今日はSTEVIE WONDERの10年ぶりのニュー・アルバムについてレビューします。
もちろん、僕はスティーヴィーについては、名前も曲も何曲かは知ってましたが、
アルバムを買ったのはこれが初めてでした。
感想としてはすごく若々しく、ソウルフルだなぁってことでした
。
もっと大御所らしく、重たい雰囲気もあるのかと思ってたんだけど、
いろんなアーティストと柔軟に組んでいてとても楽しそうです。
彼は現在55歳なんだけど、歌声がすごく艶やか。
1曲目はキム・バレルをフィーチャーした、「IF YOUR CANNNOT BE MOVED」。エモーショ
ナルな激しいメロディーで、詞も「自分の顔を隠さずに、ありのままの自分を堂々と見せろ」と
いう強いメッセージ・ソングになってます。
なんでも、この曲、当初はアリシア・キースとのデュエットが収められる予定に
なってたのですが、キム・バレルのボーカルにさしかえになったらしい。なんででしょうね![]()
キムのボーカルもよかったから別にいいんですけど、アリシアとの共演も見たかったなぁ。
2曲目「SWEETEST SOMEBODY I KNOW」は「君ほど優しさに満ち溢れた女性はいない。
そんな君を心から愛する」と歌う優しいラブ・バラード。聴いてると心が穏やかになる感じ。
4曲目の「FROM THE BOTTOM OF MY HEART」も好きな人を心から
思う優しさに満ち溢れたナンバーですが、こちらはもうちょっと壮大な詞になってます。
この曲はイントロで彼が奏でるハーモニカの音色が好きですね。
一番オススメは、ファンキーな弾けたボーカルが聴ける「PLEASE DON'T HURT MY BABY」。
コーラスやホーンセクションもたくさん入ってにぎやかなナンバーなんですけど、詞はというと
「浮気していることを奥さんにばらすわよ」と浮気相手に迫られて焦っている男の情けない
心情を歌ったもので結構笑えます。
そして、「HOW WILL IKNOW」では彼の娘、アイシャ・モーリスとのデュエットを披露してます。
彼女は現在30歳になっているようですが、ビッグ・アーティストの父親とこうして肩を並べて
歌を歌えるようになってたんですね。スティーヴィー自身も、彼女が生まれた当時「ISN'T
SHE LOVELY(邦題:可愛いアイシャ)」をリリースしていたくらい愛していたでしょうから、
このデュエットは感慨深いものがあったんじゃないかなぁ。アイシャのボーカルは主張は
そんなに強くないんけど、とても優しく包み込むような感じで、スティーヴィーの奏でる
ピアノバラードにマッチしてました。
ちなみにこのアルバムでは「POSITIVITY」という曲でも、
彼女と共演してますが、こちらは一転して、むちゃくちゃポップな明るいナンバー。
ただこの曲のほうはスティーヴィーのボーカルがメインなので彼女はほんとにちょっとした
引き立て役になってるだけの感じ。
他にすきなのは落ち着いたピアノバラード「PASSIONATE RAINDROPS」、ムーディーな
ジャズナンバー「True Love」、彼の前妻、シリータが亡くなる前に、彼女に捧げたという
「SHELTER IN THE RAIN」、プリンスも参加したファンキーな「SO WHAT THE FUSS」、
そしてインディア・アリーと共演した社会へのメッセージソング「A TIME TO LOVE」など。
アルバムタイトルが示すとおり、いろんな形の愛-恋人に対してだったり、家族、人類など
への大きな愛が溢れたアルバムになってました。
- スティーヴィー・ワンダー, キム・バレル, アイシャ・モーリス
- タイム・トゥ・ラヴ