糖尿病内科&消化器内科に行ってきた 糖尿病内科篇 その2 の続きである。

 

 

医師に「栄養士さんとキャッチボールするような感じで、一番いいところを探すように」と言われ、栄養指導に向かった。

前回の栄養指導は急遽決まったため、栄養士に見せたいデータを用意することができなかった。

今回は、この8週間の全食事内容(写真と文字)と運動したタイミングと内容、リブレのグラフとを並べて、A4用紙に2日分ずつ配置してプリントしておいた。

この力作を医師に見せてもよかったんだけど、今までの経験から、見せたところでどうせ「栄養士さんと話をして」と言われるだけだと思ったので見せなかった。

 

栄養指導の時間は30分枠だが、栄養士さんの都合で少し遅れて始まった。

わたしは次に消化器内科の予約が入っていたし、そもそも30分でも短いくらいなのに、さらに短い時間で話をする必要があった。

 

栄養士さん(以下、敬称略)に食事記録を渡して、

・まずは10日間ほど、今までどおりの糖質制限食を摂ったこと

・その後、少しずつ糖質摂取量を増やしたこと

・最終的に、1か月前から完全に糖質摂取量を増やしたこと

を説明した。

 

糖質制限を解除するに当たって、
・オートミールは50gを摂取した(炭水化物およそ35g)

・もち麦/玄米は2合(炊飯前300g)を5食分とした(炊飯後、およそ140〜150g。炭水化物およそ45g)

・低糖質オーツブランパンを全粒粉100%のパンに変更した(炭水化物およそ37g)

・1日のうち、1食(朝)はオートミール、1食はもち麦/玄米、1食は全粒粉パンとした

・果物の摂取頻度を少し増やした


炭水化物摂取量が増えた分、
・プロテインに加えていたココナッツオイルを中止
・プロテインを溶かす牛乳を200mLから100mLに
・マヨネーズの使用を減らし、ノンオイルドレッシングに変更
・ヨーグルト100gを80gに、アマニ油を5gから3gに
・炒め物のオリーブオイルを減らした
・1食あたりの肉の摂取量を減らした


1500 kcalと医師から指定されていたが、
・カロリー計算はしていない
・こまめな体重測定により、食事量を調整した

 

以上のことを栄養士に伝えた。

 

食事記録をドサッと渡されて、栄養士は目を丸くしていた。

パラパラとめくって、食事の写真とリブレのデータを確認していた。

時間がないので1日1日の内容をしっかり把握するのは難しかっただろうが、写真を見れば大体のことは分かっただろう。

 

栄養士はノートPCで検査結果を確認して、「HbA1cが7.2%まで上がったんですね…」と言った。

栄養士「先生はなんと言っていました?」

わたし「血糖値は大きくは乱れてない、という評価でしたよ」

栄養士「えっ…!?(驚)」

 

そりゃそうだろう。あのリブレのグラフを見たら、その反応が普通だと思うわ。

 

わたし「夜の血糖値が少し高いから、栄養士さんと話し合って対応策を決めるように言われました」

栄養士「え、そうなんですね…? うーん…」

 

糖質摂取量を増やしたと言っても、エネルギー比で60%も摂っていない。

きちんと計算していないが、多くて50%くらいじゃないだろうか。

となると、医師が想定している、糖質摂取量50〜60%の下限ギリギリということになる。これ以上減らせば、医師にとっては「糖質制限」になってしまう。

 

わたし「そんなにダメな食事ですか?」

栄養士「いや、全然!」

 

そりゃそうだよね。

おそらく平均よりも野菜を摂ってるし、海藻やきのこ、大豆・大豆製品を摂っている。多くの関西人が苦手とする(最近はそうでもない?)納豆も摂っている。主食は食物繊維の多い穀物だけを摂り、間食(食事と食事の間や寝る前のおやつ)は全くせず、加糖飲料は一切摂っていない。

肉も食べるが、魚を意識して摂っている。

早食いではない。(むしろ、食べるのが遅い方だ)

主食はカーボラストで摂っている。

砂糖の代わりにラカントを利用している。

市販の甘いものは、この8週間にミスドのドーナツ2個と、ロッテのチョコ(ストロベリー&ラズベリー)1箱、ファミマのシュークリーム1個。これらは間食ではなく食事の一環として食べた。(他に甘いものは手作りのおからクッキーと、パンに混ぜ込むために購入したドライミニイチジクを1回に1、2個つまんだ)

ビールは8週間で5日飲んだ。

カロリー計算はしていないが、体重は増えていない(むしろ500gほど減った)。

 

これ以上、どうしろと?(そりゃ、ドーナツやシュークリームをゼロにすることはできるけど! 何度か飲んだビールもゼロにすることはできるけど! それすら許されないのか!?)

 

悩んでいる栄養士に、追い打ちをかけてみた。

 

過去の血糖値実験の結果をいくつかまとめてきたのだ。

 

・ごはん(白米:ロウカット玄米:もち麦=2:1:1)、ロウカット玄米、もち麦を食べての血糖変動比較

 

 

・ゆっくり食べ、お茶漬けサラサラ、卵かけごはんを食べての血糖変動比較

 

 

 

・バターライスの結果

 

 

・鶏むね肉の結果

 

 

・ホットミルク200mLの結果

 

 

 

全く、コップ1杯の牛乳で血糖値が40 mg/dLも上がるなんて!

皮なし鶏むね肉200gだけで、56 mg/dLの上昇だよ!

これらの実験(特に初期のころ)から年月が経過したので、今また実験したら違う結果になる可能性が高い。おそらく、もっと酷くなっていると思う。

 

これらの結果を見て、栄養士は戸惑っているようだった。

特に、ゆっくりよく噛んで食べようが、お茶漬けでほとんど噛まずに食べようが、むしろお茶漬けでサラサラ食べた方が血糖値が上がらない傾向があったなんて、常識ハズレな現象を前にして、どうコメントしていいか分からなかっただろう。

 

長くなるので続く。