Murray」、珍しくストレートにロックンロールな

「Pretty Sapphire Cat」、そしてキラキラしたサウンドが多い中で、アコースティックな響きを

聴かせてくれて新鮮な「Kelly」(ボーナストラック)など。


本当に楽しいアルバムで、聴き終わるとなんだか幸せな気分になる一枚でした。

ただ、正直彼らの魅力ってどう表現したらいいのか迷います。80年代風といえば

それまでなんですけど、それだけじゃないし、ビートルズっぽくもあり、逆に

最近人気のUKロックの各バンドにつながる部分も感じたり。ちょっととらえどころの

ない感じ。まぁまだ1stなんで今後の展開が非常に楽しみ。先が見えない楽しさ

があるバンドですね。売れるといいなぁ。ジャケットもなかなかいいでしょ。


ただ、謎なのが、このアルバム、原題は「TIMID TIGER& A PILE OF PIPERS」なのに

邦題は「メロウ・イエロー&レッド」になって販売されてます。この邦題にした理由はなんなん

でしょーね

ティミット・タイガー
メロウ・イエロー&レッド