おはようございます
東洋医学では、病気について考えるときもそうですが、養生法を選ぶときも、「どういう体質か?」がけっこう大きな要素になります。
たとえば、健康のために運動しようとしても、ふだんから元気いっぱいの人と、そうでもない人では、どんな運動がいいのか?違うはずですよね?食事だって、違うはずですね?
そこで、自分の体質を知るための「東洋医学で体質をみる」ためのチェックリスト、シリーズでお届けしようと思います。昨日「あらためて、陰陽って何?」 を書いたのは、実はこのシリーズを書きたかったからなんです。
東洋医学講座でも、基本的な体質の分類 として、虚弱体質タイプ と代謝障害体質タイプ を取り上げています。これらは、からだの状態を気血津液でみた場合のもの。今回のシリーズでは、まず八綱弁証 で使う虚実からみていくことにいたしましょう。
↑の表で、各項目について、「実証タイプである」、「虚証タイプである」、「どちらともいえない」の3種類から選択してください。13個以上当てはまるものがあれば、そのタイプです。「どちらともいえない」が多ければ、実証でも虚証でもない、いわば中庸タイプ。
体力に自信があるので、一気に重篤になる実証タイプ
こうして表にして比べると、実証タイプのほうが一見とても健康そうですよね?でも、その体力に自信のあるところが、実は危険信号でもあるんです。無理がきくので、つい不規則な生活や過剰な労働をしがち。健康だと信じていて、気がつかないうちに病気が進行している可能性も高く、虚証タイプより短命の傾向にあります。
気をつけたいのは、高脂血症、高血圧、高血糖、動脈硬化などの生活習慣病、痛風、脳梗塞、心筋梗塞、がんなどです。体力を過信せず、規則正しい生活を心がけること、飲み過ぎ食べ過ぎに気をつけることが、養生として大切です。
無理がきかないので、重病になりにくい虚証タイプ
いかにもひよわで病的なタイプですが、弱いという自覚があるので、体調の変化にも敏感です。そのため、重病にならないうちに、対策をとることができますが、季節の変わり目には体調を崩しやすい。性格的にもおとなしく、繊細で傷つきやすいので、人見知りしやすいタイプです。
気をつけたいのは、カゼやインフルエンザ、結核、腸炎などの感染症です。また、冷え、低血圧、貧血、不眠、めまい、動悸、疲労倦怠感など、「未病」症状が多いため、西洋医学では病気と診断されないことも多くあります。とにかく無理をしないこと、睡眠と休養を十分にとること、消化のよいものをよく噛んで食べることです。
あなたはどのタイプでしたか?春月は、実証タイプ寄りの中庸タイプ。歳のせいか、前より寒がりになってきて、虚証も混じってきてる感じです。
一天一笑、今日もいい1日にしましょう。
おおてまり
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