先日、『知識検定1級』を初めて受けてきました。
知識検定とは、
森羅万象この世の全てが出題範囲となっている検定で、
いってしまえば出題範囲などない、超規格外の検定なのです!
さらに1級の出題数は驚がくの1000問!
しかもそれを休憩なしで5時間以内に解くことを強いられ、
1問1点で、700点以上取れなければ1級合格の称号を得ることができないという、
「知」の戸塚ヨットスクール的超スパルタ検定なのです!
毎年、伊沢拓司さん率いる天才頭脳集団QuizKnockの皆さんも受験されることで話題となっている検定でもあります。
スケジュールの関係で昨年と一昨年は参加できなかったのですが、
第3回目となった今年、満を持して受けることとなりました。
僕はアタック25に一般参加のオーディションを受けてまで出場してしまうほどのクイズ好き芸人です。
世界各国全ての国旗や首都、歴代総理大臣や歴代アメリカ合衆国大統領も一人余すことなく丸暗記しているほど知識好なのです。
そんな僕の、
世界最大の湖・カスピ海のように広く、
世界最深の海溝・マリアナ海溝のように深い知識の幅をまざまざと見せつけるときが来たのです!
さあかかってこい!
2月28日の朝、
試験は始まりました。
1秒も無駄にできません。
僕はドラマ・ガリレオで福山雅治さんが手当り次第地面や壁に数式を高速で書き連ねるように鉛筆を走らせ、
デスノートで、夜神月が目を血走らせ、狂ったように死のノートに犯罪者の名前を書き連ねるかのようにマークシートを塗りつぶり続けました!
5時間の死闘を終えると、
僕は全ての力を出すことができたと安堵しました。
そしてしばらくして、合否通知が家に届きました!
中村竜太郎、
結果は・・・
え・・・
僕はしばらく放心状態で亜空間を見つめていました。
これにより、悲しき事実を突きつけられたのです。
僕は、
知識など持ち合わせていない、
ただのクイズ好きのおじさんだったのです。
僕は現実を見つめることができず、
きっと他のみんなも落ちているに違いないと思いTwitterで検索してみました。
するとすぐに伊沢さんの結果が!
882点で余裕すぎる合格を果たした上に、
1桁順位を取れなかったことを悔やむという異次元ツイートをしていたのです。
そしてこの瞬間から、数々の己の醜態に気づいしまうのです。
僕はクイズ好きが高じて、以前から伊沢拓司さんの出演する、知識検定のイベントの司会をやらせて頂いたりしてるんです。
そこで普通に司会をしていれば良いものを、
自分も伊沢さんに負けてたまるかと、インテリぶって豆知識やうんちくなども披露しちゃったりしてるんです!
その度に、
「そうなんですね!」
「知りませんでした!」
と目を輝かせて僕の話を聞いてくれる伊沢さんを見て、
どうだ!!
と内心ガッツポーズをキメていたのです。
しかし実際は、
そしてさらに追い打ちをかけるような事実が!
何と伊沢さんは知識検定当日仕事の関係で試験時間が半分しかなく、
2時間半早く切り上げていたらしいんです!
ちょっと待ってくれよ・・
俺ほとんど時間余らなかったんです!
終始必死に筆を走らせ、余った15分の間も鐘が鳴るまで1秒も無駄にせず見直しをして燃え尽きたんです。
それなのに伊沢さんは見直しする時間すら貰えず試験時間の半分で帰っていたんです。
つまり時間軸で考えると、伊沢さんが悠々と882点を取って会場を後にしていた頃、
僕はまだ、最終的に取った点の約半分であろう、337点程度の正解解答しかマークシートに塗りつぶしていなかったことになるのです。
ここまで差があったとは!!
もう嫌だ!!
俺はどうしたらいい!?
さすがに伊沢さんに敵わないことはわかってる!
でも悔しすぎる!!
伊沢さん俺はどうしたら良い!?
どうしたら伊沢さんみたいになれる!?
同じようにオギャーと生まれてきたのに、
お互い何もできない赤子だったのに、
大人になったら何故ここまで差がつく!?
俺と伊沢さんの違いは何だ!?
決定的な違いはいったい何なんだ!?
ん?
わかった!
分け目だ!
まずは形から!
とりあえず来年は、
伊沢さんと同じ髪の分け目にして受験してみます!!