放送大学講座が近づいているので、<遊>のミニサークルも小刻みに。
今回は、光速度測定の手順を確認するのがメイン。
1.反磁性実験
竹串を長いものに変えて実験。竹串はとりあえず、我が家のキッチンにあったものを使用。うまくいきました。やはり、モーメントの関係で、長いほうがうまく働きます。
2.強力ライトとペットボトルレンズ
上から下まで円筒形という珍しい形のペットボトルが手に入ったので、ホームセンターで手に入れた作業用のミニ強力ライトでレンズ実験ができるかどうか試してみました。これは放送大学とは無関係な実験。
20個程度の強力なLEDが光るので、複光源になってしまいました。そこで、縦一列だけ残して実験したら、うまくいきました。それでもそこそこ明るい。さすがプロ用。
3.光速度測定手順確認
林さんの光速度測定実験も霧箱作成同様、毎回バージョンアップしています。実験バージョンにより測定作業手順が違うので、事前に今回の放送大学での実験手順を確認しました。
かなり単純化されていますが、それでもオシロスコープを初めて使う人には大変。どこかでボタンを押し間違えると最初からやりなおしになってしまうことも。
そこで、オシロの操作手順を書いたシートを作り、それを見ながら作業する方式にすることに決定。これなら、素人でも混乱せず、間違いなくできます。
この方式、もっと前から採用すればよかったなあ。いいアイディアはあとになってから浮かぶものです。
4.『三体』の話
こちらは物理実験とは関係ないのですが、中国作家の書いたSFベストセラーの話。
いわゆるハードSF(科学の正当な理論や、その延長として考えられる科学技術を用いて小説とする形式)なのですが、例えば高次元から低次元を見た様子が、かなり正確に書かれています。(これはぼくのブログ記事『2次元の生物 1・2』に書いたものと同じ内容です)
この内容をちゃんと効果的に小道具として小説に生かしたものは初めて見たので、ぼくもかなりびっくりしました。
やるなあ・・・
この著者は日本初のSFもかなり読んでいるようで、小説本編中に『銀英伝』に言及したりと、日本のSFファンなら思わずにやりとしてしまう場面があります。解説によれば、著者は小松左京の『果しなき流れの果てに』に影響を受けているとか。(ぼくもこの作品が小松左京の最高傑作だと思っています。『日本沈没』の方が遥かに有名ですが)
それから、ファンが二次創作したものが著者のお墨付きをもらって本になった『三体X』についてもダベリング。こちらはまた、ファンならではの視点で『三体』本編の詳細に書かれていなかった部分をスピンオフ小説として書いたもの。こんな裏設定まで勝手に作っていいのかな、と思うところもありますが、これはこれで面白い。著者がオッケーを出したのも納得の出来栄えです。
こちらの著者は、さらに新しい日本のエンタメに強いらしく、解説にある本邦未訳の小説の中には『ハルヒ』の「エンドレスエイト」(たぶんアニメの方)をそのままモチーフにしたものもあります。中国にはずいぶん日本の小説とかアニメとかが渡っているんだなあ、というのが率直な感想。
5.アインシュタイン相対性理論の話
こちらは、学校で学生としたアインシュタインおすすめ本の話。
これは近々、別記事として書きますので、そちらを御覧ください。
6.<遊>デビューの話
<遊>のシャッターにぼくが絵を書いて(正確には、ぼくの絵をプロの看板屋さんが貼り付けた)から、もう何年も経ちます。その間、当初の目標であった地域の人との交流はほとんどできず、地域でも「なんだろいうここは」状態でした。ちょっと前に地域の小学生と何回か交流して、ミニ実験をしてあげましたが。
まあ、林夫妻が忙しすぎたことや、実験場所としてヒロさんがどんどん物をおいて足の踏み場もなくなってしまったことが原因。
でも、ついにヒロさんも重い腰を。
地域の秋祭りが猛暑のせいで、来年3月に延期になったので、それを目標に部屋を片付け、地域の人と手作り綿菓子機での綿菓子作りを行うそうです。ぼくも、当然のようにお手伝いメンバーに入っていました(笑)
これは楽しみですね。
それに<遊>が片付くと、さまざまなミニサークル・イベントに活用できそうです。
うーむ、楽しみ。
でも、本当に片付くのかな・・・
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