貼るワクチン | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます 

春分の日までに関東地方で春一番が吹かなかったのは十数年ぶりだとか。高知で桜(ソメイヨシノ)が開花したそうですが、今日も冷たい風が吹いています。それでも、アジサイやチューリップの芽は元気に伸びてきたので、春はそこまで来ています。

昨日「無数の針で小ジワが消える?」に出てきたマイクロニードル、最初は貼付型(経皮投与型)ワクチンとして開発されたんですね。新型インフルエンザ騒ぎの中、感染症のパンデミックに備えて開発が進められた。

確かに、パッチになっていれば、注射器もいらないし、簡便でしかも安全、おまけに痛くない!それに、注射で皮下にワクチンを注入するよりも、皮膚内に浸透させたほうが、免疫系の活性化が速いんだとか。

皮膚には、ランゲルハンス細胞(LC)という抗原提示細胞が数多くいます。「免疫のしくみ」では、話をわかりやすくするために、マクロファージを起点として、免疫システムの解説をしましたけど、抗原提示するのはマクロファージやB細胞だけじゃないんですね。

皮膚は、人体最大の臓器であり、免疫バリアーでもあります。粘膜よりもより外界に近いワケですからね。そんな皮膚に存在するLCを活性化させて、免疫系の作動を敏速かつ確実に起こす。それが貼付型ワクチン(ワクチンパッチ)ってことです。

そのワクチンパッチを皮内で溶けるようにしておけば、安全性もさらに高くなって、より使いやすくもなる。医師が不足している地域でも、パッチを配布して、誰にでも貼ってもらうことができる。

そこで開発されたのが、細胞構成成分であるヒアルロン酸を主原料としたマイクロニードル。マイクロニードルの長さは、皮膚の角質層を通過できればいいワケで、それで長さが0.05mmほどになってるんですね。

大阪大学のラットを使った実験では、マイクロニードルパッチを貼って5分後には針先が溶け始め、60分後には針底部まで完全に溶けて、皮膚への刺激性もほとんどなく、ワクチンとしての効力も十分に認められたそうです。

現在、インフルエンザをはじめとする感染症のワクチンや糖尿病患者のためのインスリンなど、実用化が進められています。予防注射って痛いから、パッチ型になるといいですよねぇ。

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一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。

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