おはようございます
10年来の友人、タマちゃんが本を出しました。いい本なので、今日はそれをご紹介させてくださいね。
『からだはみんな知っている はじめてのクラニアルセイクラル・セラピー』(祥伝社黄金文庫)
著者のタマちゃんことカワムラタマミさんは、統合医療を本格的に取り入れた病院でアロマセラピストとして働いたのち、クラニアルセイクラル・セラピー(頭蓋仙骨療法)とアロマセラピー、リンパトリートメントを合体させた施術を行なうセラピストとして、個人サロンを開きました。
本の帯にあるとおり、「からだとこころがほぐれると、もっと自分を発揮できる!」、そのためのヒントが満載です。彼女が紹介するこころの持ち方とからだのほぐし方は、なぜか疲れてる、なぜか不安、なぜか孤独、最近ぐちが多い、ため息が多い…なんていう方に、おススメです。
知り合った当初からよく話していたことが、こうして本になって、実にうれしい限りです。たとえば、
「そんなのまちがっている」「あんなことするなんて、信じられない」
人に対してこんな言葉が出はじめる時は、自分が弱っている証拠です。
(中略)
「どうしちゃったの?」と、まずは自分に聞いてあげましょう。そして、自分を喜ばせることをしてみましょう。
受け取ることを自分に許しましょう。
「私なんて」という言葉は「私が、私が」と自分ばかり主張している傲慢さと同じものです。
まずは、きちんと自分で自分を受け入れましょう。
自分を受け入れてないと、人のことも本当に受け入れられないのです。
いい人仮面は脱ぎ捨てて、素顔の私で勝負しましょう。
(中略)
いい人仮面を被っていると、愛想笑いをしたり、うそをついたりしてしまえるのです。
そうしてどんどんいい人仮面は厚くなってしまうのです。
人はだませても、自分はだませません。
ほかにもたくさん、ご紹介したいところですが、580円の文庫本なので、ご興味のある方はぜひ本屋さんで買ってくださいね。『マーマーマガジン』(フレームワークス)に掲載された『クラニオ日記』を加筆・修正して、さらに書き下ろしを加えたものになっています。
自分がわからなくなった時 → からだをゆらしてみよう
前へ進むのが怖くなったら → 自分のラインに戻る体操
どこへ向かっているのか、わからなくなった時 → 自分を感じるポンポンマッサージ
いそがしすぎる毎日に → 明日の朝への蒸気浴
不安になって、おちこみがとまらなくなったら → おちこみから立ち上がるための足浴
誰かに攻撃された日は → 不安をとかす入浴法
自分を見失いそうになったら → 自分の根っこをとりもどす温湿布
からだの声をきく方法 → 全体のつながりを感じるハンドマッサージ
なんていう具合に、それぞれのこころのケースに合わせたトリートメント法が紹介されていて、ここにあげた4倍くらい載っています。こころとからだはつながっていますから、こうした構成はいいですね。
クラニアルセイクラル・セラピーは、日本語では頭蓋仙骨療法という堅苦しい名称です。19世紀末に、ウィリアム・サザランドによって開発されました。脳脊髄液の循環を促し、全身の呼吸をととのえ、5グラムタッチと呼ばれる圧を手でかけて、脳脊髄液の水圧システムに働きかけ、治癒力の発動のきっかけをつくるというもの。
こう説明されても、ちょっとわかりにくいですよね?一度受けてみると、わかるんですけど。疲れているときほど、よく反応が出ます。タマちゃんの手が頭に触れると、スコンと落ちるようにからだが眠ってしまいます。このとき、不思議と頭は眠らないんですよ。話声は聞こえてますから。そして、終わると、重い上着を1枚脱ぎ捨てたような気分になります。
タマちゃんとの出会いがあったからこそ、今の私のセラピストとしてのあり方がはっきりしました。タイプは違うけれど、ずっと応援してるし、ずっと感謝しています。このブログで、こうしてご紹介できて、本当にうれしい。多くの方の手に、タマちゃんの本が渡りますように。そして、多くの方の助けとなりますように。
一天一笑、今日もいい1日にしましょう。
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