白血球って何してるの? | 春月の『ちょこっと健康術』

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おはようございます 

白血球のうち、免疫に働く細胞たちについては、「今さらですが、免疫って何?」でその概略をお伝えしてますが、あらためて白血球全体について、お話しておきたいと思います。

白血球って、赤血球とは似ても似つかない形と役割を持ってますが、同じ仲間。鉄分を含んで赤い赤血球に対して、白血球って呼ばれるようになりました。

血液のうち、細胞成分である血球には、赤血球、白血球、血小板があるんですが、いずれも、骨髄にある同じ多能性幹細胞から分化します。

血球は、生物としての進化の過程で、原始マクロファージから分かれたと考えられています。もともとの姿を保ち続けたのがマクロファージで、その他は進化の都度、必要に応じて分化したんでしょうね、きっと。

ヒトの多能性幹細胞(造血幹細胞)は、まず(1)血球系前駆細胞(骨髄系幹細胞)と(2)リンパ系前駆細胞(リンパ系幹細胞)に分かれて、さらに↓下記の過程を経て、赤血球、白血球、血小板に分かれていきます。

(1) 血球系前駆細胞(骨髄系幹細胞)
① 赤芽球系前駆細胞 → 赤芽球 → 赤血球
② 顆粒球単球前駆細胞 → 好酸球、好中球、好塩基球、単球(マクロファージ)
③ 巨核球前駆細胞 → 巨核球 → 血小板

(2) リンパ系前駆細胞(リンパ系幹細胞)
① NK/T前駆細胞 → NK細胞、T細胞(ヘルパーT、サプレッサーT、キラーT)
② B前駆細胞 → B細胞 (→形質細胞)

というワケで、(1)血球系②の顆粒球単球前駆細胞からできる顆粒球(好酸球、好中球、好塩基球)と単球(マクロファージ)、(2)リンパ系前駆細胞からできるリンパ球(NK細胞、T細胞、B細胞)が白血球です。

白血球が担うのは、「今さらですが、血液の役割って何?」に出てきた「からだを防御する」しくみ。生体防御機能って聞くと、つい免疫の主役を張るリンパ球ばかりに目が行きがちですけど、炎症反応に働く顆粒球の存在も無視できません。

しかも、「元祖「爪もみ療法」とは?」 、「免疫力アップの食事法 その1その2 」、「免疫力アップの食事法を続けるコツ」 に登場の安保徹先生によれば、顆粒球とリンパ球の変動は、自律神経やホルモンの影響も受けて、さまざまな病気の発症にも関係しています。

白血球が関わる病気、すぐに思いつくのは白血病かもしれませんけど、アトピーや花粉症、気管支喘息などのアレルギーをはじめとして、胃潰瘍やガンだって影響があるんです。

昨日、「今さらですが、NK細胞って何?」で、NK細胞についてお届けしましたが、その他の白血球についても追々ご紹介していきますね。赤血球については「赤血球って何してるの?」、血小板については「血小板って何してるの?」をごらんくださいませ。

一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。

ジュリアン 
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