プレゼント フォー


          君と会う
          くるり
          結び目ひとつ
          つくるみたいに
          君と逢う

生涯に出会う人の数は、それほど桁はずれにふえること

はないけれど、「また逢いたい」、「また逢える」人の数は

ちょっとした心がけでいくらでもふやすことができます。


たとえば、名刺をもらった人にメールを書いてみる。

メールをくれた人に電話をかけてみる。

会いたいと思った人には迷わず会いにゆく。


仕事を通じて知り合った人も、地域で知り合った人も、そ

れからひょんな縁で出会った人も。

一つの出会いは必ずひとつ、自分のなかの新しい扉をひ

らいてくれるから。


それぞれの出会いを大切に、心の糸をくるりと結ぶように。

「会う」を、次の「逢う」につなげていきたいもの。


「また逢いたい」と思える人との出会いは素敵です。

そして、あなた自身が誰かにとっての「また逢いたい」人に

なれたら、もっと素敵です。


写真: Four Seasons  より


kokoro


          ままならない
          ことごとの
          配置を変える
          心に風を
          通したい日は


子どもの頃。キッチンの真ん中にあった食卓が、突然向き

を変えて壁際に寄せてあったり、隣の和室に移動している、

ということがよくありました。


父の仕業だったのですが、それはいつも唐突で。

だけど私は、その突拍子もない模様替えが大好きでした。

いつもと同じ部屋なのに、食卓の向きや位置が違うだけで、

何もかもが新鮮にみえる。なぜか、ウキウキしたものです。


ものごとを捉える視点というのも、たぶんこれと同じこと。

うまくいかないことや気になることがあると、マイナスの感情

はなぜか心の真ん中に居座ってしまいがち。


でも、縦のものを横にしてみるだけで感じ方が変わる。

心の中心にあるものの位置を少しずらせば見方が変わる。


同じような「気持ち」が同じ場所に並んでいたとしても。その

配置が変われば、受け止め方はぜんぜん違ってきます。


「なんだかうまく気持ちがまとまらない」というときは・・・。

テーブルの位置を変えるように、心の中も模様替え。

部分ではなく全体を見ることで、真ん中に置いておきたいも

のや、置いておくべき「大切なもの」がみえてくるはずです。

ほんとう


         ほんとうが
         見たいから
         みえないものは
         見ない
         と、決める


ほんとうの姿。

ほんとうの気持ち。

ほんとうに必要なもの。


自分の中のほんとうも、誰かのほんとうも。

曇りのない目で「本質」を見ることは難しいけれど、

しっかりと見つめれば、必ず見えてくるのが「ほんとう」。


もしも、見えないのなら─。

それは少なくとも、そのときの自分にとって「ほんとう」では

ないのかもしれません。


人はときどき、見えないものを不安に感じたり、見えないも

のに憧れを抱くものですが・・・。

見えないものばかりを見ようとすると、目の前の「ほんとう」

が見えなくなってしまう。

見えているものさえ、見えなくなってしまうことがあります。


大切なものを見失わないためには、自分の目に映るもの

をしっかりと見つめること、見えるものを信じること。


信じていれば、見えるものはたくさんあって。

見つめていれば、今まで見えなかったものも見えてくる。

そんなふうに、思うのです。


写真: Four Seasons  より

いぬ
          あったかが
          充ちてゆくように
          あたたかな
          ことばを探そう
          わたしの中で


気持ちの状態を変えたいとき、「ことば」が持つ力はとても

大きくて。心が求めている言葉は、きっと自分の中に見つ

かるはず。
これは、日々の暮らしの中でいつも思うことの一つです。


気持ちがパサパサしているかな、と感じるとき。

たとえば私は、心がほっこりするような、あたたかな言葉を

思い浮かべてみます。

それは「ふわふわ」や「まあるい」といった、響きもフォルム

もやわらかな言葉たち。


─乾燥機から出したばかりのタオルが「ふわふわ」なこと。
─家で飼っている犬の耳が「ふわふわ」風になびくこと。
─子どもたちの瞳がいつもくるりと「まあるい」こと。
─「まあるい」お皿を囲む食卓がとても賑やかなこと。


心をあたたかにしてくれる言葉は、暮らしの中にたくさん散

らばっていて。それらを並べてみると、また別のしあわせな

言葉がたくさん浮かんできます。


「ふわふわ」が「なびく」になったり。

「まあるい」が「賑やか」になったり。

それはまるで、連想ゲームのように─。



写真: Four Seasons  より

シーズン


          越えてゆく
          かべの
          数だけ
          手に入れる
          勇気とか


「なりたい自分」や「叶えたい夢」があるとき。
それが漠然としたものなら、

現実的な壁の高さを意識することはありません。


目の前の壁をとても高く感じてしまうのは、

それだけ自分の「本気度」が高いから。

夢や目標が明確な証拠だと、私は思っています。


だから、小さなものでも、大きなものでも。

目の前に壁を感じている人は、実はラッキーな人。

それは、前に進む心の準備を始めたということだから。


人は、困難にぶつかったときほど、

思いがけない勇気や力が湧いてくるもの。

いろいろな壁があればあるほど、

その越え方を自分なりの方法で考えるもの。


うまく越える工夫をしたり、あえて回り道をしてみたり。

ときには、するりと下をくぐり抜けちゃうのも悪くないし、

強気でなぎ倒してゆくというのも、ありかもしれません。


人はきっと。越えてきた壁の数だけ、

たくさんの勇気を手に入れることができて。

越えてきた壁の高さだけ、

次はもっと高くとべる自分に出会うことができる。


「成長」ってたぶん、そういうことだと思うのです。


写真: Four Seasons  より