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蝶好きなhideのブログ

蝶を採ったり飼育したりするのが好きな62歳のおじさんのブログです。
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右下のテーマは、アゲハチョウ・シロチョウ・タテハチョウ・シジミチョウ・セセリチョウ・ジャノメチョウ・マダラチョウの順に並んでいます。

2019年10月24日~10月27日の3泊4日の日程で石垣島を蝶採集に訪れました。

本当は与那国島にも行きたかったのですが、都合で石垣島のみの訪問となりました。

未採集の迷蝶のウスコモンマダラ、ミナミコモンマダラ、ウスアオオナガウラナミシジミ等を期待して行きました。

しかし結果として迷蝶は以前採った事のあるマルバネルリマダラのみ採集したに終わりました(T_T)。

あとは目ぼしいところはミカドアゲハ、シロオビアゲハ、クロアゲハ、ヤエヤマカラスアゲハ、ジャコウアゲハ、ヤエヤマイチモンジ、イワサキタテハモドキ、ヤエヤマムラサキ、リュウキュウムラサキ、キチョウ、タイワンキチョウ、ツマベニチョウ、クロテンシロチョウ、イワカワシジミ、オジロシジミ、シロウラナミシジミ、ホリイコシジミ、ヤクシマルリシジミ、バナナセセリ(幼虫)、オオシロモンセセリ(幼虫)、コウトウシロシタセセリ、タイワンアオバセセリ、クロセセリ、アサギマダラ、リュウキュウアサギマダラ、ツマムラサキマダラ、ツマムラサキマダラ、ヒメアサギマダラ、ヤエヤマウラナミジャノメ、マサキウラナミジャノメ等がみられました。 

スミナガシ、コノハチョウ(観察のみ)は見られませんでした。


タイワンアオバセセリ成虫は割と多く見られたので3頭採集し自宅に持ち帰り産卵させてみることにしました(1頭は帰宅直後に死亡)。

タイワンアオバセセリの幼虫はキントラノオ科のコウシュンカズラ、アセロラ等を食します。

野外で食草、幼虫を見つける事は結構難しいです。

自宅にコウシュンカズラのプランターが2個あったのでこれに産卵を試みました。


2019年10月28日 石垣島産 タイワンビロウドセセリ 翅裏面のみでは♂、♀の区別は困難です。

♀の方が前翅表面の白斑が発達します。

交尾機の感じから1♂、1♀の感じでした。


2019年10月28日自宅のコウシュンカズラのプランター

つる状に葉が伸びる。野外では他の木に絡んで繁茂する事も多い。


2019年10月28日自宅のコウシュンカズラの葉 光沢がある。


2019年10月28日自宅のコウシュンカズラの葉 新芽、新葉(薄緑色)

タイワンビロウドセセリ♀はこういった新芽、新葉に好んで産卵します。

硬い成葉には産卵しません。



今回は産卵用に ミタニのBK-17 ネットゲージL を使用しました。

組立式で W450×H880×D450mmの大きさで、プランターを入れて産卵させたり、幼虫を飼育できます。


http://www.e-musi.co.jp/?page_id=132

2019年9月15日~9月18日の種子島採集ではタイワンツバメシジミは4日間で新鮮な♂が10頭以上採れ大満足でした。♀の時期には早かったようで♀は1頭も採れませんでした。

シバハギもまだ花穂や花は見られませんでした。

タイワンツバメシジミはシバハギの花、花穂の近くに産卵し、若い果実を食するそうです。

飼育は今後の課題としましょう。

タイワンツバメシジミは屋久島にも産するそうなので来年は、まだ行った事のない屋久島にも行きたい気がします。

下の写真はコンデジやiPphoneで撮ったために写りが悪いです。

タイワンツバメシジミは花で吸蜜や、湿った地面や岩場で吸水する個体がよくみられます。



2019年9月17日 タイワンツバメシジミ ♂ 種子島



2019年9月17日 タイワンツバメシジミ ♂ 種子島



2019年9月16日 タイワンツバメシジミ ♂ 種子島 岩場で吸水する


2019年9月15日 種子島のタイワンツバメシジミになかなか出会えていませんでした。

畑周辺の道沿いの斜面が刈られている部分をよくみるとシバハギの新芽、新葉が生えていました。

その周辺をチラチラと飛ぶ小さいブルーのシジミチョウを採ったらば目的のタイワンツバメシジミ♂でした!

新鮮な♂でした。

目的を達成でき一安心です(^_^)!

ツバメシジミと比較すると本当に気品があり高貴な蝶という感じです。


2019年9月15日 種子島 畑周辺の道沿いの斜面が刈られている部分

日当りの良い斜面を飛翔するタイワンツバメシジミが見られた。


2019年9月15日 種子島 畑周辺の道沿いの斜面が刈られている部分

シバハギの新芽、新葉が再生している。


2019年9月15日 種子島 畑周辺の道沿いの斜面が刈られている部分

シバハギの新芽、新葉が再生している。


2019年9月15日 種子島産 タイワンツバメシジミ ♂

長年あこがれていました!



種子島産 ツバメシジミ(左)♂とタイワンツバメシジミ(右)♂と並べてみました。

タイワンツバメシジミは後翅の斑紋が黒点4つでシンプルです。

またタイワンツバメシジミの方が後翅のオレンジ斑が大きく鮮やかで、尾状突起も長くて気品があります。






2019年9月15日 種子島をタイワンツバメシジミ採集目的で訪れました。

蝶研の採集ガイドのタイワンツバメシジミの各ポイントを回ってみるとシバハギは沢山見られます。

しかし、なかなかタイワンツバメシジミには出会えません。

もしかして時期が早過ぎた? 不安になります・・・。

シジミチョウ類がいればすかさずネットイン。以下のシジミチョウは採れました。



2019年9月15日 まず採ったのはアマミウラナミシジミ



2019年9月15日 ブルーのシジミがいたのでタイワンツバメシジミと思い採ったら

クロマダラソテツシジミ(T_T)。



2019年9月15日 ブルーのシジミがいたのでタイワンツバメシジミと思い採ったら

ヤマトシジミ(T_T)。



2019年9月15日 これは真打のタイワンツバメシジミと思い採ったら

ただのツバメシジミ(T_T)。



蝶研出版の「スーパー採集ガイド③屋久~奄美編」には種子島の部分にはタイワンツバメシジミのポイントが4か所出ています。

2019年9月15日 種子島に着き早速レンタカーで各ポイントを回ります。

天気も快晴で、期待に胸が高鳴ります(^_^)!



蝶研出版の「スーパー採集ガイド③屋久~奄美編」

過去には奄美大島、沖永良部島に行きその際にはこのガイドが大変役に立ちました。


2019年9月15日 種子島 渓谷地帯 種子島は平地が多いですが、こういった渓谷地帯もあります。

野生のミカンが林道の所々に生えておりナガサキアゲハが沢山いました。

♂ばかりで♀は少なかったです。

他にミヤマカラスアゲハ、アオスジアゲハ、コミスジ、テングチョウも見られました。



2019年9月15日 種子島 渓谷地帯の林道 ツマベニチョウが時々現れましたが、振り逃がしました(T_T)。

クチナシの木もあり実も付いていましたがイワカワシジミ幼虫、成虫は見られませんでした。

屋久島ではイワカワシジミは生息していますが種子島では未発見のようです。

ヤマビワの葉にスミナガシの幼虫の食痕が見られましたが幼虫は発見できず。



2019年9月15日 種子島 ムラサキシジミの終齢幼虫をカシ、マテバシイの葉から見つけました。

幼虫は若い柔らかい葉に付いています。

ムラサキシジミ、ムラサキツバメ成虫も沢山みられました。


2019年9月15日 タイワンツバメシジミの食草 シバハギ 地面を這うように繁茂しています。

これを見つけたらばタイワンツバメシジミは手中にしたも同然!?

はたして成虫はいるのか?


2019年9月は鹿児島県の種子島にタイワンツバメシジミを採りに行くことにしました。

9月15日~18日の3泊の日程です。

行くのが早過ぎると未発生の可能性があり9月20日~23日とも考えましたが、9月23日は東京大手町でインセクトフェアがあるので9月15日~18日としました。


タイワンツバメシジミはかつて四国、九州各地に多く見られましたが近年は急速に数を減じており、確実に採れるのは限られた場所になっています。鹿児島県の屋久島、種子島にはまだ比較的多産するとのこと。


9月15日羽田空港をJAL641便 737-800で早朝6時25分離陸、8時10分に鹿児島空港に着陸しました。

鹿児島空港からJAC 3761便に乗り換えて種子島空港を目指します。

JAC 3761便は8時50分鹿児島空港を離陸、9時30分に無事種子島空港に着陸しました。


2019年9月15日 羽田空港 JAL 641便 ボーイング 737-800



2019年9月15日 鹿児島空港からJAC 3761便に乗ります。

鹿児島空港からは奄美大島、屋久島、種子島等といずれも昆虫の宝庫の島々にアクセスできます(^_^)!



2019年9月15日 JAC 3761便 ATR 72-600 種子島空港


種子島空港にアプローチする JAC 3761便 ATR 72-600

種子島は高山岳地が多い屋久島に比べると平地~200メートル台の低山岳地が主です。

茶畑が多くみられました。


2019年9月15日 種子島空港 管制塔 のんびりしたローカル空港です。

ふだんはプロペラ機のみの発着ですが滑走路は2000メートルあり時々チャーター便でジェット機のボーイング737等が飛来するそうです。


2019年8月3日長野県開田高原に採集に行きウラゴマダラシジミ♀を採りました。

♀を自宅に持ち帰った後にイボタの切り枝に沢山の卵を産んでくれました。

ウラゴマダラシジミは自然界ではイボタ類、ネズミモチ、ハシドイ、ムラサキハシドイ(ライラック)を食樹としています。

ちょうど家の庭にムラサキハシドイ(ライラック)の木があるので産ませてみました。

ライラックの木は春に紫色の美しい花をつけます。

ハシドイの木も春~初夏にかけて白い花をつけます。

ハシドイ、ムラサキハシドイの葉は同じで特徴ある形をしていますので覚えれば野外でも木を発見しやすいでしょう。


2019年8月10日 自宅庭 ムラサキハシドイ(ライラック)の木 

ライラックは通常 1~3メートルの低木

ハシドイは10メートル以上にもなる高木


2019年8月10日 自宅庭 ムラサキハシドイ(ライラック)の木 特徴ある葉形

ハシドイも同様の葉形


2019年8月10日 自宅庭 ムラサキハシドイ(ライラック)の木 花が枯れた後

春に紫色の美しい花が咲きいい香りがする


2019年8月30日 ムラサキハシドイ(ライラック)の枝に産まれたウラゴマダラシジミ卵


2019年8月30日 ムラサキハシドイ(ライラック)の枝に産まれたウラゴマダラシジミ卵 (拡大)



その後の長野県産オオミスジです。

オオミスジ♀は個体によりますがすぐには産卵せず8月の中旬過ぎに産むケースが多いそうです。

今回の場合は8月14日頃から産み始めました。

8月19日スモモの葉の先端に沢山の卵が(70卵位?)産まれていました。

喜んでいましたが何故か孵化率が悪く結局2幼虫しか孵化しませんでした(T_T)!

原因は不明です。


2019年8月19日 スモモの葉の先端に産まれたオオミスジ卵



2019年8月31日 スモモの葉の先端のオオミスジ初齢幼虫 独特の食痕を残す


2019年8月31日 スモモの葉の先端のオオミスジ初齢幼虫 独特の食痕を残す



2019年8月3日に長野県開田高原に行き蝶採集をしてきました。

沢山のオオミスジが飛んでいました。

2013年にやはり開田高原でオオミスジ♀を採って産卵させましたが越冬をうまくさせられず失敗に終わりました。

今回もオオミスジ♀を採ってきて飼育にチャレンジしました。

自宅にてスモモのプランターに袋掛けして産卵を試みました。

♀にはクワガタ用ゼリーをエサに与えました。








2019年8月22日飼育していた北海道産ツマジロウラジャノメは早いものが羽化しました。

8月22日に♂が羽化、8月24日に♀が羽化しました。

8月24日に吹き流しに♂、♀を一緒に入れたら5分とたたずに交尾成立しました。



2019年8月22日 北海道産 ツマジロウラジャノメ ♂羽化


2019年8月23日 北海道産 ツマジロウラジャノメ 羽化直前の蛹 その後8月24日に♀が羽化



2019年8月24日 北海道産 ツマジロウラジャノメ ♀羽化


2019年8月24日 北海道産 ツマジロウラジャノメ 吹き流しの中で交尾成立 左♀、右♂