どうしても、どうしても
仕事で確認しないといけないコトがあり
宮●は受話器を握った。







基本的には「俺が、俺が」の宮●。
しゃべるの大好きな24歳
前職では入社そうそう要職に抜擢された
本人的には『やり手』の男。


「実はですね~、どうしても確認させて頂きたいことがありまして・・・」

「○○の件なんですがぁ・・こちらで調べたこところ・・・」

「その件に関しては僕の方で確認したところ・・・」


どんな相手にも臆することなく
ルックスとは裏腹の美声で仕事を進める。



ところが後半は

「・・・はい。」



「・・・はい。」




「・・・はい。」




と相手のペースに押されっぱなし。


「はい」しか言えなくなった。




途中でイニシアチブを握り返そうとして

「ですからですね・・・」

と主張しようとしても数秒後には




「はい。」




「はい。」




「はい。」


と、ず~~~~~~~ッと相手のペースに飲まれっぱなし・・・・。




電話を切った後
ボソリと「よくしゃべる人ですね」
疲れきった表情でつぶやいた・・・。




でも、よく頑張ったよ。宮●
相手は









カミキドンデビューおめでとう!