w2


          勾玉のよう 
          おなじかたちで 
          ねむってる 
          君とキミとが 
          ぴったりと


末っ子は、きょうだいの中でもいちばんのお父さんっ子。

いつも夫のベッドにもぐりこんで、ぴたりとくっついて眠っ

ています。


よく似た二人は同じようにまあるくなって、なぜかおんな

じ方向を向いていて。眺めているとちょっぴり可笑しくて、

それから、しあわせな気分になります。


家族の寝顔を眺めていると、暮らしの中にぽつぽつと散

らばっているささやかな「幸福」を感じることができます。


重ねてきた時間やこれからの時間を思うとき、当たり前

のように繰り返している日常が決して当たり前でも永遠

でもなくて、だから、かけがえのないことに、ふいに気づ

いたりもします。


なんとなく気持ちに余裕がないとき、今日の自分にやさ

しさが足りなかったと思うときは・・・。ほんの少し夜更か

しして、家族の寝顔を眺めてみませんか?


ふうわりと、きっとやさしい気持ちになれるはず。

ゆう


        遅すぎることなんて
        一つもないって
        おもう
        どんなことも
        誰とのことも


もっと早く気がつけばよかったのに、と思うことがときどき

あります。もっと早くやっておけば、違う結果になっていた

かもしれないのに、と後悔することもあります。


でも、人生に起こるどんなことも、「遅すぎるからもうダメ」

なんてことは一つもない、と思うのです。


起こってしまったことを、マイナスの気持ちだけで捉えてし

まわないように。反省と改善、もしくは後悔と前向きは、

いつだってセットにしておきたいもの。


「手遅れだから・・・」と諦めてしまうのは、その先、手を尽く

そうという気持ちを放棄すること。
手を尽くして心を尽くせば、まだまだできることは、たくさん

あるはず。


心さえ前を向いていれば、そこからがスタートです。



ひつじ


         つながりって
         意識すれば
         つながるし、
         意識しなければ
         つながらない。

人生の中には、偶然のようにみえて、決して偶然ではない
「つながり」がたくさんあります。


偶然の重なりを、人はときどき「運命」という言葉で片付け
てしまうのですが・・・。

「運命」という言葉ほど、あいまいなものはないような気が

するのです。


人生はもっと主体的に選びとってゆくもので、
すべての「つながり」は、自分の意識や行動の結果。


意識しなければ、誰かとつながることはないけれど。
つながりたい人やもの、ことを意識していれば、

きっと、必要なときに必要なものとつながってゆく。


それが、今の自分にとって重要なことか、そうでないか。
それが、心地いいと思えるか、そうでないか。


「意識」するって、とてもとても、シンプルなことです。

Fou2


         永遠じゃないこと
         知るたびに
         もっと 優しく
         なりたい と思う
         なろう と思う


どんなに、大好きな人でも。
どんなに、大切な人でも。
いつか必ず、別れはおとずれるもの。


「さよなら」までの時間は、永遠じゃない。

それは、あたりまえすぎて、
ふだんは、あまり深く考えないことだったりします。


だけど、だからこそ、「今日」という日は大事。
「いま」という時間は大事。
一緒に積み重ねてゆく「明日」も大事。


私たちは、いくつもの「さよなら」を繰り返しながら、
永遠じゃないことを、確かめながら、


もっと、ずっと、さらに、
やさしい人になりたい、と願い、
やさしい人になろう、と心に約束をしています。


いつかの、やさしい「さよなら」のために──。



写真:Foujitaさん  Perfumed Garden Annex


シーズン

           

         ひらたく歩いて
         ゆくために
         読む
         ふくざつな

         物語


ページをめくれば、瞬時に。

日常から非日常にトリップできる。

ミステリーや、「ありえない」設定の物語が大好きです。


たとえば10億円の略奪計画を立てたり、整形を繰り返し
ながら逃走したりする。
主人公たちの進む道は「平坦」とはかけ離れていて。


そんな物語の世界に浸っていると、日々のささいなこと、

自分にとっては十分深刻に思えることさえも。平凡で、

とるに足らないことのように思えてくるから不思議です。


気持ちがブルーなとき、なんだか元気のないときほど、

エキサイティングで、複雑な物語を読んでみましょう。


「学ぶため」や「ヒントを得るため」に読むビジネス書や

自己啓発書では決して得られないような、ぱりっとした

突き抜け感を得ることがあります。

日常をかけ離れた一冊に、心救われることがあります。


読み終えた瞬間は、いつも。

それが幸福な結末であっても、そうじゃなくても。

怖れずに進むことは決して悪くないと、なぜだか根拠の

ない自信や勇気が生まれてくるのです。


「ありえない」ような物語を一冊、いつもバッグにしのば

せておく。毎日を「平たく」歩いてゆくための、とっておき

の方法です。


写真: Four Seasons  より