ブロックチェーンウォレットでメールアドレスの確認を求められてログインできないため残高が確認できない場合も復元可能か?というご質問をいただきました。
メールアドレス自体はウォレットの秘密鍵、12単語と紐づいていないため、12単語をお持ちであれば、復元は可能です。
ブロックチェーンウォレット自体に資産が入っているわけではないためです。
資産はウォレットに設定されている秘密鍵から生成されたアドレスと秘密鍵を元に作られた署名をしたものをブロックチェーンに送信することで、資産を他のアドレスに送信することができます。
資産自体はブロックチェーンの取引データとして存在しています。
そのため、(ウォレット=秘密鍵の設定されたもの+ブロックチェーンのデータ)=資産であり残高という概念です。
ビットコインを始めとする資産は暗号化されたデータであり、取引履歴そのものです。
その取引履歴は必ず秘密鍵と紐づいていて、秘密鍵なしには送信できません。
そのためウォレットそのものは秘密鍵の入れ物でしかありません。
ブロックチェーンウォレットに残高が表示されなかったり、メールアドレスやその他の認証を求められて、資産残高にアクセスできなかったとしても、12単語があれば、他のウォレットを使って復元することで同じ資産にアクセスできます。
ただ、BIPという秘密鍵のテンプレートのようなタイプが同じウォレットではない場合は正しい資産が表示されないことがあります。
また、一つの秘密鍵で何十、何百といった取引履歴があるとその取引履歴をすべてブロックチェーンから読み取るのに時間がかかり、正しい残高が表示されないケースもあります。
その場合は、正しい残高が表示されるウォレットに切り替えることで、対応できます。
例えば、マイニングの受け取りなど頻繁に少額の受け取りがあり取引履歴が何百とあった場合、Ledger Nano やTREZORで正しい残高を表示させるまで数十分から数時間かかったことがあります。
Ledger LiveやTREZOR Suiteはブロックチェーンにデータを読み込みに行き、自動で正しい情報に更新します。
ただし、取引量があまりに膨大になると、データの読み込みがうまくいかないことも起こります。
そういった場合は他のウォレットを使うことで正しい情報を表示させることができますが、その後は新しい秘密鍵で作ったアドレスに送金し直して、取引データを軽くすることで、読み込みと更新の時間がかからなくなります。
ビットコインは送受信のたびに自動でアドレスが発行されますが、複数のアドレスに少額のBTCが入っている場合はトランザクションデータも大きくなります。例えば、1つのアドレスに0.1BTCが入っている場合と100のアドレスに0.001BTCが入っている場合、同じ0.1BTCを送るとしても、1つのアドレスに0.1BTC入っているものよりも100のアドレスに分かれているものはトランザクションデータが大きくなります。
こういった状況に応じてブロックチェーンウォレットに限らずお客様がいままでどのような取引をされていたか?取引量は多かったのか?少ないのか?ビットコインのアドレス形式やBIPはくつなのか?
といった情報なしにはすべての正しい回答は難しいものです。
こういった事も含め、様々なケースがあります。
ご自身で解決できない、操作が不安という方はZOOMもしくは対面のサポートのお申し込みをご検討ください。
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