繊細な子のストレス対処法・HSCの可能性をつぶさないために | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

こんにちは。元小学校教師の和久田ミカです。

 

今日のテーマは、「HSCのストレス対処法・HSCの子の可能性をつぶさないために」。

 

親にできることはなんだろう、ということを書きますね。

 

 

HSCというのは、「ひといちばい敏感な子」のこと。

 

「ハイリー・センシティブ・チャイルド」(HSC)

 

●外からの刺激に敏感

●人の感情に敏感

 

などの要因で、ストレスを感じやすい繊細な子たちのこと。

 

病気ではなく気質のようなものなので、治療は必要ありません。

 

 

5人に1人がHSCという統計もあるので、まわりにも たくさんいることでしょう。

 

こちらはアーロン博士によるチェック表です。

うちの娘は、がっつり当てはまります。
 

●すぐにびっくりする。

●洋服のタグや布地がチクチクする、靴下の縫い目を気にする

●サプライズ、驚かされるのが苦手。

●しつけは、強い罰でなく、優しい注意のほうが効果があると感じる

●親や先生など大人の心を読む

●年齢の割に難しい言葉を使う

●いつもと違う匂いによく気づく
 

●ユーモアのセンスがある。

●直感力にすぐれていると思う。

●興奮するとなかなか寝付くことができない

●大きな変化にうまく対応できないほうだ

●よく質問をする

●服が濡れたり、砂がついたりするといやがりすぐに着替えたい

●完璧主義なところがある

●他の誰かがつらい思いをしているとすぐに気づく
 

●静かに遊ぶことを好む

●考えさせらえる深い質問をする

●痛みや空腹に敏感である

●うるさい場所、大声を出す人などを嫌がる

●細かいこと(モノの場所や人の外見がかわる)によく気づいている

●石橋をたたいて渡るような慎重なところがある

●人前で発表するときには、知っている人だけのほうがうまくいく

●物事を深く考えていると思う

 

私自身は感覚過敏はあるものの、それほど 他人の気持ちに敏感ではありません。

 

だから、娘がなんでそんなに 人目や失敗をおそれるのか よくわからないというのが正直なところ。

 

 

でも、私に理解できないだけで 本人はかなり苦しいんですよね。

 

ちょっとしたことが気になり、ちょっとした友達の感情の揺れに影響され。

 

小学校の頃はよく、

 

「怒鳴る先生が苦手。隣のクラスから聞こえてくるだけで怖い」

 

と言ってました。

 

 

こういったストレスは、完全になくなるものではなく、一生付き合っていくもの。

 

親ができることは3つです。

 

 

1 気持ちに寄り添うこと

 

 

子どもの話を

「そっかー。それは嫌だったね」

 

と 否定せずに、受け止めます。

 

もともと人の気持ちに敏感な子たちですから、

 

「そんなの気にしない!」

 

といったところで悲しくなるだけ。

 

わかってもらえないことが 新たなストレスとなります。

 

 

HSCの子たちに必要なのは、

 

「がんばれ!」と勇気づけることではなく

 

(ママにはちょっとわからない感覚だけど)つらかったね」

 

という安心感です。

 

 

でも、話が横にそれるけど、優越感はいらないと思うんですよね。

 

HSCの子は 外的な影響を受けやすいから、学校なんかは つらい子が多いと思う。

 

だからといって、

 

「うちの子、現在の学校教育には合ってない天才なので、一日家で YouTube見せてます」

 

というのは、どうなんだろう。

 

 

毒吐くけどね。

 

それって 本当に子どもの可能性信じてるの?

 

思考停止なんじゃないの?

 

端末カチャカチャしているぐらいしか できない子だと思ってるの?

 

 

「まわりが、子どものが望む環境を与えないから 伸びないんです」

 

って言うなら、まず親が与えてあげればいい。

 

一日 端末見て、ゲームして終わる生活って、本当に「子どもが望む環境を与えてる」ことなの?

 

不安を先送りして、未来に何があるの?

 

 

*不登校に関しては いろんなケースがあるから、一概には言えない、ということも書いておきますね。

 

 特に大きな子に関しては、もう親ができることは少ないので、ここでは 小学校中学年ぐらいまでの子どもたちについて言及しています。

 

 

 

 

2 ヒアリング

 

 

●どんな刺激や状況がつらい?

 

●そのとき どう感じるの?

 

●どうしたら 楽になる?まわりに どうしてほしい?

 

こういったことを、まずは親子で話します。

 

 

これね、普段から話し合いができる信頼関係ができていることが 前提になってしまうのだけどさ。

 

先生にコソコソ文句言ってるより、建設的だよ。

 

 

小さい子は、心の不安を言語化できない場合も多く、それが大きな不安につながることもあるの。

 

何が不快なのかを認識し、寄り添ってもらえるだけで、過敏さが減る子も たくさんいます。

 

 

例)

「どうしても〇〇のにおいがつらくて、頭が痛くなる。

 そのにおいがない場所で 勉強したい」

 

「黒板が光って目が痛くなる。席を替えてほしい」

 

「お友達のコソコソ話を見ると、悪口を言われているみたいで 不安になる。先生に言っても『気のせい』『大丈夫』と言われてしまうので、ママに話をしたい 」

 

 

3 伝えられるようになる

 


「もしサポートしてくれそうな人(先生や近所の人など)がいるなら、伝えられるように していきます。

 

親子だけだと煮詰まるから、ふだんから 第三者とつながっておくといいよね。

 

担任の先生、保健の先生、

 

最近は、HSP、HSCの概念もずいぶん広がってきたから、前よりは 理解されやすくなっていると思う。

 

 

そして、子どものフォローに一番いいのは、「セリフを決めること」。

 

「困ったときには、こんなふうに話そうね」

 

と まずは型を作って 練習をします。

 

まずママがしゃべって真似させたり、紙に書いたものを読ませたりすると よりいいかもね。

 

 

例)

 

●先生、頭が痛いのですが 保健室に行ってもいいですか?

 

●先生、黒板が光って目が痛くなったので、席を替えてもらえませんか?

 

●〇〇ちゃん、コソコソ話してると 何話してるのかな?って不安になるときがあるの。

 

 

最初は、こっそり根回ししておいてもいいよね。

 

事前に先生に連絡しておく。

 

「子どもがこのようなことで困っているようです。

 

 自分で先生に言いに行くように促しました。

 

 もしお伝えしたときには、お話を聞いていただけないでしょうか?」

 

先生が受容的に受け止めてくれたら、子どもの成功体験になり、安心感が増していきますものね。

 

いいじゃん、神経質な親だと思われても!

 

 

んで、これらは、全部 娘にやってきたことです。

 

なんせまあ、私からすると 娘の不安が、

 

「え!?なんでそれが気になるの?」

 

の連続だったので、話を聞き、否定せずに受け止め、じゃあどうしようか?と 考えてきました。

 

今はずいぶん、過敏さも減ってきたように思います。

 

思春期のむずかしさやめんどくささは増しましたが・・・

 

 

そして、こちら。

 

お子さん、困ったことがあるたびに 親子で話し合ってきたことがわかります。

 

たぬきさんが作者であるお母さんです。

 

お子さんは、有名中学校に進学されてます。

 

読めばわかる通り、HSCとか発達障害とか、そういうカテゴリー分けの先にあるものを描いておられます。

 

カテゴリーに分けることを目的にしてしまうと、何も生まれない。

 

カテゴリーを ジャッジではなく、子どもを理解することに使い、どう実生活につなげるか、が大事だと感じています。

 

 

 

 

 

 

 

読者登録してね!!!!

 

 

こちらもおすすめ。

 

 

 

 

●無料メルマガ 「ママを楽にする魔法の言葉」はこちら

 

●フェイスブックはこちら(フォローでフィード購読してね^_^)

 

●インスタグラムはこちら(水曜日12時半~インスタLIVE)

 

●今後の募集予定はこちら

 

 よろしかったら、フォローしてねん。

 

こころのコーチング講座・オンライン体験講座はこちら↓

 

 


 募集中・募集予定の講座