ウイルス感染にはホットドリンク | 春月の『ちょこっと健康術』

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体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


おとなのノロウイルス感染が増えているようです。店のお客様にも、ご近所にも、友人にも、「それってノロじゃない?」という状態の方をお見受けします。


みなさん、ノロウイルス胃腸炎って、子どもの病気って思ってませんか? おとながかかるのはノロウイルス食中毒だけって思ってませんか? 下痢しなければノロじゃないなんて、思ってませんか?


もっとも、内科のお医者さんでも、下痢がなくて吐き気だけだと、「インフルエンザみたいな症状だけど、陰性だよ」の一言で、ノロウイルスだと診断しない方、いらっしゃいますけどね。小児科の先生にはおなじみのノロウイルスでも、内科ではそうでもないみたい。


冬場、ノロウイルスは、インフルエンザウイルスと同じように、空気中を浮遊します。つまり、人ごみにいけば、インフルエンザみたいに、うつっちゃうんですよ。しかも、これもまたインフルエンザと一緒で、寒さが大好き。その証拠に、流行の時期は冬でしょ?


ノロでもインフルエンザでも、ウイルス感染したときには、からだは熱を出します。なぜか?それは、「発熱は戦いの印」 に書いたように、免疫機能を活発にするため。そして、もうひとつ、ウイルス自体が熱に弱いことをからだが知っているため、なんですよ。


ウイルスは、40℃近くで活動を停止したり死滅したりします。ということは、「発熱時には水分補給が大切」 ではあるけれど、熱っぽいからと言って、冷たいものをガブガブ飲んじゃダメってことよぉ。とくに、ノロウイルスの場合は、胃腸炎をおこす、つまり胃腸で増殖するウイルスなんだから。


せっかくからだが体温をあげてるのに、冷たいものを飲んで胃腸を冷やしちゃったら、何のための発熱? 冷たいもので冷えた胃腸で、ノロウイルスは元気に増殖しちゃいますよぉ。


なので、もしかしてノロ?と思ったら、吐き気があっても、たとえ吐いちゃったとしても、しっかり水分補給してくださいね。それも、ホットドリンクでね。40℃以上で、ウイルスは減るんですから。初期のうちにそうしとけば、重症化しないですみますよ。


生姜湯はとくにおススメです。葛のとろみが温かさを胃の中で保ってくれますから。ホットレモンもいいかな。レモンにはビタミンCが含まれていて、その香り成分には抗ウイルス作用もありますから。番茶に梅干しやハーブティーもいいよね。いずれにしても、温かいのをフーフーして飲むのが一番。


インフルエンザと違って、ノロウイルスには抗ウイルス薬はありません。また、どんなウイルスでも、ウイルスには抗生物質は効きません。抗生物質は細菌を殺す薬。ウイルスを殺す薬はないんです。


くどいようですが、解熱剤や下痢止めはもちろんダメ。いたずらに長引かせるだけですからね。「熱にアロマの冷湿布」 にあるように、インフルエンザだったら、解熱剤を使うと脳症になる可能性があります。とにかく休むこと、寝ることです。


ウイルス感染症、とくにノロウイルスの場合、症状が軽くてすむか、重症化しちゃうかは、ひとえにあなた自身の免疫力と対処のしかたにかかっています。免疫力アップ法は「ノロウイルス 掃除機のゴミにも気をつけて」 にまとめてありますので、ご参考にどうぞ。


冷えを予防して免疫力を維持するためにも、ウイルス感染予防のためにも、ふだんから飲み物は温かいものがいいですよ。


一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


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