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若手の夜明け 2010 秋 その3

百歳一品:
「吟醸香を抑え、米の旨味を十二分に引き出した」という蔵元のコメント通りの心地よい熟成風味を火入れの酒からは感じました。21BYのお酒とは思えない。
これに対して「旨味封じ込め」という名前の純米生原酒(原料米は玉栄?)では一転してコクと生ならではのさわやかさを巧みに並立させ、火入れの酒群とはまったく異なる味わいを演出。この生酒は1800mlで\2573-だそう。お見事。
蔵元杜氏制ではなくベテランの南部杜氏さんが造りを担当しているようです。
今回廻った中では一番異彩を放ったお酒。試飲の順番位置の関係もあったと思いますが好印象。


磐城壽:
いわきことぶき、と読むのでしょうか。扁平精米のお米を出品酒5種類中3酒類のお酒で使ってました。
味は…すんません、全く憶えてません。インパクト系でなかったことは確かなんだけど…。次はシラフでチャレンジしたいす。

ここら辺から提供酒の品切れを起こすブースが目立って来ました。この蔵も山廃純米大吟雫酒、土耕ん醸、という2種類が終わってました。


陸奥八仙:
このイベントでは(北から南へと順にブースNO.が割り当てられるため)ブースNO.1(出入口に一番近い場所)が定位置の陸奥八仙。出入口に一番近いということは、目当ての蔵もなくなんとなく来たという参加者なんかが初めに手を伸ばす可能性が高いということ。優しい甘みと香りがありとっつきやすい酒質だとは思うのでこの玄関的ポジションは正解なんじゃないでしょうか。

でも、個人的にはこの蔵のお酒は呑む度に評価が変わる。今ひとつ煮え切らない、というか。今までで一番感動したのは16か17BYのひやおろし瓶火入れver.。以後は微妙にハズれたりポテンだったり…。
今回は華吹雪55%+青森酵母で仕込まれた純吟黒ラベルが「おっ?」と思わせる出来でした。多分今年3月に行われた第4回若手の夜明けでも呑んでいるハズなんだけどw。


今回は混雑を回避するために3部制にしたり、従来よりも広い会場を活かして会場の中心に手酌で試呑できるフリー試飲ブースを設けるという新しい試みも好評だったみたい。

参加者なんとのべ1400人。でもその数字も当然と思わせる高品質・ハイCPのイベントでした。
全部売切れの相模灘と帰りがけに見かけたAKB↓
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若手の夜明け 2010 秋 その2

楯野川:
よいです。同じ山形の十四代、上喜元、くどき上手etcといったところに比べたら派手さは無いのかもしれないが実に手堅くまとめているという印象。
山形っぽい香りと甘さは控え目ながらもしっかり感じ取れ、それを米の旨味に絶妙に絡ませている。
純米大吟醸はしっかりしたマスカット香とキレの良さが印象的。
「大吟醸番外編攻め」はいやな雑味を全く感じさせず実にまろやか。攻めというスペックからは想像できない仕上がり。


寫樂:
十四代を立ち上げようとしていた当時の高木専務に強いインスパイアを与えた銘柄、と噂されている「寫樂」。ただしその当時(17年ほど前?)の醸造元は福島県会津の「東山酒造」。この東山酒造がH15年に廃業した後、同じ会津にある(おそらく本家も同じ会津の銘家「宮森本家」(花春を造っているのもこの家の会社))宮泉銘醸が寫樂という銘柄のみを引き継いだらしい。東山酒造時代の寫樂は香りが強めのタイプであったらしく宮泉銘醸が醸す現行の寫樂とはかなりギャップがあるみたい。
宮泉「寫楽」は地酒専門の酒販店・飲食店でも好リアクションを得ているようですが、今回の出品酒を呑んだ限りではパンチが弱いという印象。殆ど記憶に残りませんでした。
「かつての寫樂とは造り方も目指すところも違う」とは現在の蔵元の弁だが、じゃあ寫樂という銘柄をあえて使わなくてもよかったのでは…?なんて思っちゃうのは自分だけでしょうかw。


ちえびじん:
かなり初耳な大分の銘柄。
中取りの純米吟醸と純米を両方とも生で出品。純吟には紙香もあったけど酸が印象に残りました。杯を重ねたくなるようなさわやな酸を目指しているんでしょうか?
「ちえびじん」は若干31才という若い蔵元が新しく立ち上げた全国市場向けの銘柄のようですが、まだまだ腰が弱い酒と言う感じ。この日廻った中では一番残念なお酒でした。


豊潤:
ここらへんから記憶があやしいw。
これまた大分の新進蔵元。21BYがまだ2年目という若い蔵元杜氏とその家族を中心に造っているそう。
これといったインパクトもなかったけどYK50というスペックの純吟はなかなかだったような。

若手の夜明け 2010 秋 その1

10月31日@渋谷シダックスホール \1000-(前売り価格)
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今回で5回目となるこのイベント。参加蔵元は18蔵。
今回はなんと3部制での開催で自分は1部(11:15~13:00)に参加。
18の蔵元全てを廻れるとは思えないし開催時間が105分と若干短めなので事前にチェックする蔵元と廻る順番を決めてから台風一過の渋谷へ。

開場時刻が11:00、開始時刻が11:15~ということだったので11:00ぴったりに到着。したら…もう開場されていて試呑も始まっとるがな!しかも既に結構な数の入場者。さらに30分後には開場が人で埋め尽くされる程に!
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以下廻った順に試呑メモ


相模灘:
21BYの火入れシリーズを5種類出品。以前純米系のお酒に感じられた木香はここ2年ほどで格段に減少。
夏前に呑んだ時に比べて純吟の山田錦がより甘みが深く、なめらかになったような。雄町のドタバタ感は変わらず。

22BYは300石の造りだが大吟醸は仕込まず、そのかわりなのか21BYから始めた槽場詰めシリーズを今年は5種類販売するそう(21BYは3種類)。21BYの槽場詰め雄町がホントに素晴らしかっただけに22BYもものすごく期待しています!


大那:
美山錦の純吟生、あとは火入れシリーズを4種類。
美山錦生は若干紙香が。他の火入れ酒にはスモーキーさというか薫製香がうっすら。
自分の中で大那に対する印象が少し変わったかも。


一白水成:
本日のMVP。飛露喜の特別純米にも通じる爽やかな米香が印象的なレギュラー酒「特別純米」の安定感、亀の尾の清涼感…素晴らしいです。
ところでこの日はスペックを一切伏せた謎の純米大吟醸を一種類出品していました。実はこの大吟、ネットなんかではちょこっと話題になっているようでマニアな一白水成ファンは大体のスペックを掴んでいるみたい(前回の若手にも出品してたみたいだし)。自分も事前に知人から(ホントかどうかはわからないけど)使用米を教わってからの試呑。想像していたよりもあっさりと仕上がっていたような…。でも十分納得できる一白水成でした。
この大吟醸の販売時期は未定、ということだけど現在全国でただ1軒だけ試験販売している酒屋さんが新潟県にあります。この大吟醸を売らないなんてもったいないよね。