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萬歳楽 本醸造しぼりたて 古酒

確か去年の春頃に石川県は山代温泉にある「かどや商店」で購入。既に引退された名工 中居清杜氏のお酒を探す中発見しますた(余談ですが現在、中居杜氏は故郷の岩手で焼き物作りに凝っているとか)。S62BYだから22年ものですか。そんな昔から生酒を出してたんですね。保存はずっと冷蔵庫だということです。スペックとかはこんな感じ↓。720ml/\1000-。
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ラベルにはほどよくシミも浮かんで
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「清酒 二級」という表示が時代を感じさせます。
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着色具合はそれ程でもないか。澱は茶色のが少々。
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萬歳楽 火入れシリーズは同郷の菊姫・天狗舞などにも通じるごてっとしたくせのある米香があり苦手なんですが生酒は未体験。このしぼりたてにはそんなに期待はしていなかったんですが、さすがは南部杜氏の世界では神様的扱いを受けている中居杜氏が醸したお酒、20余年の歳月をしっかり受け止めていました。

上立ち香は熟成酒にありがちな典型的紹興酒香。ただそんなにこってりとはしておらず乳酸系を思わせる香りも感じられ結構軽め。
含み香も紹興酒系ながらやはり軽快感あり。ビターチョコのような芳香も感じる。
口中の味わいはツンとした感じではなくシャープに、かつ無理なく伸びる酸が印象的。すいっと呑める。舌へのピリピリ感はアル添ゆえか。

そして生とはいえかなりの大古酒、やっぱりぬる燗が大ヒットでした。様々な味の要素がまろやかに花開き、のど越しはとろけるよう。戻り香まで官能的。
時間をかけてゆっくりと微生物の働きをとめているからこそ出てくる味わいだな、きっと。

美味かった。結果からいえば思わぬ掘り出し物でした。他に超吟なんかも買ったんですよ、夢のしずくBY違いとかも。でもこの本醸造が一番しっくりきましたw。安上がりな人間でよかったですわw。
これで720ml/\1000-ならあと1ダースくらい買ってもいいな。

雪中梅 吟醸

今年はこんな時期に購入してしまいますた。毎年暮れに発売される雪中梅吟醸。

以前はなかなかの入手困難銘柄であったろう雪中梅も現在では4000石が製造され、入手もかなり容易くなりましたねい。
この吟醸も20年ほど前ならまさに「幻の酒」だったと思うのですが、ここ数年は特にこれといった対策をたてなくても購入できる店もあるみたいすな。
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ラベルに表示されているスペックは
精米歩合:40%
ALC:15~16°
のみ(価格は店によって若干の幅があり720ml/\3700~4200)。

取扱店にはもう少し細かい数値まで送られているのか、いくつかの酒販店のHPでは酒度・酸度・アミノ酸度まで公開されていますな。その値によれば雪中梅シリーズの中ではこの吟醸が唯一日本酒度がプラスの値だそうで。

さらに細かいスペックについては以前蔵元の方から伺ったことがあるんですが、その時はメモをとっていなかったため今となってはうろ覚え…たしか、

『丸山酒造は全国鑑評会や品評会のための吟醸を山田錦と越淡麗でそれぞれ1タンク(300kg?)ずつ仕込み(9号酵母&35%精米?)、市販の吟醸はそれとは別に山田錦40%精米&10号酵母で仕込んでいる。で、品評会吟醸は香味をそこねない程度に市販の吟醸、本醸造、普通酒に振り分けてブレンド。
そして市販用吟醸はタンク火入れ&ブレンド後タンクで2年貯蔵し、出荷時に2度目の火入れをして瓶詰めされる。つまり2010年の暮れに出荷されたものは21BYではなくて20BY。』

ということだったと思います。間違っていたらすんません。

そんな雪中梅吟醸なわけですが典型的「2度火入れ」酒質を固く縮こまった物足りない前時代的味わいと感じるか、素朴で押し付けがましくない伝統的味わいと感じるか、で評価が分かれるんじゃないかと思います。

上立ち香は穏やかなバニラ系。でも昨今の香り系吟醸酒と比べれば香りは殆ど立ってないと云ってもいいのかも。
口中もかなり控えめながら如何にも「雪中梅」な風味がしっかりと感じ取れる。そして雪中梅シリーズの中ではやはり一番きれい。研ぎ澄まされている。
個人的には冷やよりも断然日向燗~ぬる燗で味わいたい一品。
でも正直いって自分には一合あたり\1000-分の価値は見いだせない。そこまでストライクな酒質でもないし。半分は思い出代かな。

而今 山田錦 生

今年も全国で熾烈な争奪戦が繰り広げられている模様の而今。
自分は呑み比べのために而今を溜めているので4合瓶で購入した場合はそのまま冷蔵庫に突っ込んでいるんです。というわけで22BY而今についてはもっぱら外呑みで味見してるんですが、今回は幸運にも1升瓶でGETできたので心おきなく開封。
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原料米:三重産山田錦100%
精米歩合:50%
ALC:16.5%
酵母:自社9号
日本酒度:0
酸度:1.6
アミノ酸度:1.3


ガスっ気はちょっぴりありますねい。
栓を抜くと親しみやすいカプロン系の吟醸香が。しっかりした果実感を纏いながらも決してうるさくない香り。期待させるぜ。
一口含むと口中に而今らしい酸味がktkr!素晴らしいアタック。ワンテンポ遅れて上立ち香から連想されるリンゴ系吟醸香が立ち上がり、それと同時に酸味が甘みに変わっていって…旨えよ、これ。あっと云う間に一合空けちゃいました。
戻り香は意外とさっぱり。アタックとのギャップがあるせいか捌けがいいと感じちゃいますな。
開封一週間後にはガスっ気が抜けて丸みのある甘味が前面に。これもよし。

無理してあらを探すなら口中全体にほんのちょっとだけアルコール臭さを感じることと呑後に残るくっきりとした苦味か。
今のところ22BY而今の中では一番甘みがつよく香りも煌びやかという印象。呑後の苦味はその代償なのかな。而今フリークの方々の評価はいかがなんでしょか。