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蝶好きなhideのブログ

蝶を採ったり飼育したりするのが好きな62歳のおじさんのブログです。
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右下のテーマは、アゲハチョウ・シロチョウ・タテハチョウ・シジミチョウ・セセリチョウ・ジャノメチョウ・マダラチョウの順に並んでいます。

2019年7月16日 北海道産ツマジロウラジャノメの交尾後の大型の♀はプランター植えのヒメノガリヤスにネット掛けをしてその中に投入、明るい窓際に置き産卵を待ちました。

自然状態でもツマジロウラジャノ♀はヒメノガリヤスに産卵し幼虫は葉を食します。

ツマジロウラジャノメ♀の卵は産卵後徐々に成熟していくようです。交尾後すぐに沢山は産卵しませんが日に日に少しづつ産んでいく感じです。

時間がなくてなかなか確認できませんでしたが7月24日にヒメノガリヤスの葉裏を見ると多数の産卵された卵が見られました。



2019年7月16日 ヒメノガリヤス プランター植え

インターネットで購入


2019年7月16日 ヒメノガリヤス プランターネット掛け


2019年7月16日 ヒメノガリヤス プランターネット掛け



2019年7月20日 ヒメノガリヤス プランターネット掛け内の北海道産 ツマジロウラジャノメ♀


2019年7月24日 ヒメノガリヤス葉裏のツマジロウラジャノメ卵  黒い卵は孵化直前

2019年7月16日に北海道産ツマジロジャノメ2♀が羽化しました。

まず大型の1♀を最初に交尾させる事にしました。

先行して7月13日に羽化した♂には十分エサ(ポカリ10倍希釈液)を与え吹き流し内で自由に飛ばさせて運動させていました。♂への十分なエサやりと運動が交尾成立に重要です。


羽化直後の大型♀を♂のいる吹き流し内に入れると♂が早速♀を認識し翅を震わせて♀に接近し、あっという間に交尾は成立しました。 交尾時間は約40分でした。


吹き流し内で交尾をさせる場合は可能であれば羽化直後の♀を用いた方がうまくいきます。

♀の羽化後数日経っていると♂が交尾をしようと♀に接近する際に♀が逃げ回って、なかなか交尾に至らないことがしばしば起きます。


交尾に用いた吹き流し ナイロンネット製 カーテン越しに薄日があたるくらいがよい

最初に羽化後の♂をここに入れエサを与え十分に運動させておく。♀が羽化したらすぐにこの吹き流しに入れる。羽化直後で交尾前の♀にはエサはまだ与えず、交尾成立後に十分与える。



2019年7月16日 北海道産 ツマジロジャノメ交尾成立 吹き流し内



2019年7月16日 北海道産 ツマジロジャノメ交尾成立 吹き流し内

2019年7月に北海道に採集に行った際に北海道の蝶友よりツマジロウラジャノメの蛹を4つ頂きました。

2018年の7月終わりに日高産のツマジロウラジャノメ♀を採集し産卵させ幼虫を越冬させて、この7月に蛹になったものだそうです。貴重な御恵与に感謝いたします! ありがとうございました。

ここはうまく累代飼育したいところです。

帰宅して2019年7月13日にまず1♂が羽化。その後7月16日に2♀が羽化しました。1蛹は羽化せず死亡。



2019年7月13日羽化 北海道 日高産 ツマジロウラジャノメ♂


2019年7月14日 北海道 日高産 ツマジロウラジャノメ蛹 後に♀が羽化



2019年7月16日羽化 北海道 日高産 ツマジロウラジャノメ♀

2019年7月16日羽化 北海道 日高産 ツマジロウラジャノメ♀

2019年7月6日の北海道採集では日高地方にツマジロウラジャノメを目的に採集に行きました。

2018年7月には同所でツマジロウラジャノメの1♂を採りました。今回は♀が採れればと期待していました。

結果は1♀を採りました。生かして持ち帰り採卵を考えましたが、あまりに新鮮で翅も柔らかく未交尾ではと考え標本用にすることとしました。

ツマジロウラジャノメは北海道では年々得難くなっているそうです。このポイントは車横付けで採れるのですが、他のポイントは主に山深く長い徒歩が必要で熊との遭遇のリスクも出てくるので採集は困難を極めます。


2019年7月6日 北海道 日高地方 ツマジロウラジャノメの生息する崖 食草のヒメノガリヤスが生える


2019年7月6日 北海道 日高地方 ツマジロウラジャノメの生息する崖 食草のヒメノガリヤスが生える

ジョウザンシジミも産しジョウザンシジミの食草である黄色いエゾキリンソウの花にツマジロジャノメはよく吸蜜に来る。



2019年7月6日 北海道 日高地方 ツマジロウラジャノメの生息する崖 

黄色いエゾキリンソウの花にツマジロジャノメはよく吸蜜に来る。

今回は写真の上側に写っている黄色いエゾキリンソウの花に来た♀をネットイン。

2019年7月6日採集 北海道 日高地方 ツマジロウラジャノメ♀

2019年7月25日 北海道産ハヤシミドリシジミ3♀は2週間以上生存し、合計約50卵を産んでくれました。

来年の孵化が楽しみです。








2019年7月6日~7日の北海道蝶採集ではハヤシミドリシジミがカシワ林には沢山見られました。

北海道では防風林としてカシワが海岸沿いに沢山生えているカシワ林の地域があります。

そこにゼフィルスが沢山生息しています。今回はハヤシミドリシジミ、ウラジロミドリシジミ、アイノミドリシジミ、ダイセンシジミ、ウスイロオナガシジミ、ミズイロオナガシジミ、キタアカシジミが見られました。

2015年頃よりキタアカシジミは急に数を減じていますが今回は傷んだ♀を1頭採りました。

ハヤシミドリシジミの♀を産卵用に3頭ほど持ち帰りました。



2019年7月7日 北海道 カシワ林

他にクサフジが生えておりカバイロシジミも多数見られた。


2019年7月8日 北海道産 ハヤシミドリシジミ♀



2019年7月8日 北海道産 ハヤシミドリシジミ♀



2019年7月8日 ハヤシミドリシジミ産卵用 カシワの切り枝をプランターの土に刺したもの

この上にネットをかけハヤシミドリシジミ3頭♀を放った。

2019年7月22日 現在北海道産のウラゴマダラシジミ♀はまだ健在です。

沢山の卵を産んでくれました。1♀で約 80卵は産んでいます。


2019年7月17日 イボタの木を用いた産卵セット


2019年7月17日 イボタの木を用いた産卵セット 天井のネットにはポカリスエット10倍希釈液を浸した

ティッシュを適当に並べる。

毎日霧吹きでネット上から水分を与える。これは卵の乾燥防止と♀の吸水用のため。



2019年7月17日 イボタの枝に産まれたウラゴマダラシジミ 卵 赤褐色

よく枝の分岐部に産まれています。



2019年7月17日 イボタの枝に産まれたウラゴマダラシジミ 卵 赤褐色

何ともユニークな色彩、形ですね!

2019年7月6~7日の北海道採集ではウラゴマダラシジミの♀を採りました。

札幌市の手稲区にてイボタの群落のあるところでウラゴマダラシジミが発生していました。

♂は活発にイボタの周囲を飛び回っていますが、♀はひっそりとイボタの枝に静止していることが多いです。今回はイボタの枝をネットで叩いたら大型の♀がゆっくりと飛び出したのでそれをネットイン。

自宅に持ち帰りました。

実は以前自宅の庭にはイボタの大きな木が2本ありました。ある日庭師さんが庭の手入れに入った時、雑木と思われすっぱりと根元から切られてしまいました。事前に打ち合わせしていなかった私が悪いので文句は言えません・・・!

なので蝶友の庭に生えているイボタの枝を今回譲ってもらい産卵用にしました。


2019年7月7日 札幌市手稲区 ウラゴマダラシジミ発生地 イボタの木が沢山生えている。


2019年7月8日 ウラゴマダラシジミ♀ ♂に比べて大型で裏面は白い。♂は裏面はやや灰色がかっている。


2019年7月9日 蝶友に恵んでもらったイボタの枝


2019年7月9日 蝶友に恵んでもらったイボタの枝



2019年7月9日 蝶友に恵んでもらったイボタの枝をプランターの土に突き刺す

イボタの葉は適当にカット。その方が蝶が枝に到達しやすく産卵しやすいため。

2019年7月15日 北海道のホソバヒョウモンの卵から幼虫が孵化しました。

家の庭のプランターに生えているスミレを与えます。

スミレは庭に植えておくと種がそこら中に飛ぶのであっという間に増えます。

庭の地面や他の植物のプランターの空いた土の部分からスクスクと春先になる芽を出してきます。

ヒョウモンの飼育には便利です(^_^)。

幼虫がまだ小さいうちはスミレの葉を切って飼育容器内で育てます。