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ぐだぐだ日記@2月2週

 新しいバイトを始めてみたり、今やってるバイトに辞める連絡してみたり。とあるところでは、日本語のしゃべれない小学生に勉強を教えるという、やろうと思ってもなかなか出来ないことを体験。直前期の小論文の添削は、2日連続で答案が回ってくるので、夏季・冬季の講習会よりもキツい。個人情報の管理についてモメていた件は、ようやく一応、決着の方向。まあ、これもいい勉強になったと考えるべきか。

 いろいろやってみようと動き始めたら、とたんに首が回らない。改めて、自分のタイム・マネジメント能力の低さを実感させられる。

 それにしても、小数の掛け算とか、英語でどうやって説明したらええんやろ…(小数点以下の位のとり方の説明に苦しむ)。かえって日本語(を教える)の方が、扱う文章もカンタン(文章そのものは中2レベル)やし、まだやりやすいかもなあ。受験生の方は、読書の意義について訊いているのに、なぜ本を読む必要があるのかについての説明をスルーして、とにかく読書の勧めを説く答案が続出。本を読む理由なんて、自分に置き換えて考えたら、何かしらは思いつくやろうに…。要するに、自分自身がろくすっぽ本を読んだことがないのがまるわかり。本を読む習慣がない教師(志望者)が、本を読むことを子どもに勧めるって、ほとんど悪い冗談ですよ。教師は背中で語ってなんぼやと思うんやが。

 明日からは上海。通算2回目の海外。準備が100%これからっていうのが痛過ぎるけど、とりあえず楽しみです。あーあ、早よ荷造りせな。

笹野みちるライブ@京都・ネガポジ

 京都までライブを見に行く。今までライブやコンサートとかには全然縁がなかった僕みたいな人間が、いきなりインディーズのライブに足を運ぶというのは、一般的に見るとやっぱり珍しいんだろうかという疑問も、若干頭をもたげるが、そんなことはまあどうでもいい。

 行って来たのは、笹野みちる半年限定マンスリー@京都“ギター弾き語り修行GIG~みちる庵WEST”vol.5という長ったらしい演目のライブ。まあ、要するに、今までヴォーカルとパーカッションだけだった笹野みちるが、毎月ライブをこなしながら、ギターの腕を磨いていくぞ、という企画らしい。さらには、毎月ゲストも招いてジョイントもあるでよ、というような、そんな感じ(どんな感じやねん等のツッコミは不許可です)。

 前置きはそれくらいにして、以下感想をば。とりあえず結論から言うと、とにかく面白かった! どっちかと言うと、唄そのものはローテンションなのがほとんどやったんやけど、普段見てみぬ振りしてるような孤独感とか不安感とかをソウルフルに歌い上げてて、じんわりと心に残る感じ。ハコも30人くらいのハコで、観客を含めた一体感が非常に心地よかった。お金の話をするのはヤボやけど、これで1800円(+飲食代)は十二分の満足感。また行きたいなー、もっと早くに行ってればよかったなー、そんな気持ちになれることって、なかなかないよね。

 ゲストに招かれていた鈴木亜紀も、すごくいい唄だった。一緒に行った友人は、こちらの方が気に入ったらしい。こちらも、人の心の深淵にキリキリと錐を捻じ込むような、そんな唄。無頼漢(?)みたいな気だるそうなトークは、その裏返しなんやろね。ゲストと言いながら、6、7曲は演って行ったので、こちらも満足。もっとも、ネタかと思いきや、酒を呷りつつ唄っているというのは、どうやら本当のようで驚いた。ネタやったら、誰かがどこかで何かしらフォローするやろうしなあ。焼酎のグラスを足下に置いて唄を唄うって、ちょっと凄い。まあ、過剰なくらいに繊細というか、気が小さい人やからこそかな、という印象も受けたけどね。

育児放棄をどう防ぐか

育児放棄:放置、乳児死なす 容疑の母親逮捕--兵庫・尼崎(毎日新聞)

 知人と昨日、こういう事件てどうすれば防げるんだろうってな話をしていたのだが、出てきた話は、「親がひどすぎる」「コミュニティが大事」といった議論ばかりで、今ひとつ物足りなかった。なので、もう少しここで改めて。

 極論なのを承知であえて言えば、僕は、こういう事件での乳幼児の生き死には、相対的にはどうでもいいことだと思っている(こんなこと、おおっぴらに言ったら、間違いなく白い目で見られるが)。ほんの数百年前には、「七つまでは神の子」(=まだ、人にはなりきっていない)などと言われていたわけだし、そもそも赤ん坊をきちんと育て上げるということは、かなり難しい仕事なのだと思う。それよりもむしろ、親の側がきちんとケアされることの方が、よっぽど大事だ。要するにこういう事件って、親が積極的に虐待しているというよりも、育児が親の手に負えなくなってしまっている(というより、もともと一人で背負い込めるものではない)からこそ起きるわけで。適切なサポートを受けられさえすれば、たいていの親は普通に育児が出来るようになるだろうし、子どもも結果的に救われるはずだ。

 その点では、コミュニティの重要性というのは、確かに的を射ている。近所づきあいがもっと活発であれば、こういう事件も未然に防げるのかもしれない。だけど、実際問題として、29歳無職の未婚女性が赤ん坊を育てるということが、今の日本の地域社会で好意的に受け入れられるとは、とうてい考えられないっすよ。むしろ、こういう人ほど、地域社会から後ろ指指されることを恐れて、人目に付かないように生活しているというのが、本当のところだろう。その辺を棚上げして、コミュニティの結びつきを強化しようなんてことだけ言うのは、どうにも空疎な気がしてならない。コミュニティの機能を形骸化しているのは、むしろ「未婚の母」みたいなのにネガティブなレッテルを貼っている道徳的規範の側なんじゃないのか。そういう社会規範を維持したまま、コミュニティの機能だけ強化しようとしても、あんまり上手くいかないように思う。

(この項、中途)

書評:山崎ナオコーラ「人のセックスを笑うな」

 web注文していた河出書房新社『文藝』2004年冬号が到着。お目当ては、本号所収の文藝賞(新人賞)受賞の2作品、山崎ナオコーラ「人のセックスを笑うな」と、白岩玄「野ブタ。をプロデュース」。そのうち買おうと思っていたら、いつの間にやら春号に切り替わってしまっていたのだが、それでもweb経由で買えるんだから、本当に便利な世の中になったもんである。お代は、代引手数料込みにて、1210円。それぞれの単行本を買ったら、1冊だけで1050円するんだから、お得感がある。雑誌なら、選評もしっかり読めるし。『文藝』は、表紙にコート紙を使ってるから、比較的保存性がいいのも有難い。もっとも、雑誌の場合、印税が筆者にまったく落ちないのが、ちょっと申し訳ないところではある。まあ、両作品とも結構売れ行き好調のようなので、ご容赦を。

 今日はとりあえず、山崎ナオコーラ「人のセックスを笑うな」を読了。19歳の「オレ」と39歳のユリの恋愛小説。とりあえず、タイトルとペンネームがぶっ飛んでいるのに面食らってしまうが、中身は非常に正統派。タイトルからは、ある種の悲壮感というか、攻撃性というか、孤立的な恋愛関係のようなものを予想していたのだが、いざ読んでみると印象に残ったのは、読後感のいい切なさだった。年齢差のあるカップルをモチーフとしながら、描かれているのはごくごくありふれた恋人同士の愛情表現や諍いで、恋愛関係に「普通」を持ち込むことの不毛さが、説得力を持って伝わってくる。4人の選者が高く評価している通り、ぐいぐい読ませる力強さのある小説だった。

 あと、どうでもいい話かもしれんが、微妙に面白かったのが、選者の斎藤美奈子氏の選評。最終選考で選外に終わった応募作について、

「地上の船」は力及ばず。コンビニでバイトする話はもうやめない? コンビニの屋根に上がって「地上の船」と言われても、船が泊まったまんまじゃね。

などと酷評。毒舌ぶって冗談めかしているのだが、実際のところ、金太郎飴みたいな応募作群に辟易してるんやろうなあ。そもそも、すでにデビューしている若手小説家からして、フリーター話が、ほうぼうで量産されてるようやし。最近読んだ、中村航「ぐるぐるまわるすべり台」、岡崎祥久「秒速10センチの越冬」もそんな感じの話(正直、もうひとつ面白いとは思わなかった)。応募者層の相当部分を、フリーターが占めているのだろうから、当然と言えば当然のことなのかもしれんけど。



著者: 山崎 ナオコーラ
タイトル: 人のセックスを笑うな

仙台市高卒者緊急就職対策 特例採用新年度廃止へ(河北新報)

仙台市高卒者緊急就職対策 特例採用新年度廃止へ(河北新報)

 表向きは、雇用環境が改善したからって言ってるらしいけど、実際のところはかなり疑問。むしろ、最後の段落のくだりの方が、なんぼか真実を突いているように思う。

 この制度は、長引く不況で就職難に直面した新規高卒者のため、「緊急避難的な施策」(市総務局)として導入。市業務の一端を担うことで、職業意識が高まることも期待された。
 しかし、民間企業を含め期間中に就職したのは02年度は37人、03年度は26人、04年度(1月末現在)は3人と少数にとどまり、ワークシェアリングの効果を疑問視する声も上がっていた。


 そりゃ、やらないよりかはいくらかマシだろうが、市役所の事務補助業務を1年足らずやったところで、職業能力(とりわけ民間企業で求められる)は身に付かんだろうし。いわゆる若者の就職難が、「職業意識の低さ」に由来するのであれば、こういうのも結構効果的だろうけど、効果が低いってことは、その原因は別のところにあるってことの傍証なんじゃないのかなあ。いい加減にそろそろ、気付く必要があると思うんだが。

 もっとも、兵庫県は、相変わらずやるらしい。

雇用確保推進プラン ~ひょうごキャリアアップ・プログラム~ 兵庫県非常勤職員採用試験のご案内(兵庫県)

 何つうかこういうのって、(一応仕事してますよっていう)役所のアリバイ作りの匂いが漂うんだが、気のせいか。気のせいならいいんだけど。
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