英語版「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」の第20章「The First Task(第一の課題)」を読みました。

 

 ハリーがシリウスとの会話の内容を話すと、ハーマイオニーはカルカロフよりもまずはドラゴンの問題を解決することが先決だと判断し、図書館でさまざまな資料を調べます。

 

 ですが、ドラゴンは非常に強い生き物だということが分かり、どうやって対処したら良いのか途方に暮れる2人。

 

 沈んだ気持ちで朝食を済ませたハリーは、大広間でセドリックの姿を目にします。

 

 代表選手の中で第一の課題の内容を知らないのはセドリックだけだと思い至ったハリーは、ドラゴンのことを伝えます。

 

 こういうところに、ハリーの優しさやグリフィンドールの騎士道精神がよく表れているなと思います。

 

 と、そこへムーディ先生が現れ、ハリーに課題の準備はできているのかと尋ねます。

 

 ハリーが何も考えていないと正直に答えると、「一般的なアドバイス」をしてくれます。

 

 自分の強みを生かす試合をすること。

 

 効果的で簡単な呪文を使い、自分に必要なものを手に入れること。

 

 ムーディからのこの2つのアドバイスを結びつけることにより、ハリーは箒を呼び寄せて飛ぶことを思いつきます。

 

 そこで登場するのが、物語冒頭近くからちょこちょこ出てきた「呼び寄せ呪文」です。

 

 ホグワーツに向かう汽車の中でハーマイオニーが練習していました。

 

 授業でも、ハーマイオニーはまるで磁石になったかのようにいろんなものをビュンビュン呼び寄せる中、ハリーはなかなかうまくいかずに宿題を出されてしまった呪文でもあります。

 

 ハーマイオニーの指導のもと、ほとんど一夜漬けに近い猛特訓のおかげで何とかハリーは成功し、第一の課題の朝を迎えます。

 

 マクゴナガル先生に伴われて第一の課題が行われる場所までやってきたハリー。

 

 他の代表選手が待機するテントに入るとバグマン氏から課題が説明され、それぞれが相手にするドラゴンの種類と順番が決まります。

 

 ハリーが相手にするのは、4種類の中でもとりわけ危険なハンガリー・ホーンテール。

 

 順番は4番目。ラストです。

 

 ちなみに課題は、金の卵を取ること。

 

 テントの中で待機しながら、ハリーは他の代表選手が続々と課題をこなしていく様子を耳にします。

 

 そしていよいよハリーの番。

 

 ハンガリー・ホーンテールのいる囲い地に足を踏み入れたハリーは、ドキドキしながら箒を呼び寄せます。

 

 その部分の原文の描写がシンプルながらとても素敵でした。

 

 

 He raised his wand.

"Accio Firebolt!"he shouted.

 

 展開は分かっていても、読みながらハリーと一緒にドキドキし、ファイアボルトがハリーの元へ飛んできてくれた時の喜びといったらありません音譜音譜音譜

 

 ファイアボルトにまたがり、空を飛ぶと、ハリーは次のような感覚に気づきます。

 

he realised that he had left not only the ground behind,but also his fear...he was back where he belonged...

 

 今直面している自分の状況をクィディッチの試合と同じだと自分に言い聞かせたハリーは、ドラゴンを敵のチームだとみなし、凶暴なブラッジャーをよけるようにドラゴンの吐く炎やトゲのついた尻尾をかわします。

 

 途中、ドラゴンの尻尾のトゲの一本がハリーの肩をかすめて怪我をしますが、得意の飛行を活かしてうまくドラゴンを出し抜き、見事金の卵を手に入れました!

 

 無事に試合を終え、別のテントでハリーが傷の手当てをしてもらっていると、2人の人物ががやって来ます。

 

 ひとりはハーマイオニー。

 

 そしてもうひとりは、ロン!!!

 

 獰猛なドラゴンとの戦いを目にし、ようやくハリーが自ら志願したわけではないこと、ゴブレットにハリーの名前を入れた誰かはハリーを殺そうとしていることが分かったようです。

 

 ロン、遅いよあせるあせるあせる

 

 でも、ハリーとロンが仲直りできて本当に良かったですDASH!

 

 2人の板挟みになっていたハーマイオニーもこれで一安心でしょう。

 

 ただ、トーナメントはまだ始まったばかりですし、最初の課題からこれだけ過酷なわけですから、まだまだ気は抜けません。

 

 ゴブレットにハリーの名前を入れた犯人も分からず、シリウスが忠告してくれたように、カルカロフの存在も気がかりです。

 

 カルカロフといえば、ダームストラングの校長としてトーナメントの審査員も務めているわけですが、あからさまなエコ贔屓をする人物であることが分かります(そうだろうとは思いましたがあせる)。

 

 10点満点で審査するのですが、クラムには10点満点をあげたのにハリーには4点しかあげませんでした。

 

 この評価に怒るロンと、そんなロンに喜ぶハリーの描写は良かったです。

 

 そして、エコ贔屓といえばスネイプ先生!

 

 ミスターエコ贔屓と言ってもいいくらい、スネイプ先生もエコ贔屓がすごいですからDASH!

 

 カルカロフといいスネイプ先生といい、ここまであからさまなエコ贔屓ができるとはかえって恐れ入ります。

 

 ですが私は、ハリーとロンが仲直りできたことが何よりの収穫です。

 

 もちろん、ハリーが無事に第一の課題を切り抜けてくれたことも!

 

 次は第21章「The House-Elf Liberation Front(屋敷しもべ妖精解放戦線)」。

 

 第二の課題まで少し期間があります。

 

 タイトルからして、次章ではハーマイオニーのS.P.E.W活動が活発になりそうです。

 

 そして、そろそろスネイプ先生にもご登場願いたいところラブラブ

 

 他にも英語の本を読んでいるのでペースが遅くなりますが、内容を忘れない程度にはハリポタも読み進めるつもりです本