愛酒不愧天 ~日本酒のブログ~ -17ページ目

富山の酒とかまぼこフェア 2010 その2

満寿泉:
全国市場へは大吟クラスをメインに売り出しを図っている?蔵。
今回出品していた「純米大吟醸SP」はオーク樽で貯蔵したという個性あふれる一品。上立ち香はウィスキーっぽい香りだが、口中ではちゃんと日本酒の味が。不思議な甘みがありました。「吟醸から口」はいうほど辛口という感じではなくすっきり感が印象に残る程度。
大吟クラスは全て瓶一火入れで純米クラス以下が全て2度火入れだそう。貴醸酒も出品していました。


北洋:
かつて今は亡き関矢健二氏のPBで話題になった(はずの)本江酒造。今回の出品酒中にもそのPBである「越中懐古」「蜃気楼の見える街」の名前がありました。関矢氏はプロデュースとして酒のスペックに口を出すことはなくタンクを指定する程度だったそう。
火入れされているお酒は概ね熟成香が強め、生は適度な酸が好印象でした。
その場でサーバータンクから直接瓶詰めをして販売していた吟醸生酒「蜃気楼の見える街 白冬」を生ならではの香りが立つ、という点をアピールしてイチ押ししていましたが正直さほどの香りも立たず、味わいもごく平凡なものでした。


若駒:
栃木の同名蔵元と間違えて逝っちゃいましたw。でも間違えられたのは初めてみたい。
お酒の方は栃木の若駒とはおそらく全く異なる保守的な風味。高岡で勝駒を醸す清都酒造の蔵元とは親戚関係だそうです。


成政:
古めかしい米香をしっかりと放つお酒。お燗器を用意して燗での提供もしていました。正解だと思います。
大吟醸は少し薬品臭あり。
純米のひやおろしは生貯形式の火入れ。「ひやおろし」という言葉の通説的定義から外れることについてはあまり意識していない、と仰ってました。


幻の瀧:
石高の3/4が県外消費というだけに今回出展している蔵元の中では知名度は一番なんでしょうか。すごい人だかり。
参加者には入場時に試飲用のガラス猪口が渡されているのですが、「お酒が混ざるから」という理由でプラ製の使い捨て猪口を試飲の度に配るという大手蔵らしからぬ気配り。ただ試飲や販売を求める大勢の客に対しブースでの対応者が一人だったためにブース前はてんやわんやの状態。「他に気を使うところがあるんじゃあ…」と思っちゃいました。
お酒はどのクラスのものもいたって普通。見事なまでに「想定内の酒」。

富山の酒とかまぼこフェア 2010 その1

富山のお酒と蒲鉾の試飲&試食&即売会
11月3日 @東京交通会館 \1500-(日本酒\300-&蒲鉾\300-分の金券付き)
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自分は富山県が故郷なんですがこんなイベントがあったなんて知らなんだw。東京での開催は今回が3回目だそう。

開催場所は先日「しまねの地酒フェア」が行われた所と同じ交通会館12Fカトレアホール。イベントの集客で島根に負けたら富山県人の沽券に関わるw、ということで逝ってきますた。2部開催のうちの1部に参加。

富山なんて僻地のイベントに誰が興味持つんだろ?なんて思いながら開場時間の13:00に会場到着…
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うおおぉ!すっげー!会場スペースも「しまねの~」の2倍くらい使ってるし!さすが持ち家比率50年連続日本一の県だけはありますな。我が故郷を見くびっていました。
ブースの数は酒蔵が15、蒲鉾屋が10。参加蔵元は富山県酒造組合に所属している20の蔵元のうち15蔵。立山、銀盤といった生産量県内ツートップの大手蔵は不参加(そもそも立山は酒造組合に所属していない)。
蒲鉾には目もくれずw開催時間の2時間で11ブースを廻りました。以下廻った順に雑感を。


富美菊:
ここ何年かで全国市場向けブランド「羽根屋」の知名度がUPしてきた富美菊酒造。「羽根屋」は四ツ谷鈴傳の立ち呑みコーナーの定番酒の一つでもある。
今回の出品酒も全て羽根屋ブランドで画像にある4種類。
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「純米中汲み」は醪を絞った後すぐに蛇管?火入れしてびんに詰めそのまま瓶貯蔵した生詰め規格。これに対し「ひやおろし」は瓶一火入れ。そのせいか両酒ともそのまろやかな酒質は共通するものの前者はややさっぱり感が、後者はより甘みが引き立っているように感じました。「ひやおろし」は交通会館地下の富山県アンテナショップではよく売れているみたい。この日も開場一時間後には販売分が無くなっていました。
富山県の酒造好適米「富の香」で醸した生酒もまろやかな甘みと控えめな、しかししっかりとした米系吟醸香があるお酒。決して押しが強い酒ではないが、その優しい味わいで呑み手のハートをじわじわと絡み掴む…そんな魔力を感じますな。
純米5年古酒は典型的な老ね香を持つ想定内の酒。それ以上の感想はないです。

女城主 にごり 21BY 生

岩村醸造(株)
特別本醸造 麹米 ひだほまれ?50%精米 掛米 ひだほまれ?60%精米 720ml/\1350-
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8月に行われた「岐阜の地酒に酔うinTOKYO」というイベントで試呑した中で一番印象に残ったお酒(他には小左衛門の直汲みシリーズ、房島屋で有名な所酒造の兎心、鯨波なんかが○でした)。この蔵元が出品していた他のお酒についてはほとんど記憶にないのだけどw。

蔵元に問い合わせたところHP上には載っていないが在庫はあるということでお取り寄せ。


イベントで試呑した時はとにかく「爆発するメロン香」が強く印象に残ったのだけど、さすがにそれは少し落ち着いたかなという感じ(それでも結構キテますが)。そして香りのインパクトが薄らいだ分後口にキレの鈍さが目立つか。特に澱を絡めずに上澄みだけを呑んだ時にそんな印象を強く受けます。
発泡感はあるがそこまでピリピリとは感じさせない。而今の火入れとかの方がまだ強いんじゃないのかな。
香りが強いと云っても所謂鑑評会出品酒みたいなカプロン酸バリバリ系の香りではなくもっとさらっとしてキレがある感じなので呑んでいてもそれほど疲れないし飽きもしません。
ただこの香りのせいか食べ物との相性はかなりきつい。どんな肴とも合わない気がしますた。
とはいえ、香りのインパクトだけじゃなくにごりとは思えないくどくない甘みも自分の中では高評価。わざわざ取り寄せた甲斐がありました。


で、このにごり酒の火入れver.もあるということで一緒に送ってもらいました。スペック、値段は一緒。
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うーん…これはだめだー。素っ気ない酸が無意味に現れてる。瓶一火入れなんだろうけど、生に比べて香りや甘みはかなり減退。ガスっ気も全く無し。落ち着いているいえば聞こえはいいが全体的に味気なくなっただけ、という印象。
いや期待はしていなかった。むしろハズすだろうなって覚悟をしていたんですよ。でもね、ここまで予想通りにならなくてもw。


にごりはどこに当たりが隠れているかホントわからないもんですねい。最近試呑させてもらった中では新潟の「鮎正宗 22BY活性にごり生」がやはり香りインパクト系でした。こちらは「突き抜けるようなリンゴ香」。