野人 岡野雅行
先日流れたNEWS。
岡野雅行、浦和レッズを退団
言わずと知れた日本がW杯決めたシーンの動画。
野人岡野のVゴール戦動画です。
決めたシーンは何度も見るけど、こうして通しで見ると相当に感動出来ます。
なんかサポーターと選手の一体感がなんとも心地いい。
よくよく考えたらVゴールでW杯に初出場って滅茶苦茶ドラマティックですよね。
予選でVゴールあったのって98フランスW杯予選のみなはず。
さらに限定するならば、第3代表決定戦のこの試合のみなはず。
今更ですが、この奇跡に乾杯ってもんです。
岡野雅行に乾杯ってもんです。
そんな岡野選手が浦和レッズを退団な訳ですよ。
「僕を必要としてくれるチームがあればもうちょっと現役を続けたいと思います。どこかチームがあれば、ぼろぼろになるまでやりたいです。」
岡野雅行って選手は昔からそうそう使われ方も変わってないし、超俊足のイメージが根強いから忘れがちだけど実は1972年生まれの36歳で大ベテラン。
同級生には名波浩(磐田→今シーズン限りで引退)・森島寛晃(C大阪→今シーズン限りで引退)・薩川了洋(現AC長野パルセイロコーチ)らだったりね。
それなのに岡野雅行と引退のイメージの遠さったら相当なもんですね。
で、そんな岡野選手はこれからどこへ行くのでしょうか?
やっぱり36歳って年齢を考えるとなかなか次は厳しそうだけど、J2の上がりたてみたいなクラブなら話があるんかな?
とりあえず横浜FCが好きそうなのは間違いないですね。
で、仮にJ2に行ったとします。
J2とは言え各クラブとも岡野がレギュラーになれるってのは難しいんじゃないかなぁと思うわけです。
むしろ多くのクラブで若手が核になりつつある時に35歳の選手がレギュラー取っちゃったらマズイでしょう。
となると、ここでも彼はスーパーサブ。
自分はもちろん岡野選手じゃないんでどうかは分からないけど、プロサッカー選手としてのキャリアのほとんどをスーパーサブで過ごしてきた彼なら、浦和レッズ退団を期にレギュラーとして90分間プレイ出来る可能性が高いクラブを選ぶんじゃないかなぁと思うわけです。
となると、必然的に新たなモチベーションとしてJFL以下の「自らの力でJリーグ入り」となるはず。
むしろ個人的に岡野選手にはそういう道を選んで欲しいんですよね。
と言うのも、彼にはJリーグ入りを目指すクラブに必要な要素をこれ以上ないないほどに併せ持ってると思うからなのです。
まず圧倒的な知名度。
岡野雅行は限りなく誰もが名前と顔が一致している数少ないサッカー選手のはず。
JリーガーではKING KAZUやゴン中山に次ぐクラスの知名度と言っても過言ではないでしょう。
まだそれだけではないんですよね。
圧倒的に分かりやすいプレイスタイルがそれです。
とにかく速い。走るだけで盛り上がる。
これが大事なんです。
例えばサッカーを全く知らない人が見て、名波浩のプレイと岡野雅行のプレイどちらが楽しめるかって話です。
賛否あると思いますが、岡野選手だと思うんですよね。
なんせ速いんですから。
あの感動は生で見たらやめられませんね。
そしてなにより性格。
とにかく明るくて面白いくていい奴。
それでいてサッカーには真面目って言うね。
ってか、岡野選手の事嫌いな人ってそうそういないんじゃないかな。
彼のゴールで勝ったとしてヒーローインタビューとか盛り上がる事間違いないし、そういう選手がリーダーとしている事で他の選手にもよい影響があるんじゃないでしょうか?
仮に以下の3パターンがあったとします。
①森島見に行ってみようぜ!
②名波見に行ってみようぜ!
③岡野見に行ってみようぜ!
サッカー好き、老若男女問わずの最大公約数は③ではないかと。
ちなみに岡野選手が選ぶクラブが松本山雅FCだったら熱いですよね。
ポジション、又プレイスタイル的にも補強ポイントに合致
HFL1部4年目による観客の飽和感の打破 etc
多くの面でメリットがある気がしてなりません。
ただ岡野選手加入となると2トップの相方が柿本選手(31)なのが年齢的に痛いですね。
とにかく岡野選手の今後には注目です。
小澤修一
http://alwin.org/modules/tinycontent/index.php?id=45
言わずと知れた松本山雅FCの2008副キャプテン。
巧みな足技を武器に、攻撃的なポジションを一通りこなすオフェンダーです。
経歴は以下の通り。
旭高校(神奈川県)→神奈川大(部活ではなかったらしい)→静岡FC
ご覧の通り、松本山雅FCの選手の中では最も経歴に華のない選手。
そして個人的にも好きなタイプの選手ではありません。
(別にいるいらないの話でなくて単に好き嫌いの話です。)
ちなみに好きなタイプの選手は「強い・高い・速い」選手。
Jリーグなら矢島卓郎(清水)とか岩政大樹(鹿島)とか徳永悠平(FC東京)とかとか。
しかし好きなタイプの選手ではないものの、松本山雅FCにおいて最も手放してはならない選手の一人だと思ってます。
元プロが多数在籍するクラブにあって、松本山雅FCを地域に根付かせようという意識・行動は郡を抜いていますよね。
その最たるものが彼のブログ。
≪オザログ≫
もはや地域リーグという発展途上のクラブにおいてこのブログは神ブログですよ。
Jリーガーの日記にありがちな単なる日記でなく、しっかりとした文章で松本山雅FCというものをPRしていてファンに対して感謝の気持ちをいかんなく表現してるっていうね。
そして大事な試合に負けた後にも、丁寧にその気持ちを表現してくれるって言うのは本当に気力のいる事だと思うし頭が下がります。
松本山雅FCには数多くの素晴らしいプレイヤーがいるけど、実は最も手放してはいけない人物は最も経歴に華のない小澤修一なんじゃないかなぁと思います。
紛れもなく、小澤修一は松本山雅FCの財産ですね。
将来は彼みたいな松本山雅FCを愛する人にフロンと入りして欲しいなぁと今から思う今日この頃です。
地域リーグ決勝大会 レノファ山口戦
行ってきました。
鳥取はとりぎんバードスタジアム。
行ったと言っても、結局のところ行けたのは最終戦のレノファ山口戦 のみ。
そしてその今シーズンの大一番も1-1(PK3-5)にて敗北。
グルージャ盛岡戦・静岡FC戦と前の2試合は見てなかったんで詳しい事は分からないけども、はっきり言って限りなく勝つと思ってました。
それだけに非常に残念。
試合を簡単にまとめると以下の通り、
前半は松本山雅FCの完全なハーフゲーム。
と言っても、攻め込んでる割に最終的にチャンスは少ない印象。
しかも前半終了間際にカウンターから先制を許すっていうね。
後半になると早々にセットプレーの崩れから阿部琢久哉のゴールで同点。
その後は後半半ばまではレノファ山口ペースに。
終盤になってギアがかかり始めるも、ひっくり返すには至らずPK戦へ。
天皇杯・湘南ベルマーレ戦や壮行試合・ヴァンフォーレ甲府戦で2連勝とPKはなかなかいけると思っていたものの、どうにもGK原がズラされて嫌な感じでしたね。
最終的には同点ゴールを決めこの日の殊勲者であった4人目の阿部琢久哉が枠を外し敗北。
後出しジャンケンになってしまうものの、ヴァンフォーレ甲府戦の出来が良くなかったのが気になってたんですよね。
その試合では、柿本倫明への縦パスに対して彼はほぼ間違いなく綺麗にポストプレイを決めてた印象。
しかしながらそのポストワークがゴールに繋がらないんですよね。
なかなか綺麗に攻めてても最終的にはSHに渡ると、そこからはSHの個人技頼みに終始するという展開。
ゴール前で変化をつけれる選手がこのチームにはいなかったってことでしょうか?
攻めてるわりに得点の匂いがしないんですよね。
で、一方のディフェンス面はやられる感じがしないけどフッとやられてしまう感じ。
「あっ・・・やられてんじゃん」みたいな?
この感覚は天皇杯のヴィッセル神戸戦でも感じてて、このレノファ山口戦も同じ印象なんですよね。
悪い意味でいつもの松本山雅FCが出ちゃったんじゃないでしょうか?
しかしながら予選リーグで敗退と言う結果が出ながらも、変わらずに松本山雅FCは地域リーグでは屈指の戦力を持ってるチームだと思ってます。
このリーグの中でももちろんNo1の戦力だとね。
しかし勝った2戦で辛勝。
レノファ山口戦でも90分では引き分け。
なかなか結果が出てないんですよね。
一部の試合しか見てないけども、湘南戦以降で選手はポテンシャルを十分に出せた試合ってなかったんじゃないかなぁ。
負け惜しみ言うならば、まだまだ良い結果を残す余地はあったと思います。
それでも今シーズンのJFL昇格の芽はこれで完全に消滅。
本当に紆余曲折のあった一年。
順風満帆でなかったけども、逆にその分だけより松本山雅FCが好きになった一年だったと思います。
試合後挨拶に来た選手の中で、PKを外した阿部琢久哉がゴール裏のファンに頭を下げたまましばらく動かなかったのが印象的でした。
彼はJFLのTDK SCから来た選手で、その気になればJFLでのプレイも可能だったクラスの選手でしょう。
そんな選手がJFLへの道を閉ざすきっかけを作ってしまった事で、ファンに対しこれ以上ないほど申し訳なさを感じている事実。
そして、そんな選手が所属しているという事が松本山雅FCにとって大きな財産であり誇りなんだなぁと深く感じました。
はっきり言って、観客が何人いようがファンがどんだけ声出そうが、試合の結果なんてそんなに変わるもんじゃない。
もしそうなら松本山雅FCはこの予選を簡単に勝ち抜いてるしHFLも楽勝でしょう。
また浦和レッズは毎年優勝でHondaは毎年JFL中位争いじゃないでしょうか?
しかしファンの多さ・熱さはなんにも与えない訳ではないんですよね。
ファンの発する熱は選手にやる気・モチベーションを持たせます。
川田和宏も「観客の多さがモチベーションに繋がる」とか言ってたらしいし。
このモチベーションは、選手の姿勢に「自分たちの為」にするサッカーから「ファンを喜ばせる為」にするサッカーと言う一面を与えてくれるものじゃないかなぁと思うわけです。
そのため選手は手を抜けないし妥協出来ないはず。
常にベストのプレイをしてくれるはずです。
そしてその環境を求めて選手がやってきます。
圧倒的な数のファンが訪れた松本山雅FCは、同じ中国地方にも関わらずたった5人のファンしか来ていないレノファ山口に敗れました。
それでも言いましょう。
松本山雅FC最大の財産、それは紛れもなく地域リーグ離れしたファンの熱です。