北海道産ジョウザンシジミは2019年7月15日に♂が2頭羽化しました。
あと♀が出れば累代飼育も出来ますが昔にやったし、他に色々飼育材料を抱えているので今回は累代はしません・・・・!
2019年7月8日自宅です。ホソバヒョウモンの産卵セットを組みました。
まずよくホームセンターで売っている野菜を入れるビニールネットを用意します。網目は大体2~5mm間隔です。
網目であればビニールネットでもチュールといった洋服生地でも可能です。
チュールはネットで検索すると、どこかで見たなという感じの生地の画像がみられるでしょう。
ヒョウモン類♀は不思議な事にこのネットの網目を足で触知すると反射的に産卵を即座に開始します。
今までにもこの方法でオオウラギンスジヒョウモン、ウラギンヒョウモン、メスグロヒョウモンに産卵させています。
今回はスミレの植えてあるプランターを使用しましたが、あえてスミレはなくても、ビニールネット、チュールがあれば産卵を開始する事がほとんどです。
ホームセンターで売っている野菜を入れるビニールネット
ホームセンターで売っている野菜を入れるビニールネット
スミレの植えてあるプランター 実際はスミレなくて、土だけでもネットがあればそこに産卵します。
プランター地面用に小さく切ったネットを用意
プランター地面用に小さく切ったネットを用意してプランターの地面に置く
ここにも産卵するが実際は上面に貼ったネットに多く産む。
2019年は6月にリンゴシジミ採集に北海道を訪れた私でしたが、7月にラッキーにも4日~5日と北海道出張の仕事がありました。それにからめて7月6日~7日と札幌に滞在し蝶採集にでかけました。
日頃の行いは悪い(?)にも関わらず採集日は快晴に恵まれました。
7月6日は日高地方にツマジロウラジャノメを狙いに行き、幸いにも♀を1頭採りました。
その際にホソバヒョウモンの♀を採りましたので産卵用に持ち帰りました。
北海道特産のヒョウモン類は、アサヒヒョウモン(天然記念物)、カラフトヒョウモン、ホソバヒョウモンの3種類があります。草原を好むカラフトヒョウモンは近年数を減じていますが、ホソバヒョウモンは渓谷の林道沿い等に結構多く見られます。
2019年7月6日 北海道 日高地方 林道 ツマジロウラジャノメ、シロオビヒメヒカゲ、ジョウザンシジミ、
ホソバヒョウモン、フタスジチョウ、オオイチモンジ(少ない)、カラフトタカネキマダラセセリ等を産する。
快晴でラッキーでした。日高は平地は晴れでも山の方は曇り、雨天という事もしばしばあります。
この日はオオイチモンジ♂1頭に遭遇するも慎重になり過ぎミスネット(涙)。
2019年7月6日 北海道 日高地方産 ホソバヒョウモン♀
♂よりも翅が丸く大型で、腹部が大きい。
ジョウザンシジミはエゾキリンソウの葉を食します。
エゾキリンソウは丈夫なので、食べ残しの葉もうまく再利用可能です。
以下のように食べられていない葉、茎をプランターの土に挿しておけば発根して、また成長します。
同様に自分でもエゾキリンソウを増やしたいときは、適当に枝を切って土に挿せばいくらでも増やせます。
土は普通のプランター用の土に直接挿すだけでオーケーです。
簡単です(^_^)! 是非お試しください。
ジョウザンシジミ幼虫により食されたエゾキリンソウ
ジョウザンシジミ幼虫により食されたエゾキリンソウ
食べられてしまった葉、茎から外れそうな葉は除去(左上)
これらは再利用できる部分です。
エゾキリンソウを挿すところに割りばし先端をブスッと突き刺して 1~2cmほどの深さの穴をあける
エゾキリンソウを挿す。 数週間すると発根しまた元気にすくすく成長します。
同じベンケイソウ科でもクロツバメシジミの食すツメレンゲとは比較にならないくらい丈夫で簡単に増やせます!
ジョウザンシジミの食草は北海道の岩場に生えるホソバキリンソウです。
ベンケイソウ科のこの植物は非常に丈夫で簡単に栽培できます。
私の庭にも15年以上前に北海道から採ってきたエゾキリンソウが元気にプランターに育っています。
暑さ、寒さ、水切れにも耐えて丈夫な植物です。
簡単に増やせます。増やし方は後述します。
2019年6月25日 自宅庭の ホソバキリンソウ プランター
2019年6月25日 自宅庭のホソバキリンソウの切り枝。
幼虫に与える場合はこのまま与える。乾燥に強いので特に切り枝の切り口にティッシュ等で水分を与えなくても大丈夫(^_^)。
2019年6月30日 ホソバキリンソウを食す ジョウザンシジミ幼虫
2019年6月30日 ホソバキリンソウを食す ジョウザンシジミ幼虫
ホソバキリンソウの薄皮を残すように食し、ベトベトの糞をする。
飼育容器の底面とペーパータオルのすき間で前蛹となる。