糖尿病内科&消化器内科に行ってきた 糖尿病内科篇 その1 の続きである。

 

 

採血したのは、朝食後1時間半。いつもこれくらいの時間になる。

これまでと違うのは、糖質摂取量が多いこと。

今回は、プロテイン(規定量は添付のスプーン3杯のところを1杯のみ)+純ココア+牛乳100mL(お湯を加えて200mLほどにする)、オートミール50g(和風顆粒だしを少し加えてお湯でふやかし、すりゴマを振りかける)を食べた。

オートミール50gの糖質量はおよそ30g。

わたしがこれを食べると、1時間半後には血糖値が250 mg/dLくらいになる。

ちょうど採血のタイミングにこの高血糖だったら、医師はギョッとするだろう。尿糖も3+とかになってるだろう。

 

ちょっぴりワクワク(?)していたら、結果は134 mg/dL。尿糖はマイナス。

 

なんでだよー!(怒) 自分の体に裏切られたわー!

 

たしかに、採血後にリブレをピッとしたら、いつもよりえらく低かった。このセンサーはちょっとおバカでかなり低く出る。ただ、それを考えても、いつもよりかなり低かった。まさかなー?と思ってたけど、本当に血糖値が上がっていなかったとは。

 

なんで?

毎日病院に通えば、血糖値が上がらないの?

ムカつくー!

 

でもね、普段のリブレのグラフはこんなことないからね。

8週間分のリブレのデータを医師に渡しているから、それを見ると医師はギョッとするはずだ。

さて、医師はどんなことを言うかな?

 

血液検査のHbA1c 7.2%という結果と、リブレのデータをパラパラと見た医師。

医師「ちょっと血糖値が上がってますね」

ちょっと?と内心思いながら、

わたし「栄養指導を受けて、糖質制限を止めてみたので」

 

そう言うと、医師の顔がパァッと明るくなった(ような気がした)。

医師「HbA1cは今回7%を超えましたけど、(リブレのデータを見て)全体的にそれほど血糖値が乱れているというわけでもないので、これでいいんじゃないですかね」

 

ファッ!?

 

開いた口が塞がらないというか、呆れて物が言えないというか。

こういうの↓とか、

 

こういうの↓とか、

 

300 mg/dLくらいのグラフが毎日なんだけど、それでも「乱れてない」という評価なの!?

 

いや、一貫してそういう評価をするなら、それはそれでいいのだ。この医師の考え方は「300 mg/dLくらいは大きな問題ではない」ということなんだな、と思うだけだ。

 

だ・け・ど!

 

医師は覚えちゃいないだろうが、言われたわたしははっきりと覚えている。

リブレでピークが280 mg/dLまで上がった、去年の秋。

これは、年に何回かの外食でビフカツとプリンを食べた日だ。

いつもはリブレのデータをパラパラ見ても、食後の血糖値についてはなにもコメントせずに、就寝中の赤ライン(低血糖ライン)だけを気にする医師。その医師が唯一見咎めたのが、この280 mg/dLに上がったデータだった。

わたしが「これは外食をしたので…」と言うと、医師は「外食は内容に気をつけないと」と言ったのだった。

 

滅多にしない外食について「内容に気をつけろ」と言われたら、それはもう「外食禁止」と同義だ。内心カチンと来たが、たしかに280 mg/dLも血糖値を上げるのはよくないので、わたしは外食が許されないくらいの酷い糖尿病なのだ、と自分に言い聞かせた。

 

普段は糖質制限で食後血糖値が比較的抑えられていたので、この日の280 mg/dLが目立っていた。だから、医師の注意を引いてしまった。

しかし、今はこれくらいの高血糖が毎日起きている。今、外食しても目立たなかっただろう。

 

普段頑張って血糖値を低く抑えていて、たまの外食で血糖値が上がったら注意される。

毎日高血糖を連発していれば注意されない。

 

だったら、頑張らない方がいいな(?)

 

HbA1cが7%を超えたのに問題視しないのも、なんだかなぁ…

わたし「完全に制限を解除してからまだ1か月ほどなので、糖質制限の影響が残っていると思います。多分、次はもっと上がっていると思います」

医師「まあ、もう少しこのままでいいんじゃないですかね。薬もこのままにしておきましょう」

 

なんで?

これまで、HbA1cが7%近くにまでじわじわと上がってきていて、毎回「7%未満なので、まあいいでしょう。超えてくるようだと考えましょう」と言っていたのに。7%超えたら対応を考えるんじゃないの?

 

糖質制限が気に入らないのは、仕方がないと思う。ガイドラインで認めてないから。

「糖質は50〜60%ほど摂ってください。それでどうしても血糖値が上がってしまうなら、超速効型インスリンを使いましょう」

ということなら、話の筋は通っているので理解はできる。

 

なのに。

 

食後に300 mg/dLくらいまで高血糖になっていて、HbA1cが7%を超えたにも関わらず、それを「血糖値はそれほど乱れていない」と評価するのは、認知が歪んでいるとしか思えない。

糖質制限での食後血糖値200 mg/dL、HbA1c 7%近くは悪い高血糖。

糖質を摂って食後血糖値300 mg/dL、HbA1c 7.2%は良い高血糖。

ということ?

それはおかしいやろ? おかしいと思うのは、わたしだけ?

これが糖尿病専門医の一般的な考え方なん…?

 

機嫌よさそうに「薬はこのままにしましょう」という医師に、納得はいかなかった。ただ、今の段階で治療薬の内容を変えてしまうと、食事の影響が分からなくなってしまう。なので、わたし自身も治療薬はこのまま継続する方が都合がよかった。(高血糖を連発していると、体にとっては都合が悪そうだが)

 

医師「ちょっと夜の血糖値だけが高い(下がらない)ので、そこをどうすればいいか栄養士さんと相談しながら決めてください。とりあえず1回受けてもらったけど、今後もお互いキャッチボールするようにね、一番いいところを探していくという感じで進めていってください」

 

わたし「・・・・・」

 

この医師、栄養士さんに絶大な信頼を寄せてるんだな。

一番いいところって、なに? 食後高血糖にならない糖質量を探すってこと? それとも、高血糖が遷延するのは脂質が問題だから、脂質制限をしろってこと?

 

そもそもは、わたしが「糖質制限をしていて、このような食事内容であるにもかかわらず、食後血糖値が高くなるから悩んでいる。どうすればいいのか?」と質問したことから始まっているのだ。そのときの食事メニューは文字で説明していた。それをきちんと見れば、糖質制限食と言っても決して油ギトギト肉まみれの食事でないことは理解できたはずだ。

しかし、どうもこの医師、糖質制限と聞いただけで「糖尿病にあるまじき最低の食事」とイメージしているような気がする。きっと、一般的に言われる、「飽和脂肪酸と塩分の摂取量が多く食物繊維が不足している不健康な食事」と思い込んでいるんだろう。それを栄養士が是正して「正しい食事」に導けば、あっという間に食後血糖値が改善すると思っているんじゃないだろうか。

 

わたし「白米や精製小麦粉のパンなどは全く食べず、もち麦や玄米、オートミールや全粒粉のパンなど、食物繊維が多い穀物を食べてるんですけど、この結果なんですよね…」

 

さりげなく「わたし、ほかの患者よりかなり食事に気をつけて頑張ってますよ」アピールをしてみたのだが、これには医師は全く反応しなかった。まあ、わたしの話は聞き流されるか、被せるように遮られるかだから、今に始まったことじゃないけど。

 

そりゃ、わたしも大人だから、医師から「それは頑張ってますね。すごいですね。そこまでできる患者さんはなかなかいないですよ」なんて褒められなくったって、淡々とやってくよ?

でもさぁ…

ちょっとくらいは共感というか、寄り添ってくれてもいいんじゃない?って思ってしまうのよ。

これは甘え?

 

ずっと我慢してきたけどさ。

・突発性難聴で入院したとき、リブレを全く活用せずに超速効型インスリン単位数を決定していたこと(だから乱高下に気づかない)

・肝機能が悪化したら、即、脂肪肝を疑ったこと。エコー検査で脂肪肝の所見がなかったのに、「糖尿病だから脂肪肝。エコーには映らない脂肪肝」と決めつけられたこと

・トルリシティからジャヌビアに変更後、じわじわとHbA1cが上がったのを、治療薬変更のせいではなくわたしの問題と判断されたこと(そりゃその可能性もあるけどさー)

・年明けにHbA1cが上がっていたときに、餅の食い過ぎだと決めつけられたこと(何度も糖質制限していることを伝えているのに)

そして、今回。

・入院中は1600 kcalに設定したのに、普通に生活している今、1500 kcalに設定したこと

・かつてなく酷いリブレのデータなのに「大きな乱れはない」と評価し、HbA1cは7%未満とさんざん言ってきたのに7.2%を問題視しなかったこと(認知の歪み?)

ここまで重なってくると、どう頑張っても医師を信頼できないよ…

 

かと言って、担当医を変えてくれ、なんて言えないし。

この病院に通い続ける限り、少なくともあと数年はこのままなんだろうな…orz

ブログを書いているから、こうやって吐き出せてる。

そうじゃなかったら、本当に1人で悶々とストレスを溜め込んでいるところだ。

 

 

診察の最後、電子カルテを見ながら処方の確認をしていた医師。

「トレシーバは2本でいいですね? メトホルミンは56日分、ジャヌビアも56日分… あっ、そうか」

モニタを見て気づいたようだ。

医師「トルリシティなんですけどね。世界的な事情で品薄になっていたんですけど、今は普通に入ってくるようになりました。

ただ、ジャヌビアでもHbA1cが落ち着いていますし(?)、このままでいきましょう。highbloodglucoseさんも、今の薬の服用に慣れてるやろうしね」

 

???

患者が服用に慣れてると、どうなの?

治療薬の決定って、そういうことで決まるの?

 

そりゃ、自己注射薬から経口薬に変わったら、圧倒的に服用は楽になったよ?

でも、わたしは「注射薬はキライだ、できれば使いたくない」なんて言いましたっけ?

もちろん、注射薬はキライ、トルリシティを打つときは覚悟が必要だからキライだけども、ジャヌビアより血糖コントロールが容易になるならトルリシティを選ぶよ。

つーか、もう何年もトルリシティを使い続けてたんだよ!

 

いつになく機嫌がいい(ように見える)医師の診察を終え、いつになくゲンナリしたわたしは、診察後に2回目の栄養指導を受けたのだった。

 

続く。