目標を探して、あちこち右往左往してた40代後半の頃。
本屋さんをよくウロウロしてました。
ある日、ビジネス書のコーナーで、
スーツ姿の女性が、
一冊ずつ丁寧に手に取ってるのが目に入ったんです。
その人の表情がね、真剣そのもの。
迷ってるというより、前に進もうとしている。
そんな、内側から湧き出るようなエネルギーを
感じたんです。
…で、そのとき思いました。
今の私にはあの感じ、ないなって。
当時の私は、
「これならできそう」
「今の自分に合ってるかも」
って、どこか“無難さ”と“現実味”ばかりを見てた。
「やりたい」
「面白そう」
「知りたい」
そんな純粋な気持ちからの選択じゃなかった。
頭で計算して、手堅く納得しようとしてた。
でも、心は動いてなかったんですよね。
「幸せは自分の内側にある」──その一言がすべてのはじまりだった
あの頃の私は、
「何か意味のあることをしなきゃ」って、
いつも焦ってた。
でも、ある日コーチに言われたんです。
「くにこさん、幸せは自分の内側にあるんですよ」
はじめは、ぽかん(笑)
でも……なぜかその言葉が、心にずっと残って。
そこから、ちょっとずつ“探す”のをやめて、
“感じる”を選ぶようになっていきました。
その変化の道のりは、ここでは語りきれないので──
よかったらこちらにまとめています。
目標がなくちゃダメ?──そんなこと、ないんです
「目標が見つからないと、この先が不安で…」
そう話す方、とても多いです。
私も、かつてはそう思ってました。
「やりたいことを見つけなきゃ」
「自分にしかできない何かがあるはず」
……でもね、そうやって“探し続けるモード”って、
やればやるほど、
自分のことがわからなくなっていったんです。
実はこれ、ある意味で当然なんですよ。
なぜなら、“本物の目標”って、
感じるものであって、
考えて決めるものじゃないから。
心の中がカラカラのときには、
どんな目標もピンとこない。
逆に、自分の内側が満たされてくると、自然と湧き上がってくるんです。
これはのちに学んだキャリア理論で──
「目標は探すものじゃなく、好奇心や心地よさを頼りに行動していたら、
後から“偶然”という形で見つかることもある」って。(プランドハプンスタンス)
つまり、
今すぐに「これが目標だ!」って決まらなくても、
大丈夫なんです。
心地よい毎日が、未来を連れてくる
「やりたいこと、まだ見つからなくて…」
そんなふうに話す方に、私はいつもこうお伝えしています。
“目標探しは一旦脇に置いて、
まずは自分を満たしてみませんか?
今日のあなたが心地よくいられること”を選ぶ。
朝のコーヒーが美味しかったら、それでいい。
ふと手に取った本がじんわり沁みたなら、
それも立派な“道しるべ”。
そういう
「ちょっと好き」
「なんとなく気になる」っていう感覚は、
ちゃんと未来につながってるんです。
無理に何かにならなくても、
誰かと比べて焦らなくても、
自分の“しっくり”を積み重ねていくと、
ある日ふっと、「これかもしれない」が顔を出してくる。
それが、あなたにとっての“本物の目標”なのかもしれません。
おわりに
「何もしたくない日があっても、いいんですよ」
焦らなくても大丈夫。
自分の中がちゃんと満ちてくると、不思議と――
動きたくなる日が、向こうからやってきます。
だからまずは、
“今の自分が心地よいかどうか”
に目を向けてみてくださいね。
目標って、追いかけるものじゃない。
満たされた心に、そっと浮かび上がってくるものなんです。
山登り型でも、川下り型でも、どちらだって正解。
人生には、行ったり来たりできる自由があるんだから。
「今のわたしにちょうどいい道」を、
信じて選んでいい。
ゆっくり、でも確実に。今日も、自分のペースで。
▶ 目標探しにちょっと疲れた方へ。
「生き方Reデザイン®ノート」で、内側の声を整理してみませんか?
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