英語版「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」の第18章「Moony,Wormtail,Padfoot and Prongs(ムーニー、ワームテール、パッドフット、プロングズ)」を読みました。
叫びの屋敷の場面の続きです。
スキャバーズに姿を変えたピーターに襲いかかろうとするシリウスをルーピン先生が必死で抑え、ハリーたち3人には知る権利があるとなだめます。
それでもスキャバーズを捕らえようとするシリウスですが、ルーピン先生の
”And Harry - you owe Harry the tyuth,Sirius!”
の言葉にようやくあがくのをやめます。
ハリーに弱いシリウスです。
ルーピン先生が全てを説明しようとしたところで、背後で大きく軋む音がしたと思うとベッドルームのドアが独りでに開きます。
誰の姿も見えないのでいぶかりながらも話しはじめるルーピン先生ですが、この描写が伏線となっています。
ルーピン先生の口から語られたのは、ルーピン先生が小さい頃に狼人間に噛まれたことに始まり、ダンブルドアのおかげでホグワーツに入学できたこと、月に一度の変身の時には叫びの屋敷に行っていたこと、初めてできた友達がジェームズたちであったことなど、ハリーにとっても読者にとっても驚くべきエピソードの数々です。
さらに、ルーピン先生の秘密を知ったジェームズ、シリウス、ピーターは、自分達が非合法の動物もどきになることで一緒に城を抜け出し、そのうち叫びの屋敷を出て校庭やホグズミードを隅々まで知り尽くしたのち、例の「忍びの地図」を作ったことが明かされます。
ダンブルドアの尽力でホグワーツの教師としての職を得てからは、シリウスが動物もどきであることをダンブルドアに告げようか迷ったけれど、そうすれば学生時代にルーピン先生がダンブルドアの信頼を裏切っていたことも明るみになってしまう。
それを恐れたルーピン先生は自分を臆病者だと自嘲します。
スネイプ先生はずっとルーピン先生は信用ならないとダンブルドアに言い続けていたというところで、話題はスネイプ先生のことに。
ジェームズたちと不仲だったスネイプ先生は、毎月ルーピン先生がどこに行くのかにとても興味を持って嗅ぎ回っていたと。
それが気に入らなかったシリウスが、ある時変身のために叫びの屋敷に向かったルーピン先生の後をスネイプ先生に追わせます。
暴れ柳の通り抜け方を教えて。
早速ルーピン先生の後を追ったスネイプ先生ですが、事態を知ったジェームズに引き止められます。
ですが、スネイプ先生はそこでルーピン先生の正体を見てしまいます。
スネイプ先生にはダンブルドアから口止めがされましたが、シリウス同様、ルーピン先生も悪戯に加担していたに違いないと睨んだスネイプ先生は、長年の恨みをルーピン先生に対しても抱き続けていたというわけです。
ハリーがルーピン先生に、
"So that's why Snape doesn't like you,"
"because he thought you were in on the joke?"
と確認したところ、
"That's right,"
と冷たい声が背後から!
そして、透明マントを脱ぎ捨てたスネイプ先生が杖をルーピン先生に向けて立っていたのです!!!
そう、先ほどの独りでにドアが開いた伏線は、透明マントに身を隠したスネイプ先生がこっそり部屋に入ってきたことだったんです!
うわ〜〜〜
スネイプ先生、どんな気持ちでルーピン先生の話を聞いていたのでしょうか。
そして、いつ姿を現してやろうと虎視眈々と伺っていたんですね。
忍びの地図を作ったのがルーピン先生たちだと知ったときはきっとはらわたが煮え繰り返りそうだったでしょうね
まさにハリーからそれを取り上げた時に散々自分のことを侮辱された上、専門であるルーピン先生を呼んだらゾンコの品だろうなんてあしらわれてハリーに罰則を与えることもできなかったのですから。
それにしても、学生時代のスネイプ先生はどうしてそんなにルーピン先生の動向を気にしていたのでしょう。
シリウスの言う通り、ジェームズ一行を退学にしたくてチャンスを掴もうとしたのかもしれませんが、スネイプ先生ってひとつのことにとても執着する性格のような気がするので、一旦気になったことは自分が納得するまでとことん突き詰めようとしたのかもしれません。
でなければ、いくらルーピン先生の秘密が知りたいからと言って、自分に対する普段のシリウスの態度などを知っていればみすみす言う通りにするとは無防備すぎます。
何はともあれ、いろいろな事実が明らかになってきました。
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今回チェックした表現。
1、curl up→身もだえする
新しく発見された脱狼薬の効果を説明する場面で。
2、wane→(月が)欠ける
自らの説明をするルーピン先生の話の中で。
初めて見る単語です!
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今回もせっせと読み進めてしまったのであまり表現のチェックはできませんでしたが、だいぶスムーズに英文が読めるようになってきた証拠でもあるのかなと前向きに捉えています。
続く第19章は「The Servant of Voldemort(ヴォルデモート卿の召使い)」です。
ついにヴォルデモートの名前が出てきてしまいました。
この後はスネイプ先生ご登場の続きなので、またもや先急いでしまいそうです。