久しぶりに血糖値の実験をしてみた。
今回のテーマは、同じ物を同じ量食べたときに、
食べ方によって血糖値上昇に違いがでるかどうか?である。
・よく噛んでゆっくり食べたとき
・噛まずに早食いしたとき
一般的には、よく噛んでゆっくり食べるのがよいと言われている。
これは血糖値というよりは、
満腹感を得やすく食べ過ぎないのでよい、という意味合いが多いように思う。
それに加えて、よく噛むことでGLP-1が分泌され、
インスリン分泌の促進やグルカゴン分泌の抑制によって
血糖値の急激な上昇が抑えられるということも言われている。
一般的には、だ。
でも、それが自分に当てはまるかどうかは不明である。
ならば、調べてみよう!
食べたのは、もち麦である。
炊飯前の重さで60g、糖質量は約38g、食物繊維量は7.9gである。
いつもは300gのもち麦を炊飯して、10等分して食べている。
その2食分を食べて実験した。
炊飯後の重さは水加減で変わってくる。
今回は柔らかめに炊いたのでおよそ175gであった。
以前のテストで、もち麦は血糖値が上がりにくく下がりにくいという
性質があることが判明していた。
なので、普段食べている量では、食べ方による違いがあったとしても
データとして現れにくいのではないかと考え、2倍量を食べることにした。
測定条件は、今までと同じで以下の通り。
負荷試験は、朝に行った。
前日の夜から12時間の絶食状態にある。
(寝る前のチーズを除く)
まずは、よく噛んでゆっくり時間をかけて食べてみた。
予定では20分かけて食べるつもりだったのだが、
ついお腹が空いていたので15分で食べ終えてしまった。
一口の噛む回数は数えていないが、
一口の量を少なくして、しっかり噛んでから飲み込んだ。
食事中はコップ1杯の緑茶を飲んだ。
それと、もち麦には軽く塩を振っている。
食べ始めた時間を0分としている。
さすがに糖質量が38gもあると、
もち麦といえども血糖値が200mg/dl近くまで上がってしまうようだ。
しかし、意外にもそのあとは順調に下がっていった。
なるほど、よく噛んで15分かけたらこんな感じなのだな。
では、お茶漬けサラサラだとどうなるだろう?
予想では、これよりも急な血糖値上昇が見られるはずだ。
これ以上血糖値が上がるのは嫌だが、実験なので仕方がない。
別の日の朝。
同じ量のもち麦に軽く塩を振り、
コップ1杯の緑茶をかけてお茶漬けとした。
それを、できるだけ噛まずに喉に流し込んだ。
食べ終わるのにちょうど3分かかった。
どうでもいいけど、塩少量だけのお茶漬けって美味しくない(涙)
永谷園のお茶漬けの素で食べたかった。
それか、高級だし茶漬け。
誰か恵んでください、高級だし。
おや?
どちらかと言えば、お茶漬けの方が血糖値が上がらない?
コレは一体、どういうことだ!?
うーん…
よく噛むことでGLP-1が分泌されるということだが、
わたしはGLP-1受容体作動薬を用いているので、
よく噛もうが流し込もうが、内因性GLP-1の作用は打ち消されてしまうのかも。
そして、よく噛めばもち麦粒がすり潰され、
唾液アミラーゼによってでんぷんが麦芽糖に分解されるから、
消化吸収がよくなって血糖値が上がりやすくなるのかも?
ま、たった1回の実験ではなんとも言えないな。
ついでに、もうひとつ実験してみた。
炭水化物オンリーで摂取するよりも、
タンパク質や脂質が一緒だと血糖値を上げにくいと言われている。
なので、玉子かけごはんを食べてみた。
同じ量のもち麦に、玉子1個と醤油を少々かけて混ぜ、
できるだけ噛まずに喉に流し込んだ。
これも食べ終えるのにちょうど3分かかった。
なんでやねーん!!
久しぶりに血糖値240近くを叩き出してしまった。
しかも、急上昇して、そのあとなかなか下がらないし(汗)
うーん、これはどう解釈すればいいのだ…?
噛んでないんだぞ?
玉子でコーティングされてるんだぞ?
なのに、急上昇。
わけわからーん!
ということで。
こんな実験をした結果、頭が混乱しただけだった。
わたしの場合、今までの実験結果から、
できるかぎり条件を同じに揃えていても
日によって結果が大きくばらつくということが判明している。
なので、今回の実験も最低3回は繰り返さないと
本当の傾向は分からないと思われる。
ただ、はっきりしたのは、
ゆっくり食べたから、またはタンパク質や脂質と一緒に食べたからといって、
必ずしも血糖値の上昇が緩やかになるわけではない、ということだろう。
もちろん、わたしの場合は、である。
自分がひねくれ者だとは思ってたけど、
それは性格だけのことだと思っていた。
体までひねくれていたとはねぇ…全く、わたしってヤツは!