足の冷え・冷え性改善の温冷浴 | 春月の『ちょこっと健康術』

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寝るとき、靴下はく? ブログネタ:寝るとき、靴下はく? 参加中


お風呂で十分温まったはずなのに、おふとんに入って気づくと、「足が冷たくて寝つけな~い」なんてことありますね。なんででしょう?

こんなところにもホメオスタシスのしくみと自律神経が関係しています。ホメオスタシスって何?という方は、「今さらですが、自律神経って何?」「自律神経って何してるの?」 、そして代替医療師Vanilla さんの「ホメオスタシス」 を、ぜひ先にお読みくださいね。

で、結論から申し上げると、寝るときに靴下は履かないほうがいい!私は履きません。もし、どうしても靴下なしでは眠れないの~という方には、5本指のシルクがおすすめです。寝るときには履いてても、寝ている間にぬいじゃうの~という方は、おふろの入り方にちょっとした工夫をするだけで、靴下要らずになるはず。

その工夫とは? 「夏もお風呂で疲労回復」 でお伝えした温冷浴なんです。この記事、眼精疲労について書いたものですけど、全身疲労の回復や自律神経の調節、免疫力アップにもなりますし、何より足の冷え解消にはもってこいなんですよ~。

お風呂上りには温かかった足が、さぁ寝ましょうというときに冷たくなっちゃうのは、
① お風呂で温まりすぎた
② お風呂だけじゃ温まりきらない
のどちらかでしょうね。

①の場合、温まりすぎたからだは、熱放散して体温調節します。そのため、皮膚血管が拡張したままの状態。ほどよくさめたころにおふとんに入れば、そのままぐっすり眠れるところですけど、ちょっとぐずぐずしている間に、今度は放散しすぎて冷えてしまうんですね~。

②の方は、根本的な冷え改善が必要。どうしてそんなにからだが冷えちゃってるのか、原因は人それぞれ。ここではそれはちょっと置いときますね、話が長くなっちゃうから(気になる方は、Vanillaさんの冷えシリーズ をどうぞ)。

そもそも寝ている間は、寝返りは別として、からだを動かすことはありませんから、「安静と回復の神経」である副交感神経が優位になる。この理屈はおわかりですよね??で、皮膚血管は交感神経で収縮されるものなので、副交感神経が働いているときは弛緩しています。すると、熱が放散されるため、結果的に体温は下がります。

ぐっすり眠るには、それに適した体温があるわけで、それは日中よりも低めでちょうどいい。だって、からだを動かす必要がないんだもの。そのとき副交感神経が優位になってますから、それで体温が下がる。実にうまくできてますね~。

眠くなった子どものからだが熱いのは、体温を下げようと放熱しているからです。つまり、ぐっすり眠るための準備をしてるってことですね。お風呂であたたまりすぎたケースも、これと同じ。

だったら、足が冷えて眠れないのはなぜ??体温が下がって眠るしくみなら、足が冷たくても寝つけるはず??そうはいかないところが、からだの不思議。やっぱりほどよいラインっていうのが、人それぞれにあるんですよね。同じ人でも、そのときの体調やら昼間の活動状態やらが影響しますし。ほどよいところは自分でみつけないと。

「足が冷たくて眠れないっ!」って思ってしまうと、今度はその緊張感で、優位だったはずの副交感神経から、交感神経に切り替わってしまう。すると、ますます皮膚血管が収縮して、ますます冷えて、ますます眠れなくなっちゃうんだな。こういうときは、「足の冷えをとってぐっすり眠ろう」 でご紹介したような方法で、物理的に足をあっためながら、リラックスしなくちゃね。

で、なんで温冷浴がいいのか??というと、お風呂上りに水で体表面を冷やすことで、からだの熱を中に閉じ込めるから。水の刺激で、瞬間的・局所的に交感神経が働いて、皮膚血管を収縮します。その後、少しずつ弛緩してくるので、からだの中から温かさが出てくる感じになるんです。この感じ、気持ちいいですから、ぜひ勇気を持って試してくださいね。

温冷浴は、①②どちらのタイプにも有効です。水→冷たい→交感神経刺激、お湯→温かい→副交感神経刺激と、自律神経の細かな切り替えを起こすため、自律神経失調を調節するのにもいいんです。ただし、温冷浴をされるに当たり、持病のある方、特に心臓疾患のある方は、事前に主治医にご相談くださいね。

寝ている間に靴下を脱いでしまうのは、やっぱり熱いから。ぐっすり眠るための低めの体温を維持するために、足から熱を放散しています。普通の靴下だと、指と指の間にかいた汗で、よけいに冷えてしまいます。そこで、どうしても靴下がないという方には、5本指がおすすめなんですね。しかも、汗で濡れてもヒンヤリしないシルクがいいんです。

一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


春月の『ちょこっと健康術』-ピラカンサ

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