テーマ:ガンダム
これが、マ・クベが最期に「あの壺」と頭に描いた壺である
この壺(「あの壺」のことである)は、機動戦士ガンダム第16話のマ・クベの初登場シーンで、マ・クベが指で弾いているものではない[photo:02]
そもそもこれは壺ではなく「刻花仰覆蓮龍首流浄瓶」という北宋前期の浄瓶(じょうへい)で、1969年に河北省定県静志塔基から出土し、現在は河北省定県博物館に所蔵されている
それに、そのシーンのマ・クベ大佐とウラガン少尉の会話はこうだ…
マ大佐「いい音色だろう」
ウラガン少尉「はい、よいものなのでありますか?」
マ大佐「北宋だな」
ウラガン少尉「は?」
つまり、マ・クベは、これを壺だとは一言も言っていないのである。
それにも関わらず、「マ・クベの壺」というと、一般的に「刻花仰覆蓮龍首流浄瓶」を指すようになってしまっているのだ…
「刻花仰覆蓮龍首流浄瓶は、第25話でも登場する
かなりお気に入りだったのだろう…
したがって、最期にマ・クベの頭に浮かんだ「あの壺」は、第37話「テキサスの攻防」に出てくる壺なのである。
「あの壺」が北宋のものなのか、詳細はわからない…
彼は、副官のウルガンに、キシリア・ザビ少将へ「あの壺」を届けるよう命じるも、その後ウラガンも戦死したため、その想いは果たされなかった…
マ・クベお気に入りの「刻花仰覆蓮龍首流浄瓶」もその際、粉砕してしまったであろうか…
それとも、ギャンで出動した際も手元に置き、マ・クベと共に宇宙の塵となってしまったか…
マ・クベ大佐と塩沢兼人さんのご冥福をお祈りする…
チーン
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