笠岡諸島で最大の島である北木島は、古くから良質の花崗岩を産出していました。
北木石は、大阪城や福山城の石垣、日本銀行本店、靖国神社の石造り大鳥居、
明治神宮宮橋など日本を代表する建築物に使われ、日本の近代化に貢献して来ました。
笠岡伏越港から北木島を目指します。
小春日和の11月、紺碧の空が広がり穏やかな海です。
暖かいので海を見ながらおしゃべりしてると、
沖からフェリーが到着、上の画像のとは違ってました。
このフェリーは「大福丸」、新造船だそうで沢山の祝い旗が飾られてます。
こんな船は初めてで船内も綺麗で快適でした。
久々の船の旅、JFEスチール西日本製鉄所が見えます。
この辺りは漁船がいないので、カモメも殆どいませんねぇ。
伏越港10時発のフェリーは笠岡諸島の島影を縫うように滑って行き、
1時間で北木島豊浦港に到着。
後方の山に崖が見えますが、そこが石切り場だそうです。
下船すると目の前にラーメン屋さん、名物の笠岡ラーメンに舌鼓。
笠岡では昔から養鶏が盛んだったそうで、鶏のチャーシューです。
スープは醤油色が濃いですが、飲んでみると見た目程ではなく美味しかったですよ。
店内を見回すと、「千鳥」さんの色紙、両側の達筆は美輪明宏さん
千鳥さん初期の岡山弁の漫才が面白かった。
意味がよく解らなくて聴いてるだけで笑えます
千鳥の大悟さんの出身地ということで観光客も増加中ですが、
フェリーも4億円かけて新造したことだし、
もっと来て貰わないと採算が取れないそうです。
フェリーは石切り場のある金風呂港へも寄りますが、
手前の豊浦港で下船して絶景を楽しみながら歩きます。
石を切り出した所に水が溜まって池になっていて、水鏡が綺麗です。
北木島の桂林だそうです
30分程歩いて金風呂港に到着しました。
しばらく歩くと、幟が見えて来ましたよ!
石切りの渓谷(たに)が見学できるように展望台が設置されています。
12~13時まで見学出来てガイド料1000円です。
ガイド料高い!と、思いましたが、60mの下を覗くとこんな光景が!
石を下へ下へ掘って行って、170mの絶壁になりました!
石の成分で水溜りが綺麗なエメラルドグリーン、紅葉もあり絶景ですね。
深い谷から切り出した巨石を運ぶのも大変ですね。
巨石の運び方 → こちら
大阪城築城の際はどれだけ大勢の方が犠牲になったのでしょうか?
先人のご苦労が身に沁みます。
60mの高さの展望台、人が歩くと揺れるので長居もできません。
早々に退却して、13時発のフェリーに乗るべく急ぎました。
近くの春日神社から見下ろした金風呂港です。
帰りはここから乗船しました。
近年は四国へ渡るのも瀬戸大橋ですから船の旅は久し振り、
喧騒を避けて瀬戸内海の島々を巡るのも長閑でいいですね、大発見です。
帰途立ち寄ったおかやま山陽高校設置の「Cafe Frais (カフェ・フレ)」
詳細は → こちら
おかやま山陽高校は貝印スイーツ甲子園に優勝したこともあり、
週末は高校生スタッフが実習してるそうです。
アップルシブーストにカプチーノ
シンプルでモダンなお店の目の前は龍王池、
鴨が数種飛来していて素晴らしいロケーションです。
店内から眺められて、夏は蓮の花が綺麗だそうですよ。
ケーキとコーヒーを頂きながら至福のひと時、このカフェお奨めです。
次はランチしたいですね。
〇〇さん、またご一緒させてね
この池ではヒドリガモ、キンクロハジロ、オオバン、ハシビロガモが見られました。
以前見たハシビロガモの奇妙な行動 → こちら