色々な角度からじっくり分析され
結果、交際相手としてはいかがなものか?
という判断を下され

「しばらく連絡取るのはやめましょう。」
「アンタと今後も付き合っていくかどうか、
 こっちからまた電話するわ。」
と一方的に宣告された宮●。


彼女の住む大阪から帰ってきてからの
宮●は、本当に元気がなく、些細なことにも
腹を立て、精神的な余裕がないようだった。


西郷どんのような容姿とは裏腹に
ガラスのハートの持ち主。


俺もそんな痛々しい宮●の姿を見ては
心を痛めていた。


しかし、そんな日々に光明が差した・・・



「アンタ、寂しくないの?ワタシと話できないのに・・・」
彼女から仕事中に電話があったという。




「寂しくないの?」
実に意味深な言葉である。
勝気な女が放つ言葉だけに重みがある。
そういう時は「本人が寂しい」と読む。

絶望の淵に立っていた宮●に
起死回生の一発逆転の電話。


嫌になる 

⇒少し距離を置く

⇒寂しくなる 

⇒宮●の魅力を再確認

⇒プライドをかなぐり捨てて電話


瞬時に
彼女の心を動きに思いをはせ
その場で出来る限りの恋愛営業トークを炸裂させた宮●。

ついに「もう一度あって話がしたい。」という返事を得た。



上記の報告を受け
「良かったな~~~」俺は結構嬉しかった。


彼女の写真を改めて見せてもらったが
本当に美人で、タカシにも転送したが
「腹立つぅ~~~ムカつくわ~~~~!!!!」
と怒りの電話がかかってきた。



「絶対、ウソ。あんな可愛いコが宮●くんと何か付き合うわけがない!」

「いや~~、かわいいっすね~~。」

「可愛いやないですか。」


写真を転送した人間からのコメントである。




         そのうちの一人




今までのことを心から反省し
彼女の求める「新しい自分」を見せつけるべく
喜び勇んで車で大阪まで行った宮●。




若い二人が悩んで、離れて、またくっついて・・・
お互いの絆を再確認・・・。

いい話である。若いっていいな~。


柄にもなく、感動したが
よく考えてみたら来年34歳、独身の俺に
他人を温かく見守る余裕なんてないはずだ。





・・で映画で言えばクライマックスの
再び恋人同士が出会う場面





結果は・・・・









   
           「サクラ チル・・・」





拝啓 宮●殿


人生、七転び八起き、ですよ。


上を見ればキリがない。


下見ようよ、下をさ!

                敬具




   理想の女性は井上和香 来年39歳。当然独身
倉庫の中で面白い物を見つけた。


でっかいナイフと言うか
ピンク色したこんな奴。





少年心を刺激され
事務所に持ち帰りチャンバラの真似事をしてみた。


上司の乱行に
神戸娘を始め、お宮、チマチマ・・・と
あきれ返る部下の皆さん。


俺なんかが上司に当たってしまった身の不運を嘆けるだけ嘆けばいい。
俺を抜擢した会社の責任だ。


しかしチャンバラというものは
相手がいないと成立しないことに気が付き
急に冷めた俺。


倉庫に返しにいくのも面倒になってきた。
こんなの持って歩くのもねぇ・・・
勝手な言い草だけどさ。



「なぁ、宮●くん、
こういう時って無意識に利き手で握るよな?
俺の場合は・・・ほら左手?なっ?」



「そうなんですか~~~。」


「ほら、宮●くんも握ってごらん。」




宮●に投げて渡す。


「あっ、あっ、はい。」
慌てて空中で掴み取る宮●。



「どう?」


「僕は右手ですね~~」
嬉しそうに宮●は言った。



「じゃ・・・・そのまま倉庫に返して来い。(^_^)ノ」



「へッ!?」


一瞬、ビックリした表情を見せたものの
すぐに俺の意図を察した宮●は
笑いながら

「中○さん、どっちが利き手ですか?
これ持ってみて下さいよ~。」


と笑いながらチマチマに渡そうとした。
(そういうセンスを俺はすごく評価している)
俺も笑い、チマチマも苦笑いでそれに応え・・・

何てことはない、いつもの俺の職場の会話だ。





「えっ?今、みんな何で笑ったん?
何で?深い意味あんの??」


神戸娘がその雰囲気をぶち壊すように
鋭い口調で聞いてきた。


はい??(・・)???



「何で?何か変なこと俺等、言うたか?」



「いや、別になんか意味ありげやんか。
男3人で顔を見合わせて笑ってさぁ・・・」



俺たちの下衆た笑いがあらぬ誤解を生んでいる・・・。
まぁ『古今東西(エロ単語編)』なんてやってるから
言われても仕方がないんだけどさ。


しかし、上司の俺にタメ口で
かつ「セクハラや」と言わんばかりの一方的な物言いに
少々カチン、と来たので


「それは誤解と言うもんよ!
変な意味なんかないわ、中○くんに聞いてみ!
なぁ、中○くん、言うたれや!」

と言ってやった。



「あっ・・・はいっ!」
俺の剣幕に少々ビクつきながら中○は説明しようとした。


「あの~~、う~~ん・・・
何て言うか・・・、あれっ?僕・・・」


要領を得ない。
横にいる宮●の表情も「あれ?」って感じで
「中○さん何で説明できないの???」と不思議そうにしていた。


「中○くん!!!
はよ、言うたれや~~~~。
宮●くんや俺の意図、分かるよな?」




「え~~~、う~~~~ん・・・
僕の解釈・・・違うんですかね~~~???・・・」
妙に恥ずかしそうなチマチマ。



なんじゃ、そら!?
何で??


「まさか・・・中○くん・・・変な想像してないか??」



神戸娘の目線が突き刺さる・・・。




「はよ、言えや!」




・・・で、するかですか?・・・
チマチマの声は小さすぎて聞き取れない。




「何て???」
イライラしてきた。







「・・・どっちの手でオナ○ーするか?・・・ですよね・・・・」




はぁぁぁぁぁぁぁ?????





予想外の解釈に呆気に取られる俺と宮●。
「やっぱりね。」と勝ち誇ったような天然娘。




どこの世界に
昼間っからセンズリの利き手を聞く職場があるんじゃぁぁぁぁぁ!!!!!


もう!!




    
        以心伝心ですわ。



P.S その後・・・
    「僕は右手です(by宮●)」 「僕は左手なんですよ~~~(byチマチマ)」
    とカミングアウトのチマチマブラザーズ。

    バカか?お前等?



チマチマ&お宮&天然娘

実に珍しい組み合わせで
先日、仕事終わりにラーメンを食べに行った。


3人でどんな話をしたのか興味あるところだが
どうせコップの中の嵐・・・。
たわいもない内容だろう。


3人が行ったラーメン屋は
俺も学生時代にツウやトロブと足繁く通った
超おいしい店で名前を『金八』 という。



最近でこそ色んなおいしいラーメン屋の乱立で
その存在感は薄れているものの
ラーメンが対して好きではなかった俺が
出張や旅行に行く度にラーメン屋行脚に走るキッカケになった店だけに
思い入れは、ある。





「金八」はウチの職場からは
歩いていける距離ではなく、【要車】って奴なのだが
何と、何とチマチマが車を出したらしい。


めっずらしい~~~~。
よほど良い事があったのだろう。




しかし、慣れないことはするのモノではなく
ラーメン食って、駅まで送って「はい、さようなら!」にする予定が



「中○さん、自宅まで送って下さいよ~~~。」という
お宮と天然娘のお願いを断りきれず
延々とガソリン代を浪費するハメに・・・。









一年前はこんな連中と一緒に仕事をするなんて
夢想だにしてなかった俺。


来年の今ごろはどこで何をしているんだろうか・・・


なんだかな~~。

ハムスターの成長記録を
データで貰った。



生まれたて!グミのようだ。






少しだけ毛が生えてきて・・・・







・・・んで、すっかりハムスターになり・・・・。










神戸娘の4匹を筆頭に
天然娘も2匹飼っているが


今後はチマチマが2匹、お宮も 2匹
飼うことが決定している。 




「中○さんもハムスター飼ったらいいのにぃぃぃぃ~~~」



提案と言うよりは
ほぼ、恐喝に似た神戸娘の押しに


「実は昔、飼ってたんですよ、可愛いですよね~。」
とテキトークをかましたチマチマ。



「じゃあ、中○さん、飼うのね?」

と一気にクロージングをかけられ



「はい・・・分かりました。」
しぶしぶ返事。




でも、買ってまで飼う気もないし
そこまでは強要されていないので
そのまま忘れられるのを待っていたチマチマだが


神戸娘のハムスターが大量に子供を産んでしまい
引き取る羽目になったから、さあ大変!!


「中○さん、いつ渡したらいい?」

「中○さん、カゴとか持ってる?」

「中○さん、何て名前つけるん?」


神戸娘の無邪気且つ強引な攻めに対し


内心

「何で僕が飼わなイカンのですかぁ~~~。
アンタの趣味を押し付けんといて下さいよ!!!」

と、心の中で叫びながらも



「いつ持って帰りましょうかねぇ・・」
と前向きなようで、結論は決して出さない
いつもの対応だ。



最近では「嫁が喘息持ちなんでぇ~~~。」を連発しているチマ。

これは
「ほ乳類は毛がある」
     ↓
「部屋の中にそれは確実に落ちる」
     ↓
「人間がそれを吸う」
     ↓
「嫁が咳き込んで大変な事態になる」
     ↓
「だから俺の家では動物は飼えねーよ。」
の意味である。



実に遠まわしだが
案の定、そんなことは神戸娘には通用しない。



「そんなん関係ないし!「飼う」って自分が言うたんやん!」



男尊女卑に加えて
基本的にプライドの高いチマチマ。
こんな言い方をした女は多分、想像の中でイマラチオ。


しかしアメリカでアイスをベロベロ舐めている
分からず屋の少年のような
神戸娘には逆らえるはずもなく

「飼いますよ。」と言わざるを得ないチマチマ。



奴の小さな心の器は
「飼いたくもないハムスターを強引に押し付けられた怒り」で
溢れ返っているだろう。


そして神戸娘には逆らえないという現状から
矛先はチビッコハムスターに行くと安易に予想できる。




俺の予想:ハムスターはチマのアパートに辿り着くことなく川に流される。





  天然娘から急に「シフト代わってください。」とお願いされ
  目線を合わせようともせずに「いいですよ。」と囁くように返事するチマ。
  この時の怒りを3、とすると、ハムスターの件は8くらいだ。



眠れなかったのだろうか・・・
目を真っ赤に充血させて登場した「お宮」



「あの、宮●って人、彼女いたんだ~~~~!?」
「彼女いたんですね~。」

ブログを読んだ人たちからは上記の感想を複数聞いた。
「彼女がいない」と思われていた宮●。
なぜ?



深夜、高速道路をぶっ飛ばしての彼女との「別れ話回避交渉の旅。」



結果は・・・



「一応、後返になりました・・・。」



5時間ほど一緒にいて弁解、弁明、謝りを
カマしてカマして、後返か・・・


彼女の性格は知らないが
かなりのところまでキてる、のは察する。


「結婚を前提にしてたんで
親戚とかにも会わせてたんですよ。

それでか知らないですけど昨日も
「アンタの親戚はいい人ばかりや・・・。」

とか誉めてくれてたんですけどね・・・。
こういう場合ってどうなんでしょ?
まだ僕に気持ちあるんですかね?」


既に共通の友達を介して
他の男がちょっかいをいないかどうか、を
調査済みの宮●。(結果は今のところシロ)



ないふり構わず
チマチマにも相談したらしいが

「俺も7月、8月、「アンタは頼りないから別れる」って言われて
やばかった時があったけど、愛媛まで車で送ったことが
彼女の中でインパクトあったらしくて、
こっちから引き止めんでも結局戻って来てくれた。
だから、宮●くんも待った方がええよ。」

という余り参考にならないアドバイスを貰っていた。





「やっぱ、待った方がいいですよね・・・?」



「多分、無理よ、それ。」
人生の先輩としてアドバイスをしておいた。





だいたいチマチマも今でこそエラソーにアドバイスを
しているが、渦中の時は仕事なんてそっちのけで
ボーーーーーーーッとしていたくせに、アドバイスとは・・・。


見かねた俺が、気遣って色々聞いてやったのだが、その時には
「まぁ、別に僕は引き止める気はないんでぇ~~」とか
「仕方がないですね。」
「男は仕事ですから・・・。」
と生来のプライドの高さを剥き出しにして強がっていたくせに

「何だったら、どっかで早帰りでもして彼女に会ってくるか?」
という俺の好意には確実に食いつき

「マネージャー、みっともないかもしれないですけどぉ・・・
休み貰っていいですか?」



「早帰り」「休み」にすりかえて懇願してきた。


その厚かましさにあきれ返ったのも
今ではいい思い出だ。



・・・でも、彼女からの返事、気になるな~~~~。

無理アポっぽいですが、とりあえず行って来ます。」


泣いてるような笑顔で宮●は愛車のAZワゴン を飛ばして大阪に向かった。


5年付き合ってる彼女から
別れ話を切り出され、動揺しまくっている宮●。


「彼女がずっと言ってた
『アンタのこういう部分、直して欲しい』
ってリクエストに全く応えられてなかったですから・・・。」


そう言ってため息と共に、遠い目をする宮●・・・。


彼女が宮●に求めた『直して欲しい部分』に
『太っている』という項目が入っていたことを思い出し
俺は笑いを噛み殺した。



彼女と別れる、別れないというのは
新しい恋愛を探す余裕のない程忙しい職場にいる宮●にとっては
死活問題である。


俺的も奴がフラれたショックで
仕事をしなくなったら・・・と心配している。


「春くらいには結婚しようと話していたんですが
向こうは「本当にコイツでいいのか?」と悩んでいるんでしょうねぇ・・・。」


「もしかして別アポ(他の男)でもあるんでしょうか?・・・」


宮●の悩みは尽きない。


既にしっかりと籍を入れ、
2月の挙式の参加者確保も出来た職場の先輩、チマチマさんは
一言、「大変やね。」とそっけない。





      自分さえ良ければいいんですわ~~~(心の声)




とにかく、こじれた彼女との関係を修復する為に
22:00に仕事が終わって大阪への深夜のドライブ。



どんな結果が待ち受けているか?
乞う期待!





 そして本日。

 「宮●くん、どうなんかな~?彼女と大丈夫なんかな~~~」
 意外にマジで心配する俺に

 「けっこう、おもしろい展開ですよね~~~」
 と氷のような微笑を見せるチマチマ。

 
 「中○くん、それって意地悪じゃないか?」


 「最近、そうなんですよ~。
 天然娘さんから不幸話聞いても
 「中○さん、口元が笑ってますよ」って言われるんです。
 やばいなぁ~、とは思ってるんですけどね。」

 と笑いながら言ったチマチマ。


 そういうお前も数ヶ月前、彼女から婚約破棄されそうになった時は
 「自殺するんじゃない?」って陰口叩かれるほど落ち込んでたくせにさ。

 とりあえず今の会話、すべて宮●には伝えることを決意。

 
 

           極上のS(エス)
【1981年生まれの有名人】

新山千春(女優)
松下恵(女優)
川村一穂(タレント)
榎本雄太(ジャニーズJr・タレント)
金井れな(タレント)
知念里奈(歌手)
山崎裕太(タレント)
奥山奈々(タレント)
菊地健太(ジャニーズJr・タレント)
藤村ちか(タレント)
酒井寿(俳優)
新垣仁絵(元SPEED・歌手)
飯田未(FEEL・タレント)
内藤陽子(女優)
吉村樹里(タレント) 清水真実(タレント)
酒井直子(モデル)
山田麻衣子(タレント)
村山真夏(タレント)
星野真理(タレント)
飯田圭織(モーニング娘。・歌手)
安倍なつみ(モーニング娘。・歌手)
安藤一志(俳優)
マリア・テレサ・ガウ(タレント)
安達祐実(タレント)
内山信二(タレント)
井上碧(歌手)
河野由佳(女優)
大山恵理乃(OPD・タレント)






俺の職場にいる宮●。
彼もまた1981年生まれの24歳だ。




先日うちの事務所に来た腹さんも
「似顔絵よりも「いかつい」ですね。」と言っていた程
ワイルドな、悪く言えばオッサン臭いルックスだ。
(「西郷どん」と呼んでいる人もいる。)


その容貌だけなら未だしも
先輩であるチマチマや天然娘を
軽妙なトークで平気でおちょくったりする。
漫才で言えば「ツッコミ」タイプの男。


天然娘からは「宮●くんて・・・腹黒や。」と言われ
自己主張出来ないチマチマからは
「後輩のくせに生意気や。」と憎まれている。


でも、俺は知っている。
24歳の若者らしく、彼も若さゆえの悩み、迷い、苦しみに
その傷つき易いガラスのハートを痛めていることを・・・。


彼女にフラれそうになっている今
奴には更に新たな悩みが生じているのだ。



「マネージャー、お話があるのでタバコでも行きませんか?」



奴からの喫煙休憩の誘い。

だいたい部下から「お話があるのですが・・・」
と前フリされての話は、ロクなもんじゃない。



一瞬、嫌な予感がよぎる。
・・・が、そんな表情を読み取られるのはシャクだ。



「何?めずらしいな。」


努めて冷静に振舞うが
頭の中は高速回転を始めている。




「・・・で?、なによ?」




休憩室で立ったまま
タバコに火をつける。
なぜか指がプルプル震えた。




「僕・・・やっぱり足が臭い、です。」
真剣な表情だった。





そういえば、何かの時に神戸娘が
「宮●くんてメッチャ足が臭い。」と騒いでいた。
気にしてたんだ。



そして、宮●って
「あっ、これハゲ隠しの髪型ですよね?」
「あの人、ハゲそうじゃないですか?」
「けっこうキテないですか?あの髪型?ねぇ?」



と、男性客や社内の人間の毛髪を悪く言っていたが、
「僕の前髪がハゲ始めているから他人のも敏感なんです。」
と告白をした。



「彼女の件ですけど・・・今回は結構・・・ヤバいんです。」
と普段の強気の態度とは一変して
気弱な面も見せる宮●。



三十路を超えた俺からすれば取るに足らないことでも
若いコイツからすれば結構重要な問題だったりする訳で・・・


色んな葛藤の中、ナメられまいとして必死で大人ぶる
宮●のそんな所が結構・・・



笑える・・。
「オープン・ウォーター」 をビデオで観た。



映画評論サイト でもかなりの評価だったので
期待して観たけどまぁ確かに面白い。


何より低予算で制作されたにも関わらず
大きな収益をあげたという、その事実が羨ましい。


『ブレアウィッチ・プロジェクト』 もそうだけど
小さな投資で大きな収益
作った奴、最高の気分だろうな~~~。


近いうちにパチンコに行ってみよう。
休めたら・・・・。はぁぁ・・・。
「最近、カノジョにフラれそうなんですよ。」


俺、チマチマ、宮●の3人で昼食を食っていたら
唐突に自身の恋愛ピンチを告白する宮●。



「へッ?何で?」



大学時代からの5年付き合っている彼女がいる宮●。
現在は遠距離恋愛だ。
新幹線ではなく愛車を飛ばして彼女に会いに行く情熱溢れる24歳。

こういうズングリした男と付き合う女に興味があったので
「写真を見せろ」と強引に迫り、見せてもらった彼女の顔は
二人で旅行した時のモノらしく
旅館で沢山の料理を前にしたショットのせいで
小さすぎてよく分からなかった。

でも、今風の可愛らしい感じのコだったような・・・。





「色々、彼女も溜まっているらしくてですね・・・。」
うつむきながらしゃべる宮●。





「ふーん・・・」


チラリとチマチマに目線を走らせると
深刻そうな表情の口の端がヒクヒク笑っていた。
人の不幸は蜜の味。
あいかわらず陰険な野郎だ。



「何が原因なん?」
セラピストになりきった俺は
おでんの玉子を口の中に入れたまま聞いた。



「色々あるらしいんですよ・・・
僕の金銭管理が出来ていないとか・・・
雑なところがあるとか・・・
あまり会えないとか・・・
あと・・・太ってるとか・・・




「太ってる」
その言葉は確実に俺の笑いのツボにヒットした。


チマもうつむきながら肩が震えている。



「そっか・・・大変だね・・・」



「今は僕が「まぁまぁ」って引き止めているんですけど
もう少ししたら「じゃぁいいよ」って突き放す戦略にでようと思ってるんスよ。」



「女が一旦、「ダメ」って思ったらキツイぞ。」


「ですよね~~~はぁぁぁ~~。」



悲しそうな顔の宮●。



傍らのチマは口をモグモグさせながら
黙って聞いている。



宮●がいなくなって
チマに聞いてみる。




「宮●くんの件、どう思う?」



「う~ん・・・この際、神戸娘さんとでも付き合ったらどうですかねぇ~。」


薄ら笑いを浮かべてチマチマは言った。



人のことなんてどうでもいい。
それがチマチマ、将来の夢は「支店の責任者」







どうしても、どうしても
仕事で確認しないといけないコトがあり
宮●は受話器を握った。







基本的には「俺が、俺が」の宮●。
しゃべるの大好きな24歳
前職では入社そうそう要職に抜擢された
本人的には『やり手』の男。


「実はですね~、どうしても確認させて頂きたいことがありまして・・・」

「○○の件なんですがぁ・・こちらで調べたこところ・・・」

「その件に関しては僕の方で確認したところ・・・」


どんな相手にも臆することなく
ルックスとは裏腹の美声で仕事を進める。



ところが後半は

「・・・はい。」



「・・・はい。」




「・・・はい。」




と相手のペースに押されっぱなし。


「はい」しか言えなくなった。




途中でイニシアチブを握り返そうとして

「ですからですね・・・」

と主張しようとしても数秒後には




「はい。」




「はい。」




「はい。」


と、ず~~~~~~~ッと相手のペースに飲まれっぱなし・・・・。




電話を切った後
ボソリと「よくしゃべる人ですね」
疲れきった表情でつぶやいた・・・。




でも、よく頑張ったよ。宮●
相手は









カミキドンデビューおめでとう!