Mac、クラッシュ再び〜Mac復旧顛末記 | ひろじの物理ブログ ミオくんとなんでも科学探究隊

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マンガ・イラスト&科学の世界へようこそ。

 

 冒頭イラストは科学者タロットの「塔THE TOWER」、大事故を象徴する大アルカナカード。

 今回は科学者抜きのデザインのタロットカードにしたかったのだけれど、それをする余裕がなかった。愛用のデスクトップiMacがフリーズして、再起動できなくなってしまったのだ。

 もちろん、今はなんとか再起動できたので、こうしてこの記事を書いているわけだが、まだ復旧の途中でもあり、他のことまで手が回らない状況なのである。

 

 今回は、未来の自分のための記録として、Macクラッシュから復旧までの顛末を書き留めておくことにした。私的なことではあるけれど、似たような状況になる人も多いと思うので、そのヒントになればと思う。

 

 さて、その前に、もう一つ、書いておくことがある。

 同様な目にあった、10年前のことだ。

 

 

10年前のMacクラッシュ顛末記(抄)

 

 それは2012年8月21日のことである。当時使っていたデスクトップiMac(以下、旧iMac)が、作業中に突然フリーズして再起動しなくなった。

 ちょうど、愛知物理サークル通信復刻版をフォトショップで作成していたときのこと。

 手書きのサークルニュースをスキャナーでデジタル化し、それをフォトショで読み込んで、ゴミを手作業でとり、消えた字を補うという、気が遠くなる作業を、何ヶ月かひたすら繰り返していた。それが八割方終わり、あと少しで復刻版の本体が完成しようというときのことだった。

 

 その作業に並行して、ちょうど購入したばかりのソフト「コミックスタジオ」で、マンガ作品(なんだったのかは覚えていない)のお試し版を作っていた。

 それが一区切りついたかな、という最終段階で、旧iMacが突然フリーズ。

 新しいコミックスタジオに何か問題があったのか、それとも別の原因かと、できることをネットで調べて、ほぼ完徹で復活を試みるも、何をしてもダメで、ことごとく失敗。途方にくれた。

 

 記憶をたどっても、これ以上は思い出せない。当時はアメブロを始める前なので、アメブロの過去記事に頼ることもできない。

 しかし、ひょっとしてと思い、それ以前にやっていたブログ「魔法の箱」(まだウェブ上に残っている)を覗いてみたら、運良く、そのときの生生しい記録を見つけることができた。それを転載しておく。

 

***   以下、「魔法の箱」(2012年8月30日)より転載   ***

 

 

 錬金術も佳境に・・・8/21に最初の創造物が生まれたんだけど・・・
 できあがった直後に・・・レインボーマークがいつまでも回ってハングアップ・・・
 強制終了再起動も効かない・・・やむなく電源を切って、もう一度起動・・・
 アップルマークがでて、ギアマークがくるくるするばかり・・・

 古いiBookでネットして、あちらこちら検索したら、セーフブートがいいと・・・電源がじゃんとなった直後にシフトキーを押して起動すると、バーが出てくるとのこと。
 インストールディスクからディスクファーストエイドでHDの検証をしたら、ノード構造が壊れてるという。修復を試みるも×。

 にっちもさっちもいかなくなって、翌朝(休暇中でよかった)アップルストアへ。そこでいろいろ調べてもらったら、ハードのクラッシュ。HD交換になりました。

 いきわく3のイラストなど、長く使っていたデータ類はバックアップがとってあったけど、できたての練金結果は電子の塵と消えました・・・
 でもまあ、新しいソフトの練習をかねて作っていた一枚目だったので、痛手は最小限で済んだかな。もともとペン入れした原稿を基本にしてデジタル処理する計画だったので、一番大事な原稿は紙ベースで残ってます。

 以前、ノートブックがいかれたときには、データのバックアップの大切さを思い知ったんだけど、喉元過ぎれば熱さを忘れる・・・というやつ。

 今日は帰宅後、修理の終わったiMacをアップルストアまで取りに行き、その後、メールやウェブブラウザの設定をし、プリンタやスキャナのドライバを入れ、さしあたって必要なソフトを再インストールし・・・
 いろんなサイトへの登録パスワードなどの情報も紙ベースで残してあったので、再設定は前回のときよりまし。
 とはいえ、なにもかもは一日では無理。もう寝よ。

 練金・・・できたかと思えば消える・・・マーフィーの法則ですな。最悪の事態は最悪のタイミングでやってくる・・・
 その日はイラストどおりのパニック状態でした・・・

 でも、いいことがひとつ。HDが変わったら、iMacの動作が抜群に速くなった。どうやら、最近動作に問題があったのはHDが壊れかけていたためだったのかな。
 6年前に買った古い機械ですが、250ギガのHDがもうなくて、500ギガのHDになって戻ってきました。これもちょっぴりうれしい・・・
 練金、がんばろ~

 いろいろ考えてます。もちろん、ゼンの物語も。

 

***   以上   ***

 

 コミックスタジオを導入した矢先のできごとだったので、最初は、そのソフトの使い方でまずいことでもあったのかと、頭を悩ませた。結局、ソフト面の問題ではなく、ハードディスクの物理的クラッシュだった。これでは、何をしても修復できないはずだ。

 アップルストアで調べてもらって、HDDがダメだとわかったので、交換することに。アップルストアからメーカーへ送付して修理。「魔法の箱」記事の日付から、9日後に再びアップルストアに出向いて、本体を受け取ったことがわかる。

 

 HDDに保存されていたデータの大半は消えたのだが、「いきわく3」関連のイラストデータなど、大切なファイルはCD-Rに焼いて残してあったので、無事、復活できた。

 HDDを取り替えて初期状態に戻ったので、ソフトはすべてインストールし直し。ソフトはCDの製品版を購入して使っていたので、シリアルナンバーを入れて、という作業を繰り返すことに。

 本文にあるように、メーカーなどのサイトへの登録情報を手書きでまとめてあったので、そのおかげでなんとか復旧できた。とはいえ、本当に時間のかかる作業で、二度とやりたくないと思った。

 

 OSのバージョンアップで「タイムマシン」機能が使えるようになり、さっそく外付けHDDを購入して自動バックアップをするようにした。

 しかし、自動バックアップ作業のせいで、ソフトの動きがおそくなり、ストレスがたまるたまる。

 そのうち、タイムマシン機能をオフにして、必要なときだけ使うようにしていたが、それもだんだん面倒くさくなり、結局、タイムマシン機能はオフに。別のHDDに、作ったファイルデータだけ、手動でバックアップを取ることにした。

 

 現在メインで使用している新しいiMac(以下、新iMac)を購入後は、新iMacにも新iMacのファイルデータを保存して、二重のバックアップにすることに。この外部HDDは、他にも、古いMacで作ったイラストデータを新iMacとの間でやりとりするのにも利用するようになった。iMac同士でファイル共有するやり方より、こっちの方が直接的で簡単だったため。

 

 新iMacには、タイムマシン用のHDDは用意せず、タイムマシン機能はオフにしてあった。

 大切なのは自作ファイルなので、そのバックアップが取ってあればいいだろうと。

 甘かったのは、再び壊れるとしたら古いほうだろうという漠然とした思い込みがあり、新iMacで作った自作ファイルの手動バックアップをしていなかったこと。

 まさか、新iMacの方がクラッシュしてしまうとは、夢にも思わなかったのである。(冷静に考えれば、当然その可能性はあった。ぼくがマヌケなだけだ)

 

 そして、それは起こったのである。

 

 

iMacクラッシュ、再び

 

 先日(2022年8月23日)、再び、10年前と同様な事態が。

 奇しくも、前回とほぼ同じ日付。(前回は8月21日)

 運命である。(いや、こんな運命は御免被りたい)

 

 放送大学で使う予定の、Keynote(パワポのようなもの)で作ったプレゼンファイルを、ここ最近作っていたのだが、もうすぐ完成というときに、なんとMacが突然落ちて画面が真っ暗になった。

 うんともすんともいわないので、電源ボタンで再起動をかけたのだが、再起動のアップルマーク場面で、進行状況を示すバーが、真ん中くらいまでいったところで止まってしまい、なにやら謎のメッセージが、複数の言語で出た。「問題が起きたためコンピューターを再起動しました。云々」のメッセージ。その後、勝手に再起動するのだが、またバーの半分くらいのところで、フリーズして、同じメッセージが。これを繰り返すので、諦めて電源を切り、再び電源ボタンを押して再起動させてみたが、やはりバー半分で止まる。

 

 じつは新iMacがフリーズする前、作業中のキーノートの動きが非常に重くなっていた。

 それどころか、ブラウザのグーグル・クロームも、あれこれクリックするたび、Macの「考え中」を示す「ぐるぐるマーク」(レインボーマーク)が出て、まともに動かない。

 ソフトが異常に重くなった原因を探ろうと、ネットでMacトラブル解決策を見たら、SMTをリセットすれば、ソフトが早く動くようになるとの情報を得た。

 デスクトップの場合は、電源を切ったあと、本体の電源プラグをコンセントから抜いて15秒待ち、再び差し込んでから5秒待って、電源ボタンを押す、とある。

 それをやってみたのだが、やはり「ぐるぐるマーク」が出て、ソフトが重い。

 

 他のネット情報で、アクティビティモニターを使えば、どのソフトが原因でMacの動きが重くなっているかわかると知り、それを立ち上げてみるが、どうも該当するソフトが見つからない。

 ・・・と、あれこれしていたら、突然画面が暗くなって、再起動がかかり、途中でフリーズ。

 さきほど述べたメッセージが表示された、という次第。

 

 

自分のMacの情報、起動できなくなる直前の様子は、メモしておこう

 

 旧iMacもさきほど見たように、やはり同じようにソフトの動きが異様に遅くなってから、再起動できなくなった。

 これは、前回と同じくHDDの物理的クラッシュかもと、震え上がった。

 その後、一晩、旧iMacで情報を探しながら、あれこれと頑張って見たものの、撃沈。午前5時頃、体力も精神力も尽き果てた。

 アップルサポートのフリーダイアルに電話したら、時間外で対応できないとの録音音声。まあ、当然である。真夜中なんだから。

 

 旧iMacを見てもらったアップル正規店のウェブサイトを見てみたら、修理(診断)の依頼は予約が必要とのこと。

 開店時間を待って電話したら、対応した女性社員が丁寧に修理依頼の手順を教えてくれた。まず、修理センターに電話し、その後、修理が必要となったら、店にもってきていただいて、診断し、必要なら修理センターに贈ります、とのこと。

 教えてもらったフリーダイアルは、夜中にかけたアップルサポートだった。

 今度はちゃんとスタッフが応対してくれた。

 

 対応してくれたオペレーターのMさんは、非常に丁寧な人で、「今から口頭で行いますか、それともメールでやりましょうか」との二択を迫られた。

 最初はメールにしようかとも思ったが、不安があったので、口頭での指示にした。(これが大正解だったことが、すぐにわかったが)

 

 さっそく、新iMac(もはや古い機械だけど、我が家では最新)を前に、オペレーターの指示通りに作業を始めた。

「OSはなんだったかな」

 落ちる前に、さまざまな作業をしていて、何度もメニューバーの「このMacについて」を見て、バージョンナンバーを確認していたのだが、いざとなると思い出せない。

「ええっと、数字は・・・何だったかな。わりと新しいやつです」

「カタリナですか? それだと、10.5ですが」

「いや、それじゃなかったような」

「モントレーですか?」

「あっ、それだ」

 ネットを見ていろいろ試していた時、Montereyという単語を何度も目にしていたのを思い出した。

「じゃあ、12.5ですね」

 

 以下、オペレーターの指示を、記憶の限り再現しておこうと思う。

 一日経ってまとめてみると、どたばたしながらの作業だったためか、すでに細かい部分をかなり忘れていることがわかった。思い出せる限りで書き留めておく。(日が経つにつれ、もっとひどくなるだろう)

 

*****【重要な注意】Macの復旧は、オペレータの口頭アドバイスで****

 

 以下の文中に出てくる「電源ボタン+R」などの操作については、どのキーを使ったか、記憶違いがあるかもしれない。記憶とオペレーターの人から送られたメールのリンク情報から、なるべく正確に再現したつもりだが、間違いもあるだろう。そのまま、うかつに行うとたいへんな状況になる危険があるので、安易に実行しないようご注意願いたい。

 本文の最後に、オペレーターの人からのメールにあった「ぼくのケースで参考にできるアップルサポートサイトの記事」へのリンクを貼っておく。正確な情報はそちらをご覧になり、自己責任において行うようにされたい。

 よほど詳しい方でなければ、ぼくがやったように、専門のアップルサポートサイトオペレーターの指示に従うのが、最善の策であると思う。

 

*****【重要な注意】ここまで*****

 

 

カーネル・パニック

 

「まず、最初にお聞きしたいのは、起動画面が止まったときに出たメッセージ画面がどんなふうだったかです」

「何か、真っ暗な画面に、複数の言語で、問題が起きたので再起動します、みたいなメッセージが表示されました」

「そのメッセージの背景に、何か絵がありましたか?」

「ええと、なんか大きな丸い絵がありましたね」

「それ、電源ボタンのマークでしたか?」

「どうだったかな。大きなリンゴマークだったような気も」(覚えていないが、リンゴマークに見えた。後で撮っておいた写真を見たら、リンゴではなく、オペレーターのいうように電源マークだった)

「大きな丸い絵ですか・・・メッセージは複数の言語だったんですね?」

「はい、日本語や英語や・・・何ヶ国語かで、ずらりと並んでました」

 

「・・・やはり、HDDはだいじょうぶみたいですね。おそらく、カーネル・パニックという症状でしょう」

「それは何ですか?」

 なにかしら、聞いたことのある言葉だったが、思い出せない。

「昔のMacの説明書には書いてあったのですが、今はほとんど説明されていません。べつの表現で説明されるようになっています。ソフト上の複雑な問題、たとえば何かと何かがぶつかっているみたいなことで、OSのシステムに修復できない問題が生じているというのが、カーネル・パニックです」

「あっ、それ、最初に使ったPowerMacのマニュアルに書いてあった気が・・・」

「ええと、大事なファイルなどは、バックアップが取ってあるでしょうか?」

「いや、タイムマシンとか使ってなかったので。クラウドとの共有はやってましたが」

「この状態だと、OSの再インストールしか、方法がありません。大事なファイルやデータはなくなってしまいますが、よろしいですか?」

「よろしいもよろしくないも、それしかないんですよね?」

「どうしてもデータを失いたくないという場合は、専門の業者に有償で、データを救い出してもらうという方法もあります」

「うーん、そこまでではないなあ。、一応、別のHDDに手作業で大事なファイルは取ってあるので」

「では、再インストールをしますが、その前にやることがあるので、指示にしたがって作業を続けてください」

 

「ああ、わかりました。少々お待ち下さい・・・どうも、HDDの問題ではないかもしれません。まず、いったん、コンピューターの電源を切ってから、電源を押したらすぐに、command キーとRのキーを同時押しして、指示の画面が画面が出たら、指を離してください」

「とくに何も、起きませんけど」

(このあと、ディスクには異常がないかどうかをざっくり調べるような操作をやったが、操作内容をあまりよく覚えていないため、それについては省略した)

「そうですか・・・じゃあ、コンピューターをネットにつなぎましょう」

「でも、そのコンピューターが、そもそも起動できないんだけど・・・ネットにつなぐといっても」

「だいじょうぶです。こうしてください。いったん電源を切って、もう一度電源ボタンを押したら、〇〇キーを押してください」

(これも、どういう操作だったか、記憶が曖昧。option キーと command キーと Rキーを同時押し、だったかもしれない。この作業は何度かやったので。このキーの意味は、あとで説明する)

 

「あっ、画面に地球の絵が出ました。バーがでました」

(この後、ルーターがずらりと並んだ画面になったが、すぐにその画面になったか、別の操作をしたのか、その間の詳細はおぼえていないので、省略)

「いつも使っているルーターを選んで、パスワードを入力してください」

「はい。(ルーターのパスワードはよく使うので、そのメモを見て入力)あっ、ネットが使えるようになったようです」

 

「ええと、最初に、本体に内蔵されている復元システムで起動させようとしたのですが、動かなかったので、インターネットで復旧システムを読み込んでそこから起動させました。では、ディスクの診断を始めますので、電源をいったん切って、また電源ボタンを押し、option キーと command キーと Rキーを同時押ししてください。画面に何か表示されたら、指を離してください」

「あっ、それっぽい画面になりました。上から、タイムマシンから復旧、OSを再インストール、Safari、ディスクユーティリティと書いてあります」(実際にはもう少し詳細な文章だった)

 

 参考にとあとでオペレーターが送ってくれたメールのリンクを見ると、本来は電源ボタン+command+Rで、内蔵システムからOSを復旧させることができるらしい。

 うちの場合は、内蔵システムが働かなかったので、インターネットで復旧させる方法にしたという。それが、電源ボタン+option+command+Rという命令だった。

 

「まだ再インストールは押さないでください。その前に、ディスクを修復しますので、ディスクユーティリティをクリックしてしてください」

 いわれたとおりに作業をすると、コンピューターのHDDの状況を示す画面に。その画面の左側に、どうやらHDDのボリューム状態を示す文字のツリーが表示されている。

「一番上には何と書いてありますか?」

「ええと、Fusionですね」

「えっ、フュージョンですか・・・それは想定していなかったな。あの、このまま調べますので、声は消えますが、電話はつながっていますので、そのままお待ち下さい」

 しばらくして、再び声が。

「そのFusionと書いてある下にHDの状況を示すのがありますね。さらにその下はどうなってますか。HDが2つ表示されてますか?」

「え? その下には何も書いてないですよ・・・あっ、これか。この>のマークを押せばいいのかな。(それを押すと、さらにその下の行が表示された。このマークはFinderでファイル構成をみるときに見る>と同じ使い方だった)あ、本当だ、HDが2つある」

 このあたりまで来て、メールではなく、口頭での指示にしてもらって、本当によかったと思った。不測の事態が次々に起こるので、メールのやり取りでは時間もかかるし、埒が明かなかっただろう。

 

 

まるでハッカーのように

 

「では、電源を切り、また電源ボタンを押して、commandとRを押してください」

「また、4つのメニューがでました」

「そのユーティリティウィンドウのメニューバーを見てください。左上の方です。そこからユーティリティを選び、次にターミナルを選んでください」

 

 そうしたら、真っ暗な画面に映画のハッカーが扱うような、テキスト文字のウィンドウが開いた。アニメ映画『涼宮ハルヒの消失』で、画面に文字だけが出るシーンがあるが、あんな感じである。「ターミナル」の画面らしい。

 

「その出ている文字の後にdiskutil resetFusionと打って、リターンキーを押してください」

 電話の応対をぼくがやり、キーボード入力はオクサンがやった。まるで、本物のハッカーみたいに見える。オクサンも楽しそうだ。

「また、なんか文字がでました」

「Yesと打って、リターンキーを押してください」

「わっ、たくさん新しい行がつぎつぎに・・・」

「最後の行を見てください。成功しましたか?」

「あ・・・successfulと書いてありますね」

「それなら、正常に終わりましたね。では、ターミナルを終了します」(たしか、ターミナルのウインドウを閉じただけだったような。ちょっと、うろ覚え)

 

再インストール

 

「また、4つのメニューに戻りました」

「では、再インストールを選んでください」

「あっ、始まりました。再インストール」

「ちゃんと始まりましたか。それなら、安心ですね。HDDは無事だったようです」

「ええと、完了まで1時間40分とか表示されてますね」

「もっとかかる場合もありますが、短くてよかったですね」

 

「ところで、さっきのFusionというのは、なんだったんですか」

「お使いのコンピューターは、ハードディスクとストレージを2つに分けずに1つにして扱うもFusionというタイプのMacなんです。それが何らかの理由で、2つに分かれてしまうと、いろいろと問題が起きるんです。さきほど診断したら、2つに別れていたので、本来の1つに戻しておきました。その後、OSをインストール、つまり初期化したんです。詳しくは、メールしておきますので、そちらをお読みください」

 

 オペレーターのMさんは、結局、全体で40分以上付き合ってくれて、原因を解明してくれた。

 一通り終わったということで、また何かあったら電話するといって、Mさんにお礼をいって、電話を切った。

 これでようやく解決、と安心したが、まだ一抹の不安があったので、完了するまで監視することに。万一、HDDに物理的な故障があったら、再びフリーズするかもしれない。

 画面を見る限り、起動は順調に進み、バーの下の「あと〇〇時間〇〇分」の数字もどんどん減っていく。

 ところが、最後の最後、バーに「あと1分」と表示がでてからがたいへんだった。そのまま止まってしまったのである。

 こういう数字は、いいかげんな目安であることが多いので、内部処理に時間がかかっているだけかもしれないが、もしかしたら、やっぱりHDDに問題があったという可能性も捨てきれない。

 30分待って好転しなければ、もう一度センターに電話しようと決めた。

 30分。変化はない。

 メールにあったお問い合わせ番号のリンクをクリックし、再びセンターに電話。

 べつのオペレーターだったので、事情を話してMさんをお願いした。

 他のことをしているのか、なかなか変わらない。さきほどのオペレーターがまた電話口にでて、何かしら話しかけた時、ふと画面を見ると、バーが動き出し、再起動が始まったではないか。電話の意味がなくなったので、いったんさよならした。

「すみません。今、ちょうど、動き出しました。また止まるようなら、電話しなおします。ありがとうございました」

 あと3分ほど待てばよかった。でも、わからないよな。

 

 というわけで、無事、OS再インストールが終了。

 オペレーターのMさん、ありがとう!

 さきほども書いたが、口頭の指示にして、本当によかった。

 うちの新iMac、Fusionという珍しいタイプのものだったらしく、Mさんも想定外のことで、いろいろ調べながら支持してくれたようだ。

 

 

そして、復旧作業はつづく

 

 長々と書いてきたが、まだOSが再インストールされただけ。

 この後、以前の状態に戻すことは、できるのだろうか。

 タイムマシンを使っていなかった状況から、手動で外部HDDにコピーしたもの以外は、復活は無理だと、諦めていたのだが、意外なことが起きた。

 それについては、顛末記事の続編で。

 

 

【正式なアップルサポートサイトの記事へのリンク】

サポートや修理サービスに関する Apple へのお問い合わせ 
Intel 搭載 Mac コンピュータの macOS 復旧について 
ディスクユーティリティを使って Intel 搭載の Mac を消去する 
macOS を再インストールする方法 
Apple Diagnostics のリファレンスコード 
Fusion Drive が分割された場合の修復方法 

 

 

 

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