緩めすぎたっ! | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます 

「初夏のためのからだの準備、まだ早い?」で、「イキイキ・伸び伸びを意識しましょ」ってなことを書きましたけど、肩をすくめて縮こまっている自分を発見しました(トホホ)。だって、今日は朝から冷たい雨が降ってるんだものぉ。フリースジャケットのファスナーをくびまで閉じて、防寒したところです。

そこで思い出しました。「肩の力を抜こう!」でご紹介した「いかり肩だと思ってたら、実はなで肩だった」お客様のその後のこと。あのときは、肩こりもほぐれて、しばらくは調子よく過ごされてました。その後、再び肩こりでいらしたときに、事件が起きてしまったんですぅ。いや、事件と言ったら、ちと大げさですが…。

そのお客様、状態が良くなるとしばらく来ないで、次にいらっしゃるときはガッチガチになってるというのが常。前回のことが頭にありますから、そのお客様の肩こりをほぐすツボはわかっています。なので、全身をととのえつつも、そのツボへ鍼をサクッと打って、スルッとコリを解除。明るい笑顔でお帰りいただきました。

え~っ、それのどこが事件なのぉっ?はい、お客様がお帰りになった後が問題だったんです。肩コリは解消されて、からだも軽く、ルンルンと帰宅された日の夜、お風呂上りに立ちくらみを起こされたとこと。

お風呂上りの立ちくらみ、ちょっと疲れがたまってたり、寝不足してたりすれば起こしやすいので、これだけなら、まだ問題というほどのものでもありません。鍼灸治療の後は、めんげん反応と言って、体内にこもっていた疲れがドーッと表面に出てくるなんてこともよくありますからね。

問題は翌朝。ぐっすりよく寝たにも関わらず、「頭がフワフワする」状態だったと言います。1日でおさまったそうですが、「肩こりがひどいときと同じような感じ」だったんですって。ん~、コリをほぐしたのに、こってるときと同じだなんて!

この話は、次にお客様がいらしたときにうかがいました。ご自身の分析では、「鍼が効きすぎて、緩みすぎたんじゃないかと思うの」とのことで、「すっごくラクになるとわかってるけど、後のことを考えるとね。だから、鍼はなしにして」って。

そうなんです。調子こいて、一気に緩めちゃったのがいけなかったんです。前は3回に分けて、じょじょにほぐしていったから大丈夫だったけど、今度はいっぺんに緩めたから、からだのほうがビックリしちゃったんでしょう。

まぁ、1日のことですから、めんげん反応の許容内と言ってしまうこともできますけど、そうはいきませんね。お客様自身が「鍼の効きすぎ」だと信じてらして、「鍼はやめて」とおっしゃってるんですから。以来、この方には、お灸を使って、コリを完全に解除するのではなく、ほんのちょっと残すように施術しています。

肩こりをほぐして緩んだのに、肩こりしてるときと同じようなフワフワするめまい感が生じる。なぜなんでしょうね?こってるときは、コリによって血管が圧迫されて、頭に血液が上がりにくいから。コリがなくなったら、圧迫が取れて、頭から血液が下がりすぎたから。そんなところじゃないでしょうか。

このお客様の場合、小学生のころからの肩こりさん。つまり、大なり小なり、肩こりがある状態が、彼女の日常なんです。それが一気になくなってしまえば、普段と違う状況になるワケですね。そりゃ、からだだってうまく反応しきれなくなるというものです。

ということで、年季の入った肩こりさんのコリ解消は、じょじょに、じっくり取り組むこと。頭では理解していたつもりのことを、実感としてお客様から学んだことでした。

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一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。

ジュリアン 
ジュリアン
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