英語版「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」の第19章「The Servant of Voldemort(ヴォルデモート卿の召使い)」を読みました。
ハリーとロン、ハーマイオニー、そしてシリウスとルーピン先生、ネズミ姿のペティグリューに加え、透明マントを羽織って忍びこんで来たスネイプ先生が叫びの屋敷に集結しました。あ、あとクルックシャンクスも重要な一員です。
前章は、ルーピン先生とシリウスの話を聞いたスネイプ先生が突如姿を現し、ルーピン先生に杖を向けるところで終わっています。
まずは、スネイプ先生が叫びの屋敷に来るに至った経緯を説明してくれます。
ちなみにこの時スネイプ先生は息切れをしていて、いつも冷静沈着で汗もかきそうにないスネイプ先生が息切れするなんて、よほど急いで来たのだと思われます。
暴れ柳から叫びの屋敷までの通路は小柄なハリーでさえ体を二つ折りにするようにしなければ通れなかったので、ハリーよりも背の高いスネイプ先生はかなり難儀したのではないでしょうか。
さて、スネイプ先生が来た経緯ですが、その夜、ルーピン先生が例の薬を飲むのを忘れていることに気づいたスネイプ先生は、薬を入れたゴブレットを持ってルーピン先生の部屋を訪れたのです。
するとルーピン先生はおらず、代わりに忍びの地図があり、必要なことは全て分かったと・・・。
そして暴れ柳の根元で透明マントを見つけ、見事姿を隠して部屋に侵入したというわけです。
まず、ルーピン先生がちゃんと薬を飲んでいるかスネイプ先生が気にかけているところにキュンですし、その上飲み忘れに気づいてわざわざゴブレットに入れて部屋まで届けに行ってあげたなんて素敵すぎます
それはさておき、地図をそのまま放置してしまうルーピン先生にしろ、透明マントを置いてきてしまうハリーにしろ、少し無防備すぎます
最も、状況が状況なだけに慌てていたのだと思いますが。
ともかく、役者が揃ったところで同級生3人による激しい問答が繰り広げられます。
可哀想なのがハリーで、こんな描写があります。
”Harry stood there,paralysed,not knowing what to do or what to believe.”
(ハリーは金縛りにあったようにそこに突っ立っていた。誰を信じてよいかわからなかった。)
こんな状況では、ハリーのような少年でなくても戸惑ってしまいます。
特にシリウスとスネイプ先生の台詞が大きな太字のフォントで表現されている部分も多く、いかに緊迫した場面かが分かります。
スネイプ先生に至っては、興奮のあまりハーマイオニーに向かって、
"KEEP QUIET,TOU STUPID GIRL! "(黙れ、このバカ娘!)
と声を荒げています
おかしい場面ではないけれど笑ってしまう(笑)
そのうちハリーもヒートアップ!
ついに、ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人は同時にスネイプ先生に「エクスペリア-ムス」を放ってしまいます。
スネイプ先生がノックアウトされたのち、いよいよペティグリューを追い込みます。
シリウスがペティグリューの存在を知ったきっかけやアズカバンで正気を保っていられた理由、そしてどうやってアズカバンを脱獄したかも語られ、ついにシリウスとルーピン先生によってペティグリューが人間の姿に戻ります。
悪あがきを続けるペティグリューが見苦しいのなんの
でも、ここまでの話を聞いて、ようやくハリーはシリウスのことを信じることができます。
そして、シリウスとルーピン先生がペティグリューを殺そうとするのをハリーは止めます。
父は親友が殺人犯になるのを望まなかっただろうと。
殺す代わりにペティグリューを城に連れていき、ディメンターに引き渡すことにします。
気絶したスネイプ先生も、魔法で宙ぶらりん状態にして一緒に連れて帰ります。
このまますんなりと事が運べば良いのですが・・・。
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〜今回ピックアップした表現〜
1、have the nerve to do→厚かましくも...する
スネイプ先生がルーピン先生に放った言葉。
2、tame→(動物などが)飼いならされた、人に慣れた
スネイプ先生がルーピン先生に飛ばした嫌味。
3、hold one's tongue→口をつぐむ
スネイプ先生がハーマイオニーに向かって浴びせた言葉。
作中では、hold your tongue。
4、click one's fingers→指をパチっと鳴らす
スネイプ先生の動作。指を鳴らすスネイプ先生♪
5、on bended knee(s)→懇願して、ひざまずいた姿勢で
スネイプ先生がハリーに対して言った言葉。
6、double-cross→...を裏切る、だます
シリウスがピーターに語る場面で。
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今回もだいぶ駆け足で読み進めてしまいました。
登場人物それぞれの台詞に鬼気迫るものがあって、読んでいてとてもハラハラしました。
次の第20章は、「The Dementor's Kiss(吸魂鬼のキス)」です。
物語も、残すところ章3つとなりました。
いよいよクライマックスに突入です。
最後までハラハラドキドキなので気が抜けませんが、英語もきちんと理解しながら楽しみたいと思います。
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