その後の北海道産オオムラサキ蛹です。
成長が大変ゆっくりで無事羽化するか心配でした。
エノキの葉が小さくて成長が遅くなった?のかもしれません。
しかし、2019年8月26日に無事♀が羽化しました。
北海道産の♀は採った事がなかったので大変うれしいです(^_^)!
幸運に感謝です!
2019年8月21日 北海道産 オオムラサキ蛹 エノキの葉裏に蛹化
2019年8月26日 北海道産 オオムラサキ♀ 羽化 本州産より小型
2019年8月14日 北海道産 ツマジロウラジャノメです。
成長の早いものは蛹となり葉裏に下垂し終齢幼虫もみられます。
外は猛暑なので室内でエアコンをつけてプランターに植えられたオーチャードグラス(牧草によく使われていて野外でも野生化して道端等に生えています)にて幼虫を育てています。
ヒメノガリヤスに産卵させましたが、幼虫の生育にはオーチャードグラスの方が葉が大きくて柔らかいので有利です。オーチャードグラス鉢植えはネットで販売されています。
北海道ではツマジロウラジャノメは年1回の発生です。本州では年に2~3回発生します。
今回は室内で飼っているために自然状態より温暖なのと室内の電灯の関係で幼虫は越冬せず成長して年内羽化する状況です。
2019年8月9日 北海道産 ホソバヒョウモンです。
成長の早かったものは8月9日に羽化しました。
他に蛹が2つ、終齢幼虫が4頭ほどいます。これらは近々羽化予定です。
これらの幼虫は部屋の中の夜も電気の点いている部屋に置いていたので長日環境に置いていたために年内羽化することになったと思われます。
一方、夜は暗い環境に置いていた成長の遅い幼虫達、おそらく3齢幼虫は摂食をやめて飼育容器の中のキッチンペーパーの裏側、スミレの枯葉の裏側でじっと静止して越冬体制に入りつつあるようです。
2019年8月9日 北海道産 ホソバヒョウモン 羽化
2019年8月9日 北海道産 ホソバヒョウモン スミレの根際の終齢幼虫
体長 約2.5cm
2019年8月9日 北海道産 ホソバヒョウモン 越冬幼虫 飼育容器内
2019年8月9日 北海道産 ホソバヒョウモン 越冬幼虫 飼育容器内 3齢幼虫?
キッチンペーパーの裏 枯れたスミレの葉裏に静止 体長 6~7mm
2019年8月9日 北海道産 ホソバヒョウモン 越冬幼虫 3齢幼虫?
キッチンペーパーの裏に静止 体長 6~7mm
2019年8月4日 北海道産ホソバヒョウモン幼虫です。
多くの幼虫は越冬するようで成長は遅めです。
その中でぐんぐん成長している幼虫が4~6頭ほどいます。
そのうちの1頭がスミレの茎で蛹化しました。近々羽化するでしょう。
ツマグロヒョウモンを除くヒョウモン類は通常は年1回の発生です。
しかし室内の高温下、日照時間の長い環境に置くと、7月~9月に産まれた卵から孵化し成長して年内羽化する事は結構あります。
年内羽化する個体は、越冬した幼虫の羽化した個体に比べて通常は小型のものが多いです。
2019年8月4日 スミレのプランター植え
ヒョウモン類の幼虫は蒸れに弱く、プラスチック等の密閉容器では死亡率が高くなるので中齢以降はプラ
ンターネット掛けが望ましいです。
2019年8月4日 食痕の見られるスミレの葉上のホソバヒョウモン終齢幼虫
2019年8月4日 ホソバヒョウモン スミレの茎に蛹化
2019年8月4日 ホソバヒョウモン スミレの茎に蛹化
2019年7月7日の北海道採集では札幌市でオオムラサキ成虫、幼虫が見られました。
札幌市には数か所オオムラサキの産地がありますが、場所によっては採集を禁止され保護されている所が何か所かあります。
今回は保護されている場所では成虫の写真を撮りました。
採集可能な場所では、まだ早朝で日当たりが悪く成虫の姿はみられなかったのでエゾエノキより幼虫を1頭採り自宅に持ち帰りました。
自宅でエノキのプランターに幼虫を放ち飼育中です。
幼虫は、自宅に持ち帰り1回脱皮して終齢幼虫になりましたが、7月30日現在まだ幼虫のままです。
かなり成長がゆっくりです。♀でしょうか?
2019年7月7日 北海道札幌市 採集禁止の場所 オオムラサキ♂ 右手はカラスシジミ
2019年7月7日 北海道札幌市 オオムラサキ生息地 林内のエゾエノキ
薄暗い環境
2019年7月7日 北海道札幌市 オオムラサキ生息地 林内のエゾエノキ上のオオムラサキ幼虫
葉上で糸を吐いて台座を作っている。
2019年7月29日 北海道産 オオムラサキ終齢幼虫
2019年7月30日 北海道産 オオムラサキ終齢幼虫
2019年7月31日です。北海道産ホソバヒョウモン幼虫です。
庭のスミレの葉っぱを飼育容器に継ぎ足してあまり幼虫達の姿を確認していませんでした。
自然界ではホソバヒョウモンは年1回の発生ですが飼育していると室内で温度が高かったり、室内の電灯の明かりの影響等で長日条件となり年内羽化するものも出てくるそうです。
幼虫達は多くは越冬するためか成長はゆっくりですが、4頭ほどの幼虫は大きく育っています。
これらの大きな幼虫は年内羽化するかな?という感じです。
大きく育っている幼虫は、大型の葉のスミレのプランターに移して飼育することにしました。
2019年7月31日 北海道産 ホソバヒョウモン幼虫 スミレの葉 排出されたフン
2019年7月31日 北海道産 ホソバヒョウモン幼虫 スミレの葉
多くは小さい幼虫
2019年7月31日 北海道産 ホソバヒョウモン幼虫 スミレの葉
4頭の大きい幼虫
2019年7月31日 北海道産 ホソバヒョウモン幼虫 スミレの葉
大きい幼虫と小さい幼虫の比較
2019年7月7日の北海道採集ではカシワ林でウラジロミドリシジミの♂、♀が沢山見られました。
♀を産卵用に4頭ほど持ち帰りました。
カシワの切り枝をプランターの土に刺してネット掛けします。エサはいつものポカリスエット10倍希釈液をティッシュに浸してネットの上部におきます。
♀は約3週間生きて50卵以上産んでくれました。来年春の孵化が楽しみです。
2019年7月9日 北海道産 ウラジロミドリシミ ♀
プランター土にカシワの切り枝を突き刺す。葉は適当にカット
成虫用のエサはポカリスエット10倍希釈液をティッシュに浸してネットの上部におきます。
2019年7月25日カシワの枝に産まれたウラジロミドリシジミ卵
2019年7月25日カシワの枝に産まれたウラジロミドリシジミ卵
2019年7月20日です。
蝶友からもらった北海道産ツマジロウラジャノメ蛹からは♀2頭(1頭目大型、2頭目小型)、♂1頭が羽化しました。
7月16日に大型の1♀と1♂が交尾成立しました。
一般に蝶の♂は3~4日休ませると再交尾可能となります。1頭しかいない♂は最初の交尾後から4日間休ませて十分にポカリスエット希釈液を与えていました。
7月20日小型の1♀と1♂を吹き流しに入れて交尾を試みました。
1頭目と同様にあっという間に交尾は成立しました。
♂は静かに♀を驚かさずに近寄りすっと尾端を伸ばし非常に巧みに交尾を成立させました。
ツマジロウラジャノメの北海道産の♂は、本州産に比べて生殖能力・意欲が優れていると書いてある本(蝶の飼育、宇野正紘著 グリーンブックス社)がありましたがまさにそんな感じです。
北海道の厳しい自然環境で限られた生息地内で子孫を残すための♂の本能的なものなのでしょうか?
2019年7月20日 北海道産ツマジロウラジャノメ 小型の♀(上)と♂(下)の交尾 吹き流し内
2019年7月20日 小型♀の採卵にはイワノガリヤスを使用 ヒメノガリヤスより葉が細い
2019年7月24日 イワノガリヤス葉裏に産まれた 北海道産ツマジロウラジャノメ卵
2019年7月24日 イワノガリヤス葉裏に産まれた 北海道産ツマジロウラジャノメ卵
2019年7月24日 北海道産 ツマジロウラジャノメ♂ 永眠されました。
2♀と極めて上手に交尾をしてくれて本当にありがとう。
感謝の気持ちを込めて今度綺麗に展翅します。