2023年7月8日(土) 第34回「平和を願うコンサート」

お陰様で今回は、200名近くのお客様にご来場いただき、無事、終演いたしました。

 

今回のテーマは、前回に引き続き

へいわって どんなこと? Part Ⅱ 〜 とし、

第二部では、千葉の戦争 に焦点をあてました。

 

(プログラム表紙)

 

第一部

会員によるピアノ・ソプラノ・合唱は、千葉ゆかりの曲も含めてお楽しみいただきました。

一部の最後は、第32回にゲスト出演していただいた千藤幸花氏の三味線と唄

会場は自然と手拍子が出るほど、大いに盛り上がりました。

 

(第一部・第二部 プログラム)

 

第二部 明日への祈り

千葉の戦争を取り上げた2作品を中心に。

 

★記憶のスケッチで伝える「私の戦争体験」

長澤志保子さんが疎開先の蘇我で体験した戦争を

ご自身の絵と言葉で作られた紙芝居。

長澤さんご自身の活き活きとしたお声で語っていただきました。

 

★郷土の音楽物語「花とふるさと」より

南房総の花づくりの歴史から作られた作品を抜粋で。

第2次世界大戦中、食料増産のため花づくりを禁じられた人々が

それでも平和のシンボルである花を守った物語。

最終曲「明日への祈り」は、会員全員の思いを代弁してくれています。

 

 平和な地球に 明るい歌が似合うように

 歌おう ラララ 歌よ歌 高らかに

 どこかで 人々が 戦をしていたら

 明るい歌を 聞かせてあげよう

  <明日への祈り より (土田明子 作詞)>

 

(音楽物語「花とふるさと」より「明日への祈り」)

 

(コンサート エンディング「故郷」)

 

*お客様の感想*

・三味線と唄、いつも聴けない音色が聴けて良かった。

・三味線と唄はなんとも粋だなあと。日本文化の音をもっといろんな場所で聴けると良い。

・第二部は、充実した企画・構成で素晴らしかった。

・長澤さんの紙芝居、ご自身の若々しい朗読と、当時の切実な思いが伝わってくる絵で引き込まれた。

・千葉空襲はよく知らなかった。自分でも調べてみようと思う。

・自分の体験した戦争のこと、人に伝えていくことが必要かと思った。

(以上、いただいたご意見より抜粋、まとめました。)

 

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コロナがまだ終息したとは言えない中、たくさんのお客様にご来場いただきました。

たくさんのパワーをお客様から頂き、演奏することが出来ました。

改めまして感謝申し上げます。

 

まもなく次回コンサートの準備が始まります。

私たちは、平和コンサートを通して、平和の大切さを、戦争の悲惨さを伝え続けて参ります。

来年もどうぞ皆様の応援をお願いいたします。

 

文責:酒井真理子

7月8日(土)開催の「第34回 平和を願うコンサート」まであと1週間。

会員一丸となって着々と準備を進めています。

 

本番2週間前の6月23日(金)には、本番会場である千葉市生涯学習センターホールにて

第二部をメインとしたリハーサルを行いました。

リハーサルのスナップをご覧いただきながら、今年の見どころ・聴きどころをご紹介します。

 

第二部オープニング 七夕さま

 

おすすめプログラム

・2019年のコンサートで唄と三味線を披露して下さった千藤幸花

  水の緩急を表現した曲と江戸のはやり唄をメドレーで演奏していただきます。

・疎開先の蘇我での戦争体験を紙芝居でお話しして下さる長澤志保子さん

  ご自身の描かれた絵と声で語られる体験談を聞ける貴重な機会です。

・南房総の人々が戦時中に花やその種を守ったという実話を元に作られた

 郷土の音楽物語「花とふるさと」よりダイジェスト版

  最後に全員で歌う「明日への祈り」は、私たちの平和への思いそのものです。

 

紙芝居 作・語り 長澤志保子さん

記憶のスケッチで伝える「私の戦争体験」より

 

郷土の音楽物語「花とふるさと」

 

第一部でも、千葉ゆかりの曲「九十九里浜」「かなりや」「宵待草」などを歌います。

その他、演奏者の平和への思いを込めた楽曲をお届けします。

皆様のご来場お待ちしております。どうぞ応援にいらして下さい!

 

★前売りチケットのお申込受付中★

2023年 7月 8日(土) 14時 開演

第34回  平和を願うコンサート へいわって どんなこと? Part II 〜千葉の戦争〜

会場:千葉市生涯学習センターホール  全席自由

料金:前売券 2,000円 当日券 2,200円 障がい者・高校生以下 1,000円

●終了いたしました。

 

 

「千葉の七夕空襲を知っていますか?」

自分たちの住んでいるこの町で、戦時中何があったのか知る機会は意外に少ないのではないでしょうか。

今回のテーマはズバリ「千葉」です。

 

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2023年 7月 8日(土) 14時 開演

第34回  平和を願うコンサート

へいわって どんなこと? Part II

   〜千葉の戦争〜

 

会場:千葉市生涯学習センターホール

全席自由

料金:前売券 2,000円 当日券 2,200円

   障がい者・高校生以下 1,000円

 

●終了いたしました。

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2020年に始まったコロナ禍、私たちはひとつの紙芝居に出会いました。

前回のコンサートで素敵な読み語りをして下さった

長澤志保子さんがご自身の戦争体験を書き起こされた

 

紙芝居

「私の戦争体験」〜千葉空襲〜 です。

 

千葉市蘇我町に疎開した、ひとりの少女の戦中〜戦後の戦争体験です。

 

長澤さんご自身の語りでお聞きいただける貴重な機会です。

多くの方々にお届け出来ましたら。

 

※2021年11月ZOOMリモート勉強会のブログ記事もご参照下さい。↓

長澤志保子さんの紙芝居「私の戦争体験」(千葉空襲)を見る会

 

音楽も、今回は千葉ゆかりの作品を多く取り上げます。

皆さまお誘い合わせの上、ぜひ楽しみにいらして下さい。

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●2022年コンサート募金のご報告

日本ユニセフ「ウクライナの母子のために」へ、2万円を寄付いたしました。

ご協力いただきました皆様に感謝申し上げます。

 

2022年9月22日(木) 千葉市生涯学習センターホールにて

第33回「平和を願うコンサート」

~音楽で伝えたい平和~

を開催致しました。

(プログラム表紙)

 

2020年、2021年と新型コロナウイルスの影響により、毎年夏に開催していましたコンサートの中止を余儀なくされましたが、今年9月にコロナ感染者の推移を見計らい、コンサートを開催致しました。

約100名のご来場を頂き、コンサート後に感染者の報告もございませんでしたので、ほっとしております。

 

今回のテーマは、“へいわって どんなこと?”とし、

 第1部 は、このテーマに沿った各自の選曲(ピアノ・合唱・声楽)でお楽しみ頂きました。

(第1部プログラム)

 

 第2部 は、絵本と音楽で伝えたい平和

日・中・韓 平和絵本

へいわって どんなこと?

~きっとね、へいわってこんなこと~

 浜田桂子 作 (発行:童心社)を取り上げました。

(第2部プログラム と 絵本表紙)

 

初めて『絵本』をテーマにした企画に挑戦し、作者浜田さんの「へいわって、いのちがたいせつにされること」、「生きているってステキだよ」などのシンプルで力強いメッセージを音楽・読み語り・映像も加えて表現しました。

 

この絵本は、日本・中国・韓国の絵本作家12人の交流から生まれ、2011年に出版され、今では共感の輪が広がり、英語はもとよりポーランド語、ウクライナ語などにも翻訳されています。

この本に出会ってから約3年間、構成・選曲等、会員全員がまさに“へいわって どんなこと?”を日々考え、問い続けて来た様に思います。

今回のコンサートで快く絵本の使用を許可頂きました作者の浜田桂子先生、並びに童心社様、またゲスト出演の読み語り:長澤志保子さん、スライドショー作成でご協力いただきました中里雅子さん、様々な方々のご支援に深く感謝申し上げます。

(第2部エンディング”小さな世界” 出演者全員で)

 

「平和のメッセージ」として、このコンサートの再演をしたいと考えています。そして機会がありましたら、子供たちへも届けられたら、と希望も持っております。

 

第2部の最後、出演者全員で“小さな世界”を歌い始めると、客席から自然に手拍子が起こりました。とても力強く温かい手拍子に、私たちも力をいただきました。最後になりましたが、ご来場の皆様にも感謝申し上げます。

 

文責;堀口弥生

今回の「第33回平和を願うコンサート」に絵本の読み語りで

ゲスト出演していただく長澤志保子さんが、

塙野ひろ子さんのラジオ番組

『記憶のダイアリー〜あの日あの頃〜』

にご出演され、ご自分の戦争体験を自作の紙芝居とともに語ります。

 

放送は、全国122局ネットのFMワイド番組「おはようサンデー」内、

9月の毎週日曜日 朝8:10~8:20(全4回)。

〈エフエム世田谷〉のホームページのメニューから

“インターネットラジオ”を開き、

『FM世田谷83.4MHz』をクリックすると聞くことができます。

ぜひ、LIVEでお聴きください。

 

今回のご縁をつないで下さった中里雅子さんに感謝申し上げます。

 

文責 平木晶子

2022年3月11日(金)

千葉市ハーモニープラザホールにて

平和を願う音楽家の会 試演会

〜絵本と音楽で伝えたい平和〜

を無観客にて開催しました。

 

題材は、浜田桂子 作

日・中・韓 平和絵本

『へいわって どんなこと?』

             発行:株式会社 童心社

(絵本表紙と読み語り:長澤志保子さん)

この絵本は、2020年度のコンサートに向けて準備を始めていた作品でした。

これまで『詩と音楽』として、詩の朗読と音楽で平和の大切さを皆様にお伝えしてきたコーナーでしたが、今回のように一つの作品を題材に組み立てるのは、会として初めての挑戦。

コロナ禍で、2020年度、2021年度とコンサートは中止せざるを得ない状況となりました。ですがその間、ZOOMリモート会議を導入し、時間をかけて内容を練ることが出来ました。

そして今年3月に、本コンサートに向けて、内容を作り上げるための試演会を開催しました。

 

絵本の読み語りには、ゲスト出演として長澤志保子さんをお迎えしました。

※長澤さんのプロフィールについては、下記ブログ記事をご参照下さい。

勉強会 長澤志保子さんの紙芝居「私の戦争体験」(千葉空襲)を見る会

 

演奏と裏方は、音楽家会員全員で。

忘れてならないのが、今回は絵本を映像として舞台上に映し出すことが必要で

スライドショーの作成と舞台上での画像の切り替え作業があります。

音楽と読み語りと映像、舞台照明と合わせていくことは、なかなか大変な作業でした。

ホールの使用時間を目一杯使って、なんとか一つの形にすることが出来ました。

(試演会プログラム)

 

   (ピアノ演奏と読み語り)

 

(エンディング:全員合唱)

今年は、2022年9月22日(木)に千葉市生涯学習センターホールにて

「第33回 平和を願うコンサート」を開催することとなりました。

第2部では、この『絵本と音楽』を皆様にお楽しみいただきます。

いつもより少々時期は遅くなりますが、皆様のご来場をお待ちしております。

2022年9月22日 第33回 平和を願うコンサート開催のお知らせ

 

最後に、絵本の使用をご許可くださった

作者の浜田桂子様、出版社:童心社様に感謝を申し上げます。

 

文責 酒井真理子

3年ぶりとなります「平和を願うコンサート」の

開催が決定しましたので、お知らせいたします。

 

コロナ禍で、2020年、2021年とコンサートの開催を見合わせておりましたが

現在の世界情勢を踏まえ、皆で話し合い

「自分たちに出来ることをやりましょう」と開催を決めました。

いつもより遅い時期となりましたが

コロナ感染対策を万全にしまして

皆様のご来場をお待ちしております。

 

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2022年 922日(木) 14時開演

第33回  平和を願うコンサート

 へいわって どんなこと?

   〜音楽で伝えたい平和〜

 

会場:千葉市生涯学習センターホール

全席自由

料金:前売券 2,000円 当日券 2,200円

   障がい者・高校生以下 1,000円

 

●終了いたしました。

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今回は、より若い世代へ向けて

また、自分自身にも問いかけるようなプログラムとなりました。

第2部では、メディアでも話題になっております

浜田桂子 作

日・中・韓 平和絵本

「へいわって どんなこと?」

音楽と読み語りと映像でお楽しみいただきます。

 

読み語りには、昨年11月にZOOMリモート勉強会で

ご自身の戦争体験を紙芝居で披露して下さった

長澤志保子さんをお迎えします。

※下記記事もご参照下さい。↓

長澤志保子さんの紙芝居「私の戦争体験」(千葉空襲)を見る会

 

皆様にお会いできますことを楽しみに

会場にてお待ちしております。

 

 

今、ウクライナで起きていることを見聞きする度、言葉に出来ないほど心が痛みます。

1日も早く停戦し、平和が訪れることを願います。

これ以上、人命が奪われませんように。

生命が傷つけられませんように。

美しい大地が汚されませんように。

 

私たちに出来ることは、音楽を通じて平和な世界を祈ることです。

戦争が残忍で愚かな行為であることを、先人達が様々な形で私たちに伝え残して下さっています。それでも残念ながら、世界から戦争が無くなった訳ではありません。

ですが、私たちは諦めることなく、音楽・芸術を通じて平和の大切さを伝え続けてまいります。

 

平和を願う音楽家の会

 

ウクライナ国花 ひまわり/ウクライナ国鳥 ヨーロッパコマドリ

ファゴット奏者 加藤洋男さん追悼

 

 2022年1月1日、ファゴット奏者加藤洋男さんの奥様より、「1月1日午後10時30分主人が亡くなりました」との連絡が入った。死因は下咽頭癌による誤嚥性肺炎。加藤洋男さんは5年前に下咽頭癌を発症し千葉大学付属病院に入院、放射線治療と抗癌剤点滴の後、自宅で闘病生活を送られていた。しかし、昨年十二月に入って下咽頭癌による誤嚥性肺炎を発症、千葉市花見川区の最成病院に入院して治療を受けていたが、症状が急変し帰らぬ人となった。私の知りえる範囲で、加藤さんの音楽家としての足跡を紹介したい。

 

2018年7月7日「第31回平和を願うコンサート」より

 

 加藤洋男は、1948年3月20日山形県西置賜郡白鷹町荒砥に生まれた。1965年、伯父の佐藤一夫(当時、県立横浜平沼高校音楽科教諭)・叔母の佐藤道子(チェリスト)の勧めで、ファゴットを吹き始めた。以後音楽家としての道を歩むことになる。

 1966年、横浜翠嵐高校卒業後、秋田県、旧・わらび座合奏団に入団。故・青山政雄氏の指導を受けると共にファゴットを前田信吉氏に師事する。1969年、東京芸術大学音楽学部器楽科ファゴット専攻入学。故・三田平八郎氏に師事。旧新星日本交響楽団の学生団員として活動。1973年同校卒業、創世期の山形交響楽団に入団する。同年4月松本千佳子と結婚。1975年同楽団退団。京都フィルハーモニー室内合奏団に入団する。

 1980年同楽団退団、室内楽グループ・横浜ノネットを結成、その後永くリーダーとして活動。1988年、ドイツ・ケルンにてアルベルト・ラインハルト、クラウスボーデン両氏に師事。山形交響楽団、横浜管弦楽団、横浜交響楽団とモーツァルト、ヴィヴァルディ、ウエーバーのファゴット協奏曲を共演、いずれも好評を博す。横浜翠嵐高校弦楽部OBのメンバーとしたアルカンジェロ・コレッリ弦楽合奏団と17回にわたってヴィヴァルディの主要ファゴット協奏曲を協演した。

 2001年の秋、加藤夫妻は千葉市に移転。『千葉・平和を願う音楽家の会』に入会し、毎年7月初旬に開催する「平和を願うコンサート」に出演したほか、新たに千葉幼稚園のホールにて「八重桜コンサート」を企画・開催するなど会の発展に貢献した。

 2010年6月、山形県白鷹町の音楽専用ホール・あゆーむでリサイタル開催。2015年5月13日、日暮里サニーホール・同5月17日、あゆーむにて、ファゴットを吹いて50周年記念リサイタル「加藤洋男と横浜ノネットの仲間たち」を開催した。

 

 加藤さんは、オーケストラやアンサンブルへの出演に止まらず、ソリストとしての活動も多々あり、その音楽人生は豊かで充実したものでありました。それは一人で成しえたものではなく、夫人の千佳子さんの励まし支えあってのことでした。

   

 加藤洋男さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

 

2022年4月1日

平和を願う音楽家の会前代表・尺八家 井上喜義

相田勝弘さんを偲んで

 

 相田さんは、千葉合唱団員で、テノールで歌っていました。昨年11月21日、千葉合唱団ミニ演奏会に出演し、その後まもなく体調をくずして国立病院に入院し、新しい年を目前に、12月31日に亡くなりました。

 相田さんは、入団して3年、団員としては新しい方でありました。3年前、私達が日頃練習をしていた穴川コミュニティセンターのセンター祭りに出演した際、その演奏を聞き、私達に声をかけてこられたのが、始まりでした。入団して1年足らずで、千葉合唱団の定期演奏会がありました。私達が2年をかけて覚えてきた曲、約20曲を、演奏会に出演するために1年で覚えるため、定例のレッスンはもちろん、補修、個別の練習も含め夢中で歌ってこられました。さらには、京都で行われたうたごえ全国祭典にも初参加し、歌に観光に大満足をされていました。

 そのような中で、ますます合唱に張り切っておられましたが、その頃には、徐々に癌が進行してきました。昨年の夏頃からは、歩くことも、レッスン中にずっと立っていることも辛くなることもありましたが、団員のサポートもあり、続けることが出来ました。そして、昨年のミニ演奏会が相田さんの最後の演奏となりました。相田さんは、最後の手術の時まで、12月に行われる広島の全国祭典には、どうしても参加したいと願っておられましたが、その願いは果たすことができませんでした。けれども、この3年間、千葉合唱団に入団し、歌い続けてきたことが、自分の生きがいになっていたと話をしてくれました。

 相田さんの葬儀の際には、団員で相田さんの祭壇を囲み、歌って見送ってあげられたことを団員一同喜んでおります。

 相田勝弘さんのご冥福をお祈りいたします。

 

千葉合唱団 川名建一

 

2021年11月21日「千葉合唱団ミニ演奏会」より