不登校・うちもね「学校に行きたくない」と言った時期があったのですよ | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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こんにちは。和久田ミカです。

 

3年前の記事をリライトして、娘が不登校気味だった時期について書いていきますね。

 

小学6年生の春ごろかなあ。

 

 

最初にお断りしておきますが、私のとった対応が「正解」ではないことをご承知ください。

 

子どもへのかかわり方には「正解」はありません。

 

結果的がどんなふうであれ、どれも正解です。

 

 

 

さてさて。

 

9月に入りました。

 

最近は 不登校への見方も変わっていて、必ずしも 学校に行かねばならない、ということは ありません。

 

文科省の「不登校児童生徒への支援の在り方」を読んでみても、私が教員をしていたころとは大違い。

 

 

「その行為を「問題行動」と判断してはならない。(中略)

 

不登校の時期が休養や自分を見つめ直す等の積極的な意味を持つことがある」

 

と書いてあります。

 

 

 

あとは、受け皿があるといいよね。

 

学校とのつながりが切れるとこわいのは、学校に代わる選択肢がないから。

 

一気に、家庭が陸の孤島になってしまうから。

 

子どもたちはもちろん、お母さんたちへのサポートもあったらいいなと思います。

 

 

前置きが長くなりましたが、うちの娘も小6の頃、不登校気味になりました。

 

朝、起こしても、起こしても、ピクリともしません。

 

毎夜9時~10時には就寝しているのに…。

 

目が覚めるのはたいてい、朝8時を過ぎてからで、

 

「みっちゃん、もう学校に行く時間が過ぎてるけど、どうする?」

 

と聞くと、

 

「学校に行きたくない」

 

そんな日が、数カ月続きました。(図工がある日を除いては)

 

 

気分転換でもしようかと、

 

「ねえ、ママと東京の美術館に行かない?」

 

と誘っても、「NO!」。

 

 

朝になると

 

「今日は、3時間目から行く」

 

などと、自分で予定を決めるようになっていきました。

 

 

私は、電話が大の苦手。

 

「みっちゃん。ママは電話が大嫌いなので、先生への連絡は自分でお願いします」

 

と伝え、娘は自分で学校に電話をかけるのが習慣になりました。

 

 

「6年1組の和久田です。○○先生、いますか?」

 

そうやって、毎朝、先生に今日の自分の状況と 何時ごろから登校するのかを話す毎日でした。

 

 

きっかけは、いじめです。

 

娘は 何事も深刻にとらえやすいタイプなので、かなり心にこたえたようです。

 

先生が早めに対処してくださったので、いじめはすぐになくなりましたが、仲良くなれるわけでもなく。

 

その後も いじめた子たちに会いたくないという思いから、朝起きられなくなりました。

 

 

これは 長期化しそうだと思ったので、前日の夜に 私の予定を話すようになりました。

 

「明日は東京でお仕事だから、朝早くから夜6時過ぎまでいないの。

 どうする?家にいるなら、お昼ご飯どうしたい?」

 

「じゃあ、あしたは学校に行く。起こしてね」

 

そんな感じ。

 

 

本当に起きるかどうかもわからない中、遅刻できない仕事に行かねばならないので、正直なところ、イライラした気持ちがあったのも否めません。

 

予定をすり合わせて、娘の気持ちを聞いて、要望をすり合わせて…という毎日は、とても疲れました。

 

しかも先が見えない。

 

 

でも、夫がそこで 何も言わずにまかせてくれたのは、ありがたかったかな。

 

夫が、「学校に行くべき!」と大騒ぎしていたら、もっと疲れていたと思います。

 

娘はとても頑固なので、行かないと言ったら、絶対行かないですもん。

 

 

そんな感じで、

 

「明日はどうする?」

 

「今日はどうする?」

 

そんな日々が、数カ月続いたでしょうか。

 

 

うちの場合は、中学受験をきっかけに 変わりました。

 

入試の1か月前に、突然

 

「ママ、中学校を受験したい」

 

ええええええええええ??これから受験勉強????

 

 

私が住んでいる地域の私立中学は、東京ほどむずかしくはありません。

 

でも、それなりに勉強が必要で、5年生から塾に入らないと無理だとも言われています。

 

過去問を買ってきて解いてみるも、中学校並みの知識が必要。

 

「本気で行きたいの?」

 

「行く!いじめた子たちと同じ中学に行きたくない!」

 

 

そこから、無理やり塾に入れてもらい、週4日通いました。

 

塾の先生には、今からでは絶対ムリだと言われたけど、9時過ぎたら眠くなる娘が、毎日11時過ぎまで勉強しました。

 

送り迎えも大変だったー(T_T)

 

 

でも、それをきっかけに「学校に行きたくない」と言わなくなりました。

 

目標が見つかったことや、苦手な友達たちと別れられることが原動力になったようです。

 

幸い受験にも受かり、忙しく学校生活を送っています。

 

 

今振り返ると、娘の「学校に行きたくない」は「こわい」だったのだと思います。

 

「こわい」から逃げることで、心のエネルギーを貯めていったのでしょう。

 

あのまま無理やり学校に行かせても、疲れ果ててしまったのではないかな。

 

 

「問題」と感じることから、いったん距離を取って 離れることは、とても大事。

 

離れるからこそ 見えるものも、感じることもあります。

 

 

まだ小学生だったしね、いくらでも取り返しはつく。

 

子どもの成長は、長いスパンで見よう。

 

何度も そう思い返しました。

 

 

今は 学校もいろんな選択肢もあるし、これから新しい職業がどんどん増えていく。

 

不安だけど、心配しすぎなくて いいのかもしれない。

 

あとは その子がどうしたいのか。

 

 

余談だけど、私の周りでも いろんなケースがありました。

 

学校に戻った子もいれば、通信制の高校に転校した子もいれば、留学した子もいれば、好きなことを仕事にした子もいれば、さまざま。

 

その子がどんな人生を歩むとしても、親はもう

 

「あなたの味方だよ」

 

と伝えていくことぐらいしかできないのだろうなあ。

 

と、高1になった娘を見て 感じているところです。

 

 

 

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