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HARUのブログ

ラッパの事、普段の事、色々。

風邪の中オーダーするマウスピースのサンプルをマイスターの好意でお借りして数日試した。

一番の目的はサイズアップに対応出来るか?現在使用中のバック社の2C(25年物)から1C相当への変更。
理由はオーダーするマウスピースのラインナップを現地で吹き比べた時に明らかに大きなサイズのサウンドの方が自分のテイストでありコントロールも思ったより楽だった事。

この10年程の間では同じバック社でサイズアップを試そうとは思わなった。(理由は敢えて書かない)30年程の間の数回、これだったらサイズアップした方が良いか?と思える出会いは有ったのだけど迷うのが嫌で思い切らなかった。
これにも理由が有って、学生時代にお気に入りを駄目にしてから随分と迷い沢山の時間を費やした時期が有る。その時間は勿体無いと思ったし体力もお金も勿体無いと思ってた。バロックのマウスピースを決める時も時間がかかった経験も有る。

今回、オーダーする事に決めたのは数年前にある事情で現地に招いて頂き、たまたま運が重なって数度訪れて、滞在中は毎日その作業を目にして、シリーズも全て試させてもらって居て、今のマウスピースから移行する時はオーダーをすると決めて居たから。実際、現在のマウスピースはシャンクも削れてしまい限界に近い。たまに、カツンとマウスパイプに当たり正確な楽器のジャッジが出来ないことも有り困り始めていた。

ただ、この数年はバロック楽器への投資が多くて資金難。。


実はバロックマウスピースの放出もこの為で、納得いくものをマイスターと相談して選び製作してもらい長く使う事を考えて居た。

バロックマウスピースの嫁ぎ先が決まり、タイミング的になんとか行けそうだったのでオーダー。
新しいオプションの事も有るし、サイズの事もあり数日の約束でお借りした。

メーカーが違うので大きさについては純粋には比べられないが、大きい方が全てにおいて楽だという結論に達した。音域も耐久力も。もちろん、低音域、操作性は楽だし、自分の欠点だと思っていた事が実はカップの大きさの窮屈さから来てることも発見した。

コントロールに若干の修正が必要だが世界が遥かに広がる事は確か。

そして、実はマウスピースのバランスやサウンド、操作性の良さがその移行を物凄く助けてくれている。この点は目の前で製作過程を見てるし、様々なタイプを試させてもらって居るのでもう判っていたのだが、数日でも音出しからばて切るまで様々なフレーズを試す事で再認識。

オプションの素晴らしさも確認出来て確信を持ってオーダー。このオプションが実は自分にとっては一番必欲しい音の要素を引き出すものかも知れない。(ほかも当然の事ながら素晴らしいしオプション前の状態が良くないと全く生きないと思う)
モデルタイプは僕の癖や個性を知ってるマイスターからの提案のモデル。吹いた瞬間からその通りですって音だった。(笑)オーダー時にサイズもを迷って居た時も、以前の吹き比べを聴いているマイスターからは大きい方の一択の提案だった。それでも、当てた時の大きさの違いははっきりするので、音の結果が良くてもサイズは最後まで悩んだ。しかし、この違和感も風邪が良くなって来た昨日には殆ど違和感無くなってしまった。

今朝送り返したのだが、既に喪失感が有り(笑)製品が到着するまでどうしてやろうか?
2Cも好きなんだけどね。

さて、映像はどちらが?笑




チェンバロから学べる事は多いんだよね。
大好きな楽器。
先週はウィルス性であろう胃腸炎に久々に苦しみ、今は息子からもらった風邪が何故か強力に悪化して2週間続けてる病人となる。

その間にある高校にすごく久々に合奏指導に行った。久々と云うのは合奏や指揮が久々という事。レッスンをしたり、その続きに合奏もコンクール前の一回二回程度アドバイスをして居て、生徒から来て欲しいと意見が有ったらしい~とっても嬉しいことで有るしもちろん喜んで尽力したい。

でも、先生には私のやり方は賞を取るというより音楽について考えて掘り下げるやり方を優先するしそちらの方向に熱くなる事も伝えて最初は月に一度ペース。

その1回目に向かった。


最初は基礎合奏。

個人的な基礎を合奏の中で向上させる事を考えるのはあまり賢明で無いと思う。ある条件を満たせば個人の力を引き上げてもくれるがそれは後ほど。

太鼓が拍を出し8拍づつ音階をロングトーン。
これ、とっても基礎のように思えるのだが、個人的には音楽的な音を感じる感覚を閉じて行く、失って行く練習だと思う。
一つの音を8拍我慢して真っ直ぐ息を吐いて伸ばす。
もうこれでは音楽には入れない。。

音は自然減衰するのが基本。
音を真っ直ぐ=息を真っ直ぐはある意味危険な意識になる。
音が自然に伸びるように自然に息を流すが正解で、音がどう響いているか聴かないと何の効果も上がらない。
音は伸びていても、クレッシェンドしていても減衰の要素が無いとただの怒鳴った音になる。
この辺りは言葉だけでは説明が難しい。

さてではどんな基礎合奏が?

一音2拍位で色々な調の音階をやるのはどうだろう?それが出来たら簡単なカデンツァ。音程感覚を皆で共有する事で個人の弱い所は自然に周りにつられて良くなる。
周りを聴くことを練習するのが合奏中では大切。

後はそれを拍子を変えて拍のヒエラルキーを自然と取れるようにしたり、フレーズだって感じられる。
タンギングを使うなら様々なリズムに変化させれば幾つかのパターンを全員で共有出来る。

コラールなんかもサウンドや調性感を身につけるには良いだろう。

そうこれらをちゃんと聞き合いながらやれば個人の技術やサウンドも向上する。

今どれだけのバンドが機械的な合奏基礎練習をしてるかは分からないが、音楽として考えた時に、そろそろそこから抜け出ても良いのではないだろうか?

極論はメソードなんていらない。
簡単な曲をやる事だって十分に合奏基礎練習になるんだよね。
そこが分かってないと奏者からその人の一番良いサウンドや心地良い音楽は引き出せないだろう。
従わせる事は出来ても。

私は社会人楽団の指揮もしてきた経験が有る。でも、純粋に音楽に対して何かをアプローチするのは難しい。音楽以外のどろどろした部分で嫌な思いをし、それで少し疲れてしまっているのだが、新たなところで望まれたならいつも全力を尽くす所存。



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先日、御紹介しましたバロックマウスピースはエッガーは全て貰われ先が決まりました。ありがとうございました。

いま、手放せるのはナウマンだけとなりました。フラットリムの入門編としては手頃で良いと思います。興味のある方はご連絡をお願いします。ナウマンは、名手 ニコラス エクルンド(Niklus Eklund)が使用していたメーカーです。

Naumann
C4.5  薄いフラットリム
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希望価格 ¥6000
参考新品価格 $97.5(¥11654)

アメリカの Naumann トランペット(シルキー社)のモデルです。
明るい音ですが、上のBLとは対照的なサウンドでモダン楽器から入られる方や違和感無くフラットリムを試したい、慣れたい方には最適だと思います。大きさはBachの5Cとなって居ます。(個人的には少し大きく感じます)
銀メッキです。
バックボアは三段のステップバックボア。


換算レートは2015.4.21現在です。
新品を購入の際には国際送料(3~4000円)や場合によって税金もかかっていますので上記の新品価格より少し上がると思います。上記の希望価格は送料込みです。先にこちらよりお送りして問題が無ければお伝えする口座に振り込んで下さい。お互いの信用を前提としたいと思います。皆さんには私の事はお分かりになると思います。

なお、各メーカーのサイトは下記にリンクさせましたので内容をお確かめください。

EGGER

Naumann

手持ちのバロックマウスピースをお譲りします。
全て中古品~私がメインで使っていた物も有ります~で、使用感や小さな傷は有りますが、メッキの剥がれや大きな凹み傷は有りません。比べて使用感の大きい物は希望価格を収得価格より大きく低くしてあります。
それぞれに理由が有って現在は違う物を選択していますが、今回手放す物は Egger, Naumann の信頼出来るマウスピースです。また、手を加えてある物も有りますが、トシ トランペットアトリエの亀山さんにリム形状をバロックの平らなフラットリムからモダンリムへ修正をお願いしたもの、バロックリムのエッジを多少柔らかくしたものでオリジナルのスペックに大きな手を加えてはおりません。
十分に使用に耐えられる物です。

下記にそれぞれの特徴と希望価格、何故私が使ってないかを明記しますので興味のある方はホームページからメールを送って下さるか、Facebookでメッセージをお願いします。下記のURLからメールを送れるページにリンクして居ます。


では、紹介を。


EGGER
S9 リムBach 2C
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希望価格 ¥10000- 
参考新品価格 160CHF (¥19987) + 5000 ( リム加工料)

私がバロックトランペットで何年かハイパート様にメインで使っていたマウスピースです。オリジナルはスイスの名工 egger のS9というモデルでカタログ上では小さなモデルです。ハイトーン用です。私はフラットリムを自らの使うBachの2Cの形に亀山さんにリメイクしてもらい極薄い金をかけて使って来ました。YouTubeでの演奏は殆どこのマウスピースです。上吹きにピッタリのマウスピースです。
バックボアは三段のステップバックボア。
ちなみに現在はフラットリムのSI7optの少しボアの大きいモデルを使用しています。これは昨年の1月に楽器を変えて、それに合わせて全てを変えた為です。新しい物に慣れるまでの一年間使わずにキープしていました。



EGGER 
S5 バロックフラットリム
{1222F7B5-2123-4832-94DB-1EFA16CF74D8:01}

希望価格 ¥10000-
参考新品価格 160CHF(¥19987)+ ¥3000(メッキ加工料)

egger社のモデルの中でオリジナルのコピーの一つです。大きさはBachの1より一回り大きいカタログ値では(17.7mm)程です。
これは穴を使わないナチュラルトランペットのトレーニングに使っていましたが、egger社のもう一つのオリジナルコピーのBLシリーズの3(18.5mm)と言うより大きな物に変えたので使わなくなりました。
ハイトーン用では有りませんがヘ音記号のドをしっかりとヒット出来てナチュラルトランペットやバロックトランペットの本来の基本を練習するには適したマウスピースです。これも薄い金がかけてあります。
リムはバロックフラットですが極僅かに少し角(エッジ)を柔らかくして、特徴を消さずに口当たりを良くしてあります。
バックボアは三段のステップバックボア。


EGGER
BL5 バロックフラットリム メッキ無し

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希望価格 ¥10000-
参考新品価格 130CHF(¥16238)

先に記しました egger 社のBLシリーズの少し小さめ 17.5mm でハイパート用の物です。ナチュラルトランペットにもバロックトランペットにも使えると思います。
このシリーズは少し倍音配列の違う音がしてオリジナルなサウンドに近いものを求めるには向いてるのではないでしょうか。
このマウスピースでブランデンブルグ協奏曲を吹く演奏家やハイパートに使う演奏家がヨーロッパに存在します。
口径は大きいので慣れが必要ですが、慣れるとハイパートが楽なマウスピースです。また、口径が大きいのでヘ音記号のドもちゃんとヒットします。私は上でもお話ししましたがもう少し大きな3をナチュラルトランペット用として使ってます。
バックボアは滑らかな円錐形。
メッキ無しが気になる方はそのままメッキをしても大きな違いはありませんので、必要な場合はご紹介します。


EGGER
BL6 モダンリム メッキ無し
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希望価格 ¥10000-
参考新品価格 130CHF(¥16238)+ ¥5000
(リム加工)

これは上のBL5より一段階小さなサイズ。Bachの1C辺りです。ハイパート向きです。EGGER社にはこのマウスピースのモダンリム仕様は無く、この大きさに合ったモダンリムへ再加工してあります。これもトシトランペットアトリエの亀山さんにお願いしました。ヨーロッパではモダン楽器との持ち替えの多い奏者がバロックトランペットに使ったりするマウスピースです。フラット~平らなリムが嫌な方には良いと思います。明るく倍音が多くハイトーンで生きます。
バックボアは滑らかな円錐形。
メッキ無しが気になる方はそのままメッキをしても大きな違いはありませんので、必要な場合はご紹介します。


Naumann
C4.5  薄いフラットリム
{6F70D93A-EBBC-4CF2-A68F-15BFA38FF4E4:01}

希望価格 ¥6000
参考新品価格 $97.5(¥11654)

アメリカの Naumann トランペット(シルキー社)のモデルです。
明るい音ですが、上のBLとは対照的なサウンドでモダン楽器から入られる方や違和感無くフラットリムを試したい、慣れたい方には最適だと思います。大きさはBachの5Cとなって居ます。(個人的には少し大きく感じます)
銀メッキです。
バックボアは三段のステップバックボア。


換算レートは2015.4.21現在です。
新品を購入の際には国際送料(3~4000円)や場合によって税金もかかっていますので上記の新品価格より少し上がると思います。上記の希望価格は送料込みです。先にこちらよりお送りして問題が無ければお伝えする口座に振り込んで下さい。お互いの信用を前提としたいと思います。皆さんには私の事はお分かりになると思います。

なお、各メーカーのサイトは下記にリンクさせましたので内容をお確かめください。

EGGER

Naumann



ただいま、夜中の1時前。
描き終わる頃には1時過ぎ?

昼間にナチュラルを吹いている時の写真を撮った。
これはほぼ真横から。

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何を見たかったかというと身体の状態。
何人かの身体の状態を観察したり色んなシステムの身体の使い方の説明を読んだり見たりして自分は外から見たらどうなのだろうか?と思ったから~今日はナチュラル、バロック、スライドしか吹いて無かった。

こんな夜中になり突然にモダンでも確認したくなり防音室で吹きながらパシャリ。

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音域で変化は?
と思い、ろくな準備もせずに吹いてる音の焦点もかなり甘いが録画(笑)
頬に空気が入るのは自分の癖と言うか歯並びの影響も有ると思うもので、これを取ろうとするとアンブシュアが緊張してしまい全てが機能しなくなる。だから放って有る。




ナチュラルが一番格好良い?
あ、そこじゃ無い… 笑
でも、ナチュラルを大きなマウスピースで吹くときは本当に身体を最大限に使えてしかもリラックスして無いと上手くいかない。もう一つ、右手で持つことが普段、モダンやバロックを左手で持つ自分には身体を左右バランス良く使う事に繋がってる気がする。
頭と感覚の住み分けが出来て、18mm以上のマウスピースは右手で構えた方がしっくりくる感じすらある。

さて、やっぱり背中が自然に弧を描いて居る状態がどの音域でも一番心地良く鳴る。
もう一つ踏み込んでこれが万人に共通する事なのか、理論的な知識が欲しい。
レッスンで様子を見ながら進めると、皆さん大概この身体のポジションの時に音が響くのだけど。
昨夜、映画を観ようかな~と思ってた頃にメールをもらい本日レッスン。


最初、悪くないのだけど少し唇~バジングで掴む意識が有ると感じたので、「楽器を口元で構えた時に楽に演奏している時のイメージが持てるかどうか」質問。

「出来無い」との答え。

そこで、突っ込むのが私(笑)

「ほんの少しでも無い?
少しでもあったらそこに集中してそのイメージの通りに身体が自然に動くように(吹く準備が出来るように)してみて。」

少しエネルギー不足だけど自然に音が出る。

次に、「吹いてから次に吹く間に今吹いていたイメージや身体の感触をキープして」
わざとつばも抜いてもらいその瞬間にも途切れないように意識を持ってもらう。

繰り返すうちに15分程で完全に復調。

これは先日、違う方にも使ったアプローチ。
その時は、たぶん、"準備する事を感覚で感じる"って事を初めて実感してもらえたと思う。バラバラに一つずつ意識しようとしても怖くなったり、探り探りになったり、力が入ってぎこちなくなり最後には訳が分からなくなる。


以前は最初の段階でもう少し息をどうとか、身体をどうとか、何かを意識的に動かす声がけをして、良い状態を体感してもらう事から取り戻してもらっていたのだけど、この数年は止めてしまった。先ずは吹き手の内側を動かすことが先だと思うようになったから。その為に身体を使うアプローチも使うけど、何度かレッスンにいらっしゃって経験のある人には自分の中からどう良い状態を引き出すかを優先する様にして居る。初めてや経験が浅い場合は良い状態を作り出して体験してもらう事から始める。

方法を言葉にするとその手順しか残らないことが多い。肝心なのは心地良く良い音が出てるその事実と感触そのものなのに。
 

ここまでの間は私は楽器を吹かない。
呼吸法を含めアンブシュアやバジングはもちろん、あらゆる具体的な方法を話さない。

ペースが掴めたところで自分も吹く。
この方が気がついてもらえる。

リップスラーでは声で歌って貰った。
それで全て解決。
この時は声の出し方に対してアドバイスをする。舌の使い方は私のレッスンの中では御法度。舌はリラックスしていて勝手に動けば良い。
もし、アドバイスをしてもハイトーンではより広くと言う意識(意識だけで具体的には動かさない)を持ってもらい喉をリラックスしてと伝える。

タンギングも声で TA を話したり歌ってもらう。この時も声や話し方(舌の使い方では無い)にアドバイスする。
その後に楽器を吹けばクリアー。

今日では無いが最近こんな話もした。(よくする話)
「もし↑の方向に力を使い過ぎてそちらに筋肉が動いてたとする。でも、↓の方向に力をかけて筋肉を動かし、見た目がバランス良く見えても実は余分な力がダブル(↑+↓)でかかってしまうので返って結果は悪くなる。」

楽器を吹くという動作は生活の中には無い。でも、たとえば人が歩く事を覚える様にその人のペースの中で自然に出来ることを増やして行けばマニュアル~メソードなんて要らないのでは無いかってのは言い過ぎかな?

どちらかと言うと自然な動きを構えない様に伝えるメソードの方が大切な気がする。

イメージが有って聴きながら歌うって感覚が基本。


話変わって、コルネットの相談を受けた。
アメリカの作品をやるのでコルネット使うそう。

楽譜と楽器を見せてもらう。
まず楽器がショートスタイルのコルネット。これに深いマウスピースで演奏効果を期待すると奏者への負担は大きい。
アメリカンスタイルのコルネットでマウスピースも普通のカップならもっと楽に行けるだろう。何故だかは少し調べれば分かるので割愛。
アイディアは素敵だが、もう少し掘り下げて見ないと返って結果は悪くなる。表面だけ捉えると悪い方向を向く例だと思う。
ちなみに借りてらっしゃった楽器についてきたマウスピースはとても使用に耐えられる状態では無かった~そりゃどう吹いて良いか不安になるのが当たり前ってくらい、久しぶりに全く駄目な感じだった。
後、一~二週間そのまま自分のせいにして吹いていたら完全に大きなスランプになっていただろう。

「楽器の特性も説明して周りや指揮者に理解を求める事も大切な事だよ」とも伝えた。



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本人と親御さんの了解を得て投稿してます。

この四月に中二になる生徒さん。
小学校5年生の時から凄くゆったりペースなレッスンを続けて来てました。小学生の時はウチに来た時に基礎練習とメロディーを一緒に吹く感じで、まだそんなにのめりこむ感じで無く遊びの延長な感じでした。
うちの子は未だに何にでもそうですが(汗)、その当時はのめり込むって感じでは無かったんです。

これはけっして悪いことで無くこちら~先生側が一緒に楽しんで上げることが大切で気持ちがぐっと上がる瞬間を見逃さずに背中を押してあげられると良い。
本当に良い先生はその気持ちをふっと引き込むのですが私は未だ未熟で待つのが精一杯。これも自分に子供が出来てからかな~

でも、その遊びの延長の時に、大切な事は伝えて飽きる事なく続けられる様に手伝ってあげる事は大事だな~と思います。

さて、中学で吹奏楽部へ。
実はそこでトランペットを吹くことがその子の目的で、その為に普段はやらないバジングの練習もレッスンに入れたり(適正テストがバジングで有りました)対策を練りました(笑)

しかし、入部後に与えられた課題がちょっと荷が重すぎる感じで調子も不安定に、、まあ、これは色んな考え方が有りますからなんとも言えませんが、その為の対策も考えて少しづつ、長く楽しめるような基礎を身につけて欲しくて続けてきました。

そんな中で最初はマウスピースの位置が曲がってる事を学校やそこに出入りしている人に注意されたようで…

マウスピースの位置は下に下がり過ぎたり、極端に上な場合以外、左右はそれほど大きな弱点にはならないというのが私の考えです。自然にそこに落ち着いたのでそのままに。

怖いのは後々フォロー出来ない方がアンブシュア関係に安易に指摘する事。(アンブシュアだけでは有りませんが…)

善意だと思うのですが、これは止めて頂きたい。生徒さんがそちらを選びその方が責任を持って導いてくださるのならそれは問題無い。でも、その場限りの吹き方の根本に関わるもの(アンブシュアの様な)は避けて頂きたい~特に子供へ。混乱するんです。たとえ良き方向でもその後のフォローが必ず必要です。

さて、本題。
これ位の左右非対称は問題有りません。
アンブシュアもリラックスしてますし。
変えることで力が入ることの方が問題を起こすと思います。

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そしてまだまだ不安定ながらも上のドまで上がって下のドまで下りてこれる。きっとこれから身体が出来て来るにしたがって安定するでしょう。息のスピードの変化やシラブルは私のレッスンの中では使いません。




リップスラーも音色が変化する事なくなんとか。




この先をとっても楽しみにしてます。

ちなみに私もアンブシュアは左右非対称です(笑)それが何か?(笑)

そんな私は現代楽器の倍の長さのスライドトランペットの練習… 







この言葉には二つの意味で使われる。
実際に声に出して歌うように。
また、表情をつける意味に。

声に出して歌える事は何度か触れてるのだけど、その人にとって楽器を演奏すること、指導する(合奏などでも)ことにおいてとても大事な事になる。

ちゃんと歌えないとそのどちらにも支障が出る。これを専門的な言葉ではソルフェージュと言うし、歌う訓練が聴く訓練にも繋がる。
また、どんなに楽器で音が出てもこの部分が上手くいかないと違和感を持たれてしまう。

レッスンでも歌ってもらうのだが、声の出ない~これは恥ずかしい、または、変になったらどうしようという思いが強くて声を出せない~方が居たり、綺麗に声を出そうとして内にこもった~声楽を誤解していらっしゃるような(演奏家って意味で無くて聴く側から)…声を出そうとする方も居る。

先ずは頭を動かしながら声が自然に出る事をやってもらう。(母音は"ア"を使う)そこから自分の内側の音程で無くて身体の外に有る音に意識を払ってもらう。これをやる事で喉が動き出し、シラブルって言われる舌の位置も勝手に変わるようになる。音もタンギング(リップスラーも)もずっと良くなる。感覚や身体が方法を自然と選ぶ好例だと思う。
ただ、恥ずかしくて(子供に多い)歌えない時、まだ楽器に対してそんなに気持ちが強く無い時には暫くちゃんと声が出せる様になるまで待つ様にして居る… 気持ちのスイッチが入るまで待つ~時には何ヶ月、何年も。
(ちゃんと歌えない場合でも "歌う" と言う行為だけで楽器から出る音は変わる)

楽器で吹いてる楽譜やトレーニングのパターンを歌ってもらうと吹いてる音と同じ状態になる。

音程(音)が取れないと楽器が助けて取れているように感じるが、実は取れてない。
リズムが喋れないと楽器でも同じ。
タンギングが上手く出来ない人はタンギングが喋れてない事もハッキリと分かる。
声が出ないと楽器の音も響かない。
喉(声帯の部分)で音程を取ろうとしてる人は唇で音程を掴もうとする。
真面目になり過ぎて固くなる人は楽器でも同じ。

など…

特別良い声で無くて良い。
でも、歌える様にしか吹けないし、 歌う事が吹ける事を助けてくれる。

表現するって事の歌うについてはまた今度。

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前にも書いているかも知れない。
自分が無意識にできてしまっている事を人に伝えるのは難しい。

音楽の勉強を続けて来た人には当たり前の事がそうでない事も多い。例えばイメージや音楽をやりたいって気持ちを除いては、ソルフェージュは楽器の技術とか様々な知識より一番先に大事だとか。

これがまだ目に見える事や身体的な動きなら伝えやすいのだが、感覚的な事となると、伝える相手が同じ感覚を共有出来無いと、どんなに言葉を並べても伝わらないと思う。

そして、相手の表現や感覚が解らない時に言葉でそれを求めても理解出来ないとも思う。

また、大抵そういう場合は一つのこと、数個の事に集中したプロセスで無くて、沢山の事を同時に感じとってコントロールしてる事が多い。

天才って呼ばれる人達は沢山の事を感じ取る能力に優れていて、意識せずとも同時に多くの事に対して精度の高い感性が働いているのだと思う。

もし、それを分析し言葉にして実行しようとしても不可能だろう。不可能って思えないならきっと分析が足りない。

技術を盗むって言い方をするけど(しない?)、それは分解して理論で理解するので無くて、トータルで感じ取り自分の行動との差異を見つけて自らの状態を修正する事なのではないかな。音楽の場合は聴くことが一番大きい。


確かにそれぞれの人にとってや、万人に共通するキーワードは幾つか存在すると思うが、それを意識する時に音に対する感覚が存在しなかったら…

何故こんな事を書いてるかというと、レッスンの中で自分が出来てる事(感覚)で思いもしなかったことに驚かれたり、思いもしなかった方向から質問が来る事が数多く有るから。
幾つか音を吹くのでどれが良いか教えて欲しいとも言われる事も決して少なくないのだけど、、、何かを吹いている時に今のは良かったね!とは言えても、聴かされて比べてどれが「正解」とは言えない。そして、例えその時に良い音が出たとしてもその時に意識した事や度合いがその音を生み出すとは限らない。大事なのはその音そのものとその時の感覚なのに。
良い音を自分で選べる様に感覚を使える事が必要。ここは教える事が出来ない部分だと思う。そうなる為には何を意識すると助けになるかって事は伝えられるし、ある程度はその人から引き出して方向を体感させることも出来るのだけどズバリ答えだけってのは無理。また、その感覚は実は誰しもが持っているもので、使おうとするかしないかの違いだけだとも思う。発動するのは自分自身。

そこをクリア出来ていると、ほんのちょっとしたコツみたいな話も生きる。また、悩み考え、自ら求めて、もがいている時にほんの一つの言葉がパズルを解く事もある。



もちろん、大概の方向を言葉で説明出来る事は除外しての話。


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