ひらたく歩いて
ゆくために
読む
ふくざつな
物語
ページをめくれば、瞬時に。
日常から非日常にトリップできる。
ミステリーや、「ありえない」設定の物語が大好きです。
たとえば10億円の略奪計画を立てたり、整形を繰り返し
ながら逃走したりする。
主人公たちの進む道は「平坦」とはかけ離れていて。
そんな物語の世界に浸っていると、日々のささいなこと、
自分にとっては十分深刻に思えることさえも。平凡で、
とるに足らないことのように思えてくるから不思議です。
気持ちがブルーなとき、なんだか元気のないときほど、
エキサイティングで、複雑な物語を読んでみましょう。
「学ぶため」や「ヒントを得るため」に読むビジネス書や
自己啓発書では決して得られないような、ぱりっとした
突き抜け感を得ることがあります。
日常をかけ離れた一冊に、心救われることがあります。
読み終えた瞬間は、いつも。
それが幸福な結末であっても、そうじゃなくても。
怖れずに進むことは決して悪くないと、なぜだか根拠の
ない自信や勇気が生まれてくるのです。
「ありえない」ような物語を一冊、いつもバッグにしのば
せておく。毎日を「平たく」歩いてゆくための、とっておき
の方法です。
写真: Four Seasons より