糖尿病内科と消化器内科を受診してきた。
また、栄養指導(2回目)も受けてきた。
1回目の栄養指導は急遽受けたので、栄養士に見せたいデータを用意できずに終わった。今回は時間があるので、できるだけ食事データや過去の血糖値実験データ、食事療法に関する情報などをまとめようと思っていた。
だーけーどー
わたしは、夏休みの宿題はギリギリになってから慌てて取り組むタイプ。それは大人になっても変わらない。
結局、最後は大慌てでまとめたので、想定していたよりも雑な資料しか作れなかった。
まあ、栄養指導の時間は限られているし、あまりたくさん資料を用意してもちゃんと見てもらえないだろう。←用意できなかったことへの自分への言い訳w
今回の診察までの8週間、血糖値(mg/dL)は以下の通りだった。
血糖降下薬は、持効型インスリン(トレシーバ6〜8単位)、DPP-4阻害薬(ジャヌビア 50 mg)、メトホルミンは朝夕に500 mgずつ計1000 mg/日。
起床時
SMBG 72 - 127 平均値 91.4 中央値 89.5
リブレセンサータッチ 49 - 137 平均値 92.3 中央値 91.0
夕食前
SMBG 88 - 206 平均値 128.0 中央値 117.5
リブレセンサータッチ 88 - 209 平均値 128.9 中央値 121.0
夕食後2時間
SMBG 136 - 339 平均値 228.3 中央値 221.0
リブレセンサータッチ 136 - 379 平均値 230.4 中央値 225.0
平均値を前回と比較すると、
起床時 99.1 → 91.4
夕食前 134.5 → 128.0
夕食後2時間 212.2 → 228.3
こうして見ると、起床時と夕食前は前回より改善している。
「糖質制限を解除したのに、改善してるじゃないか! むしろ、糖質を摂るようになったから改善したんじゃないか?」
そう思われるかもしれない。
しかし、起床時血糖値に関しては糖質制限を解除する前から改善しており、持効型インスリンを8単位から7単位に減らしていた。わたしの起床時血糖値には周期性があるので、たまたま低めになるタイミングだっただけと思われる。
前回の診察後、10日間はそれまでと同じ食生活を続けた。つまり、糖質制限だ。
今まで食事記録は文字でノートに残していたが、これでは食べた量が分からず全体像がイメージできない。
なので、文字の記録とともに写真も撮るようにした。
そして、糖質制限中と制限解除中の血糖変動をきちんと比較できるように、まずは糖質制限中のデータを10日間取ることにしたのだ。
まあ、食材の都合もあったし。
10日後から、少しずつ糖質摂取量を増やしていった。
・もち麦70〜75g(2合炊飯し10食分とする)摂っていたところを、倍量の140〜150g(2合を5食分)に増やした
・朝食のオートミールクッキー(オートミールの量は10g)を、ふやかしたオートミール30gに変更した
・たまにさつまいもを摂取することも(久々に食べた焼き芋に感涙w)
そして、今回の受診の1か月前から、完全に糖質量を増やした。
・もち麦、玄米の摂取量は140〜150g(2合を5食分)
・オートミールは50g
・オーツブランパンは全粒粉100%のパンに変更
あとは、果物の摂取量が少し増えたかな。
おかずに含まれる糖質量は、以前とそれほど変わっていない。
砂糖は使わずラカントのみだし、間食に糖質の多いものは摂らないし(そもそも食事と食事の間に食べることがほとんどない)、加糖飲料は一切飲まないので、主食の糖質量を増やしただけでは炭水化物比を60%にするのは困難だった。
炭水化物には食物繊維も含まれているから、糖質をほとんど含まず食物繊維のみを多量に含むものを食べれば、炭水化物の比率を上げることは可能かもしれない。つまり、オーツブランパンを3食にすれば、糖質は少なく炭水化物摂取量を増やすことができるんだけど、それは日本糖尿病学会が想定する炭水化物比率とはかけ離れている。あくまでも常識的な範囲で糖質と食物繊維のバランスが取れていないとダメなのだ。
自分の食事のカロリー計算なんてしていないから、炭水化物の摂取比率も正確には分からない。
1600 kcalほど摂っているとして、50%だと800 kcal。
200 gの炭水化物を摂取していれば、炭水化物比50%ということになる。
1食あたり、およそ67 gの炭水化物。
うーん、こんなに摂ってたかな… もち麦や玄米1食分で45 gほど、オートミール50 gだと35 gほど、全粒粉パン6枚切り1枚だと30 gほど(混ぜ込んだドライフルーツの分がここにプラスされて、37gほどになる)。
昼夕のおかずに含まれる炭水化物量は、平均すると 20〜30 gくらいだろうか? 朝はもっと少ない。
1日のうち、朝はオートミール、昼夕はもち麦/玄米か、全粒粉パンのどちらか。昼にもち麦を食べたら夜はパン、という感じ。1日のトータル炭水化物摂取量は、180〜200gくらいだろうか?
炭水化物比40%以上にはなっていたと思うけど、60%にはほど遠かっただろう。
受診1か月前から完全に糖質量を増やしたわりには、夕食後2時間の平均血糖値が前回の212.2 mg/dLから今回228.3 mg/dLと、それほど高くなっていない。
そもそも、糖質制限していたのに平均が200 mg/dLオーバーってどうよ?って感じだが、まあ、わたしの場合はそうなのだから仕方がない。糖質を制限しても高血糖になるからこそ、どうすればいいかと医師に相談したのだ。その結果、栄養指導を受けることになったわけで。
で、夕食後の平均血糖値が 212.2 → 228.3 しか上昇していないというのは、実はトリックがある。
糖質量を増やしてからは、血糖値のピークが後ろに大きくずれる日が多いのだ。
SMBGで測定するのは、およそ食後2時間。
このタイミングではまだ血糖値が上がりきっていない日が多く、このあとにピークがやって来るのだ。SMBGのあとに運動しても、だ。
なので、このデータだけでは情報不足すぎる。
そこで、リブレの生データから食後のピーク値を拾ってきた。食後何時間かにかかわらず、一番高い数値を食後血糖値のピークとした。
比較したのは、糖質制限中の4週間(2月末〜)と制限を完全に解除した4週間(4月半ば〜)のデータだ。
リブレの値はSMBGで補正していないので、妙に高く出たときや低く出たときも含まれている。しかし、4週間トータルで平均すると、どちらの期間も同じ程度の誤差範囲だと考えられる。
グラフを見ると、制限解除後は食後血糖値がかなり高くなっていることが分かる。
また、血糖値のバラツキ(標準偏差、エラーバーの長さ)が大きくなっているように見える。
朝食と昼食では250 mg/dLほど、夕食では300 mg/dL近くまで上がってしまう。
しかも、夕食はなかなか下がらないので、高血糖が長く続く。寝ている間に下がっていって、起床時(朝食前)に底値までやっと下がりきる、という感じだ。
前回のHbA1cは6.7%だった。
当然、今回は大きく超えてくるはず。
この8週間のリブレの平均グルコース値は147 mg/dL。
リブレの推定HbA1cは6.7%。
ちなみに、糖質制限中の4週間(2月末〜)の推定HbA1cは6.3%、制限解除中の4週間(4月半ば〜)の推定HbA1cは7.2%だった。
リブレの推定はわたしには当てはまらないので、自式で推定してみる。
自式 推定HbA1c = (補正平均グルコース値 + 10.088) / 20.18
SMBGとリブレセンサーとの差の平均は、-1.3 mg/dLだった。
したがって、補正平均グルコース値は145.7 mg/dL。
推定HbA1c = (145.7 + 10.088) / 20.18 = 7.7%
まあ、妥当なところだろう。
ただ、前回はこの式で推定したHbA1cよりも、実際の数値は低かった。
この式が合わなくなってきているのかもしれない。
また、今回は直近1か月で急激に血糖値が上昇しているので、まだHbA1cに変化が完全には反映されていない可能性が高い。
したがって、実際はもう少し低い数値となるだろうと予想した。
実際の結果は。
HbA1c 7.2%。
ふむ。こんなもんかな。
前回よりも、0.5ポイントアップ。
今の食事を継続したら、次の検査ではもっと上昇しているだろう。
やっぱり、7%台後半かな。
続く。