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セクシュアルハラスメント (略称セクハラ)

「性的嫌がらせ・性的おびやかし」と訳します。
時・場所・相手をわきまえずに、相手を不愉快にさせる性的な言動のこと。
大きく分けると「対価型」と「環境型」のふたつになる。


■対価型セクハラ
(条件と引き替えに)肉体関係の要求をする      

■環境型セクハラ
行為がされることで、働きづらい環境が作られる行為の総称

①視覚型
人前で、性的な記事の出ているスポーツ新聞を広げる
相手の体を、なめまわすように見る等

②発言型
性的な発言や質問をする。
うわさを流す。
肉体関係を迫る発言も含まれる

③身体接触型
相手の背後を通りすぎるたびに、身体の一部をさわる等


⇒セクハラが問題になったときの企業の責任は??


まず、企業の代表者がセクハラをした場合、その代表者個人はもちろんのこと、
会社も不法行為責任を負います(民法44条他)。

また従業員がセクハラをした場合も、
その従業員本人が不法行為責任を負う(民法 709条)とともに、
もしその行為が職場の中で行われたり、勤務時間中に行われた りなど、
職務に密接に関連して行われたと判断された場合は、
企業も責任を負うこと になります(715条)



⇒セクハラの慰謝料はどれくらい??〉


セクハラの場合の損害賠償請求では、通常、慰謝料+弁護士費用が損害とされます。

セクハラを受けた人が、会社にいづらい環境になり退職を余儀なくされた場合は、
退職しなければ得られたであろう収入も損害に含まれます。  

慰謝料の額は、中には1000万円近いものもありますが、日本ではアメリカに比 べて
まだまだ額は低額で、だいたい100万円前後のものが多いようです。

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・・・俺、チマチマ、宮●の男3人衆で
女性社員がいようとモノともせず実施している
「エロ単語古今東西」ピンチ!(゜~゜;)



はっきり言っておくが中学生じゃあるまし
エロ単語を口に出すことに喜びを感じている訳でも
女性にエロ単語を聞かせて興奮している訳でもない。


「いやだぁ~。気持ちわる~い。」とか
「セクハラですよ~、それぇ~。」とか
そんな合いの手は必要ないのだ。


俺と宮●の目的は
俺たちにとって興味の対象
昆虫のような心を持つ男、何を考えているかさっぱり分からない男、
チマチマさんをより深く理解したいのが趣旨なのだ。

本音は決して言葉に出さず
口ではキレイごとのオンパレード・・・
しかし行動基準はすべて損得のみの
利己主義マシーン=チマチマさん。


しかしどんなに言葉で飾ろうとも
人間の根源にかかわるエロスの前では
どんな自己防衛も無力だ。

大学時代、後輩に
「自分、どんなHビデオが好きなん?女子高生?投稿物?」と聞いたところ
一言、「レイプ物です。」と即答され
それ以来、そいつを見る目が変わってしまったことにヒントを得ている。



奴の口から出される『エロ単語』
それをプロファイリングして彼の心の中の闇に迫りたい。
チマチマ種に対する学術的な興味なのだ。


先日もアルバイトの主婦の前で
第3回目の実験を実施した。


奴の口から出てきたエロ単語をご紹介しよう。

①乳○
②おしり
③正常位
④クリ○○ス
⑤バック
⑥羨望鏡
⑦松葉くずし
⑧駅弁
⑨中○し
⑩ファック
⑪ビラビラ

※⑪で宮●が引きつけを起こすほど笑い、古今東西は終了。



②の「おしり」と⑥の「羨望鏡」に俺は着目した。

「羨望鏡」って何だ?

「おしり」を敢えてエロ単語として選出した奴のエロス観とは?



詳しい人がいたら是非教えて下さい。


子供の頃、よく「にらめっこ」やったもんだ。

たかだか目を剥いたり、鼻の穴を大きくしたり
タラコ唇にしたり・・・今から思えばたわいもないモノだけど
相手によっては腹を抱えて大笑いした。

あんなに屈託なく笑うことは今後の人生でもう二度とないだろう。


今の職場の一部の人間は非常に精神年齢が低く
俺は時々、小学校の先生になったような錯覚を起こすことがある。


しかし朱に交われば・・・の言葉にもあるように
俺も幼児退行しつつあるのが自分でも怖い・・・。


黒いハリアーをブイブイ言わせて乗ってる
ハリアーマネージャーこと、ハリマネも
チョロQを前にするともういけない・・・。
「ヨシオちゃん」というイタズラ盛りの子供に変身する。
まるでジキルとハイドのようだ。


俺もしばし童心に帰ることにする。


「中○くんと宮●くん!おもしろい顔してみてよ」
チマチマと宮●にお願いしてみた。



「・・・・へっ・・・???」

お互い顔を見合わせるチマチマブラザース。


仕事中に上司からいきなり
「おもしろい顔みせろ」という指示は
ウチの会社に転職する前の前職では決してなかったはずだ。



「・・・おもしろい・・・顔・・ですか?・・・。」


戸惑いを隠せない宮●



「そうよ、【にらっめこ】とか子供の時にやらんかったか?」


確かにしてましたけど
今、それが仕事と一体どういう関係があるんですか?おぅ?コラ!
という気持ちをグッと飲み込んで
宮岡は言った。


「・・・では、太ります。


上着の第一ボタンを外し、ネクタイをゆるめ
首を縮めて真っ赤な顔になる宮●。







あはははは!!!
全然、太ってねーじゃん!!!


ふと見れば
チマチマも笑っている。



「じゃ、次、中○くんね。」



「・・・分かりました。
よく見てくださいね~。」


そう言って目を寄り目にした。




ガハハハハハ!!!!

宮●も腹を抱えて笑っていた。



「中○さんって、色んな引出し持ってますね~。」
しばらく時間が経った後、宮●はポツリとつぶやいた。
3年ぶりに免許の更新だ。


朝の10:00から違反者講習があるなんて
面倒くせぇ・・。
しかし免許が無くなるの嫌だし。


という訳で本日はシフトも休みにして
「明日は朝から講習がありますので昼過ぎに出社致します。」
と上司に報告し、部下と呼ばれる個性派集団にも
その旨を伝えて帰路に着いた昨夜。


しかし、10:00だと思い込んでいた違反者講習が
13:00からだったコトにその夜気がついた。



で、まったく何も会社の人間には伝えず
午前中だけ、出勤して午後から違反者講習に出かけよう。
と元気良く出勤してみた。


事務所のドアを勢い良く開けて

「おはよう!\(@^〇^@)/」

爽やかな挨拶をカマした
俺の目に飛び込んで来たのは




朝からわき目もふらず仕事に打ち込むチマチマさん




ではなく・・・


パンを口の中に頬張り
グビグビとジュースを飲み、
インターネットをボケーッと見て余裕ブッこいてる
チマチマの姿だった。









「おい!(゛ `-´)」




「えッ!?昼から出勤やないんですかッ!?(゚_゚;)」

青ざめるチマチマ。



「上司が来ないと思ったらこれか?( ̄ー ̄)
朝からえらい余裕やのぅ。」



まぁ俺も人のコトは言えないが・・・。
自分は許せても人の、まして自分の部下のこういうのは
絶対に許せない性質の俺。



「イッ、イェッ・・・・。」
絶対に俺が来るなんて予想してなかったのだろう。
いつもは咄嗟に出る奴お得意の言い訳「テキトーク」さえも出てこない。






「あれ?今日出勤一人か?○原さんは?」


「エッ?今日は休みやないんですか?
昨日「明日休みや~」って本人言ってましたよ。」


話題が天然娘に変わったことで
やや元気になるチマチマ。
俺は奴のそんな心の動きなんてお見通しだ。



「シフト見てみ。○原さん、今日出勤よ。」


「はっ、、はい・・・あれ?本当ですねぇ・・・
○原さん今日、出勤になってる・・・」



「ε=(怒゚Д゚)< すぐ電話せいやぁぁぁ~~~~~」



40分後・・・

息を切らしながらコートを着たまま
事務所に飛び込んで来た天然娘。



「もうしわけ・・・ございません!」
基本的に眉毛が下がったネガな表情を
より一層険しくして深々とお辞儀・・・。


俺が来ないことですっかり安心して
テメーが一人出勤になっていても全く気づかないチマチマと
シフト自体を確認しない天然娘。


まったくもう!




二人ともカムサハムノダさんにキックしてもらえよ
最近、肩こりが異常に激しい。
ストレスなのか
首からぶら下げている携帯のせいなのか
しんどいのである。

すっごいデブ女が尖ったハイヒールを履いて
全体重をかけて「ギュ~~~~~~~~ッ」と肩を踏みつけてくれたら
すごく気持ちいいだろうなぁ・・・



本日、宮●クンと二人で倉庫で作業中の時のこと・・・


せまい倉庫で一緒に作業する相手は脂ぎった若い男
何だか息が詰まりそうで・・・


そんなストレスが作用したのか
肩こりがどうにも我慢出来なくなった俺は
倉庫の中に無造作に置いてあったイスに腰かけ


「宮●くん、肩を揉んでくれない?」
とお願いした。



「いいですよ。」



空手で鍛えた腕力で
グイグイ俺の凝りまくった肩を揉む宮●。


「あ~~~~~。\(≧▽≦)丿」
気持ちいいッ!!


そうそう、やっぱ男の腕力だよな~~~。
その間、ヤツは揉みポイントをジワジワと変える。



「う~~~~~~ッ!o┤*´Д`*├o 」


そこがツボってヤツだわ。
またまた手は動く。



「はぁぁ~~~~~~~~~~(*′д`)」
次第に声もおおきくなる。




その時、ふと気がついた。


倉庫の壁の向こうは
客が普通に歩いている廊下・・・

そして安普請の壁は薄い。



壁の向こうから聞こえてくる男性の悩ましいあえぎ声。
そして声を出しているのは、こともあろうに責任者のこの俺!!!!


いかん、このままでは変態会社だと思われてしまうヽ(  ̄д ̄;)ノ



「ちょっと!宮●くん!俺の声、外に漏れたらマズイじゃん?
声を出さないようにするわ




ますます深みにハマっていく一人相撲・・・
少し休んだ方がいいな、俺。





「肩揉んでもらってたんです。」正直言っても100%信じてもらえない。
『中○さんて、ワタシの席から見たら
ウチのQoo(クー)ちゃんそっくりですね。』





    無邪気に断言する天然娘。


Qoo(クー)ちゃんは天然娘の飼っている
500円で叩き売られていた白いハムスターで
はっきり言って小汚い。





どこの世界に
『アンタ、ワタシのペットのネズミに似てるわよ』
と言われて喜ぶ人がいるというのか?



しかも一見穏やかに見えるが
内心に秘めたるプライドの高さは人後に落ちない
チマチマさんにそんな大それたこと・・・。



そういえば懲りもせず
「ネガ食事会」に連れていかれた宮●も
本日・・・


「○原さん、飯喰いながら突然言うんですよ

『ワタシ、今までお金に困ったことないし!』って・・・

何なんでしょうか? 意味が分からないッス。」


ここに来て天然娘のブッ飛びぶりは
もはや俺の手には負えない。


天然娘を想像の中でタコ殴りのチマチマさんが描いた似顔絵・・・



               天然娘さん






付き合いでネズミと戯れるチマチマ。どう思ってんのか想像すんのコワイ・・・。


割れた池の氷と笑い顔のサコッペ。







大晦日までの仕事を半分覚悟していた俺。
思いがけず、時間が出来たので
ツウとサコッペと俺のゴールデントリオで会った。




バカ話をしながら高校の時に足繁く通っていた
同級生「なっち」の親が経営する定食屋でメシを食う。
サコッペはこのブログを読んでくれているが
ツウは何回言っても「インターネット繋いでない。」と言っては
全く見てくれていない。



メシを食い終わり
「これからどこ行く?」の俺の質問に
「七つ池。」と即答のツウ。


自然に触れるのはいいことだし
(・・・と言うか・・・自然以外とにかく何もない街なので)
久しぶりに地元を探る旅も悪くない、と全員賛成した。



愛車を飛ばし、山の中をウネウネ登り
遠足では定番の大蛇伝説のある「七つ池」に到着。



さすが田舎だけあって
路肩には雪も残り、
それを見て妙にテンションが上がる3人の三十路男達。




「おい!池に氷が張っとるど!」

「マジか!?」


池の表面に石を投げて割ることに熱中の33歳男達。



      「高く投げるのがコツじゃぁぁぁぁ~~~」




しかし、思いがけず氷は厚く
デカイ石を落としても小さい穴は開くが
全部、表面の氷にはじき返され
「ドッボーーーーーーーンッ」というような威勢のいい割れ方がないことに
苛立ちを感じ始める3人。



「割れんのぉーーーーー。」

「この石でいってみようか?」



俺以外の2人には妻子がいる。
分別のある大人だ。
それが年の暮れの差し迫った大晦日に
夢中になって池の氷を割ることを相談する。
実に素敵だ。



「もしかしたら・・・この氷の上に立てるんじゃないんか?」


「えーー、無理じゃろう~~~。」


「見てみぃ!結構厚みがあるで!ほら!」


「ホンマじゃのう・・・」


話題はいつしか、「池の氷を割る」ことから
「池の氷の上に立つ」ことにシフトしていた。
暮れの差し迫った大晦日の午後。











「おい!見てみぃ!」


「あっ!?」
「おっ!?マジか!!!!!!」


「はよッ、写真を撮れ!」




     氷の張った池の上に立つ勇気ある人(撮影:サコッペ)


サコッペ、ツウのヘタレコンビが
氷の厚さから考察して
「一人の男性が氷上に立つことが可能かどうか」
意見を交わしているのを尻目に
勇気ある俺は、すでに行動で証明していた。



「おら!すげぇじゃろうが~~~」



「いしべ、ヤバイって!!!そっち(池の真ん中)に行くな!」
「帰って来いって!!!」


ビビリの二人からの呼びかけに
意気揚々と岸辺に戻ろうと
足を2,3歩踏み出したその瞬間・・・



ピキピキ・・・と言う不気味な音と共に
右足の氷がまず割れ

「うわーーーーーー。」という叫び声と同時に左足の氷も割れ


俺は池に落ちた・・・。意外に深くて胸まで浸かった。



さこっぺに手を借りて息も絶え絶えに池から脱出する。
(一番最初の写真は池から脱出して土手を登ってる最中に撮影)




2005年大晦日・・・来年34歳になろうかという
勤めている会社ではマネージャーと呼ばれる要職についている俺は
寒空の中、氷の張った池に落ちた。


33歳にもなって池に落ちた・・・

12月の氷の張った池に・・・




「それにしても、池から上がった直後のいしべのコメントが凄かったわ」


「ん?」



『伝説作ったど!』じゃもんのぉ~~~。
すげぇ~わ。ホンマ・・・」




びしょ濡れになったズボンを脱ぎ
パンツ一丁の格好で助手席に座る。

身体の芯から冷え切った俺の心と身体に
サコッペのコメントは暖かい灯をともしてくれた。



2006年も宜しくお願いします。

うちの事務所が入っているビル
同じフロアに最近もう一つの会社が入ってきた。

IT系の新興企業だ。

エステ辺りに入ってもらって
キレイな女の子が百花繚乱・・・というシュチュエーションに
淡い期待をしていた宮●、チマチマからすれば

20代~30代の野郎ばかりが
「ギャハハハハ、マジっすか~。」
「今月数字やばいですよね~」
なんて休憩室でワイワイやってる状況には
怒りを隠そうとしない。


「何なんですかね?あいつら!」
「男ばっかりでうっとしいですよね~」
吐き捨てるように言う宮●に

眉間にしわを寄せてウンウンとうなずくチマチマ。



新興企業の営業マンだけに
どうせ使い捨てで入れ替わりも激しいのは
分かっているし、営業マンとして
奴等の苦労も多少分かっている俺としては
別に俺には関係ねー、そう思っていたのだが・・・


ただ一人、目障りな奴を発見した。

それが「丸メガネ」だ。


よその会社のことは言えないが
営業会社だけに殆どが中途採用。

そしてそこは社会人。
後から入社した人間はすべて後輩で
以前からいる先輩社員には年下だろうと何だろうと
「先輩!」的なマナーで接さなければならない。

俺も転職したら
自分よりすっげぇ年下の上司に
あれこれ指示を出され
場合によっては靴を舐めるくらいの勢いで
おべんちゃらも言わなければなるまい。
そのことを想像するたびにやや憂鬱になってしまう。



そんなタイミングで俺の目の前に現れたのが
丸メガネである。


年の頃は20代中盤だろうか・・・。
「さだまさし」をややふっくらさせた容貌に
きめの細かい白いもち肌。
メガネも今時見かけないダッサダサの丸いタイプ
という、もやしっ子だ。


しかし、こいつはこの入れ替わりの激しそうなこの会社に
結構、長くいて、且つそれなりの実績を出しているらしく
俺よりも年上の人間にも、横柄な感じである。


タバコの吸い方も、このルックスを見る限りでは
隅っこのほうでコソコソ吸って
ゴホンゴホンむせるようなひ弱なイメージしかできないのだが
ところがどっこい、この丸メガネのふかし方ときたら
大またを開き、口の端っこにタバコをくわえ
まるで哀川翔だ。


この前も休憩中に
こいつが後輩を集めて
「営業でスランプの時は、基本に返ることやで!」
「リズムなんてちょっとしたことで変わるからさぁ・・・」
「俺の場合はな~」
と、ふんぞり返って講釈を垂れていた。







フンフンと参考にしている
自分にも嫌気が差したが、

そもそもイモみたいな会社に就職した分際で、
少しぐらい営業が出来るくらいで
「俺は仕事がデキるんだぜ~~」的なオーラを出し
世の中のことなんて何にも分かっちゃいないくせに
「仕事とはなぁ・・・」と語る青臭さ。

しかも、自分の貧弱なルックスに
もう少しコンプレックスを持てば可愛いもんだが
椅子の座り方から、ふんぞり返りで
立ち振る舞いはもうなんて言うか社長さん。
その勘違い振りには昔の自分を見ているようで
近親憎悪みたいな感情がフツフツと湧いてくる。
あー殴りてー。


丸めがねが邪魔くさいのは
うちの女性陣も同じらしく

「マネージャー、聞いてくださいよ~。
あの丸メガネ、あんな顔をして
皮ジャンなんて着てるんですよ~~。
すごいキモい~~。」
とメッタ斬りだ。



学生時代はどう考えても
イジメを受けていたタイプだと思うし
俺が同級生だったら3日でこいつを登校拒否に追い込む自信はある。


しかしそこは社会人。
干渉は出来ないし、せいぜい態度で威嚇するくらいなもんで
フラストレーションが溜まりまくりだ。


今のささやかな願いは
こいつの営業成績が落ちまくった挙句
会社に居れなくなり
転職を思い立つも、いい会社がなく
ウチの会社に迷い込んで俺の下にでもついてくれることだ。

どんな艱難辛苦を与えようか・・・ケケケ。


丸メガネ、待ってるぜッ!!





    ルックスは西郷ドンでも、声は美しい宮●も黙っちゃいないぜぃ!
「腹へったな~。何か食いたいな。
ジャンケンして負けたヤツが買ってこいや。」


口火を切るのは俺しかいない。


「久しぶりに?いいですね~。
ジャンケンしましょっか?」

宮●もさりげなくかぶせてくる。


「え~?何、買うの?
負けた人、どうすんの?」

神戸娘、ごく自然な演技だ。



「ワタシ、自信ないな~~。」

天然娘は少し演技下手だね。



宮●が発見した法則
『ジャンケンにおいてチマチマ男は必ず【グー】を出す。』

そこに他の社員が全員「パー」を出し
負けたチマチマに食い物を奢らせる計画は順調に進んでいた。


「今回は負けたヤツが買いに行くだけじゃなくて
全員分、奢ることにしようや。そっちの方が燃えるだろ?」

「例えば焼肉とかどうよ?」



「えー、負けたら全員に焼肉ですか~~。
金額デカイっすね~~~。」

宮●が大げさに言う。


「中○くん、どうよ?」
さっきから引きつった笑いを浮かべるチマチマに話を振る。


「・・・・ん~~~、高いですね~~~。」

丁寧に、しかし確実に「ダメだし」の姿勢を見せる。
仮定の話とは言え、『人のために金を使う』ことは
こやつの中では絶対的タブーなのだろう。


「じゃあ「しゃぶしゃぶ」とかどうよ?食い放題で1,500円くらいよ?」



「あ~、「しゃぶしゃぶ」食べた~~い!」

天然娘は本気だ。


チラッとチマチマ男の表情を見る。
その横顔には
「1,500円×4=6,000円?誰が奢るかい!ボケッ!!」
とはっきりと書いてあった。


まずい・・・ジャンケン自体を降りられたら
この陰謀が成立しない。


「じゃあ、牛丼の松屋にしようや!
あそこなら安いし、全員分奢っても知れてるじゃん!」


「やっぱり、負けたら奢りですか?」

再度、宮●がかぶせてくる。
絶妙だ。


「よし、やろ~~」
張り切る天然娘。


「負けそうやな~、嫌やな~。」
どうも演技がうそ臭い天然娘。
お前は黙ってろ!


「行くで~~!

最初は「ぐー」!ジャンケン・・・ポイッ!」




「やった~」
「マジィ!?勝った~~!」
「ワーイ!」
「良かった~~~」

一人だけグーを出したチマチマは
こみ上げてくる殺意を懸命に押し殺して
無理やり笑顔を浮かべていた。


「何、買って来ましょうか?」
台詞のような口調に強引に愛想笑いをぶち込んだ
不思議な抑揚でチマチマが訊ねる。


「じゃぁ、俺、カレー牛ね!」
「僕、しょうが焼き定食でお願いします。」
「ワタシは牛丼、つゆだくで!」
「じゃあ、ワタシも牛丼!中○さん、つゆだくでお願いね!」

汚い字で懸命にメモをとるチマチマ。
背中から白い炎が立ち上ってくるのがその時確かに見えた。


「行って来ます。」


「いってらっしゃい♪」

「あいつ、今マジで怒ってるで」

「ですよね~、僕ら想像の中でボッコボコにされてますよ、きっと。」

「そうなん?恐いわ~」

「あいつが人のために身銭を切るんやで?
もう怒り心頭で、想像の中で俺ら何回も殺されてるわ。」

「ちょっと可哀相やね」

「でも、みんな一回は全員に何かを奢ってるじゃないですか
中○さんだけですよ、奢ってないの・・・」


そんな会話を楽しんでいたら
「帰りました」と荷物を山のように抱えたチマチマが帰って来た。


「お帰り~~」

「おやつ」どころか夕食を食べる時間になっていた為か
終戦直後の欠食児童のように弁当に群がる。

「これが俺のカレーか?」
「じゃぁこれ僕のですね・・・」
「あー、中○さん、これネギ入ってるやんか~~~
ネギ抜いて、って言うたのに~~~」


各自、席につき

「でも、中○くん、寒い中、ありがとうな」
「ありがとうございます」
「中○さん、いただきます!」
と各々が今回のスポンサーのチマチマに
感謝の言葉を述べた。



さぁ食べようとしたその時・・・
チマチマはマメなことに
サービス券を各自の机の上に置き始めた。


「わざわざ、ええのにぃ~・・・
ありがと・・・・」




「!?」







それは「3枚集めたら味噌汁無料」などと言ったサービス券ではなく
レシートの控えだった。


「エッ???これって奢りじゃないの???」



「奢りなんですか?じゃぁおごりますよ。」
何の感情も感じられないロボットのような言い回しに
背筋が寒くなった俺たちは
全員、自分のメシ代を支払い、
そして改めてチマチマ男の恐ろしさを再確認したのだった。



おしまい。
「マネージャー!すごい発見をしました!」


宮●が真剣な表情で
俺を呼び止めた。


「なに?」



大きく息を吸ってから周りを見渡し、小声で
実はですね・・・中○さんって
ジャンケンの時、必ず最初『グー』出すんですよ。ククク。」



何だとぉぉぉ!!!!



何を言ってるんだ?こいつ等は?と思われたかも知れないが
この宮●の発見は俺たちにとってはオームの法則や
ニュートンの万有引力の法則よりもよほど衝撃的で且つ実用的なのだ。


冬将軍の足音がヒタヒタと聞こえてくる晩秋
オフィスの入居しているビルにイケてる飲食店を有していない俺たちの職場。



拘束時間も長く、仕事中に小腹がすくことなど
日常茶飯事だ。



そんな状態で仕事をしても効率は上がらないし
何か喰ってる時って少しだけ幸せな気持ちになれるってもんだ。



という訳で、定期的に「タコ焼き」やら「マック」を喰ってる俺たち。



しかし寒風吹きすさぶ中での【おやつ】の買出しは
結構なミッションであり、自ら「買って来ましょうか?」と申し出る善人は
俺の職場にはいない。


よって、ジャンケンにて買出し担当を毎回決めているのだが
負けてしまいフラフラとチャリンコに乗って買出しに行く時の悔しさは半端ではない。


しかも時と場合によっては
「ジャンケンで負けた奴は
全員分のおやつを自腹で買出しに行く
という刺激的な条件が課される。
情け容赦のない、まさに弱肉強食の戦いなのだ。



ただの買出しか?自腹切ってみんなに奢るのか?
天と地ほども違うこのジャンケン対決。


確実に「グー」を出す人間が1人いると分かっている場合の戦術は
ただ一つ・・・


残り全員が「パー」を出す!
これしかないッ!!!!


しかも、ターゲットは「舌」を出すのも惜しむほどの
渋チンのチマチマ男。


早速、天然娘、神戸娘に
「かくかくじかじか」で、事情を話す腹黒:宮●。


「マネージャー、いつものタコヤキとかじゃなくて
何かすっごい高いモン賭けましょうか?」


「ええなぁ~それ!」


「中○さん、どんな顔するんですかね?プププ。」
幼少期に何かあったとしか思えない宮●の人格の歪み。
俺は好きだ。


「でもさぁ・・・
もしも中○さんが「グー」出さへんかったらどないすんの?
チョキとか出したら?・・・」


神戸娘が当然のことを聞いた。


「エッ?、その場合は・・・」


「その時は、お前がずっと「パー」を出し続けろ!!!」
有無を言わせず宮岡に命じた。
これも当然だろう。



そんなこんなで夕方になり
バタつきが一旦収まったのち、その瞬間はやってきた・・・。



続く・・・。





     チマと宮 永遠に足の引っ張り合いをする二人
ペイントで絵を描こう。

ヨッシー君
『ネット上でコミュニケーションをとるソーシャルネットワークサービス』
とやらに本名で登録してるらしいじゃん?

自画像を自分で書いてみたら?


神戸娘や宮●でさえ、ここまで描くんだから。


   【神戸娘の作品】



「魚」うまくない???


続いて・・・

            【宮●の作品】


 
  チマチマがイケてる!






次はこのコンビの作品を載せます。