HDDの故障と産経児童出版文化賞 | ひろじの物理ブログ ミオくんとなんでも科学探究隊

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 『さりと12のひみつ』第8話のコンテ、とりあえず完成したのですが、今回は本当にいろんなことが重なって、時間的にピンチでした・・・いや、まだ作成中なので、ピンチです(笑)

 

 その一つが、HDDレコーダーの故障。

 二日前、ブルーレイにダビングできなくなりました。少し前から、失敗することがちょくちょくあったので、どこか調子悪いのかなと思っていたのですが、連続でダビングに失敗したのです。

 これは、ドライブの故障かなと思い、購入した家電店に連絡したところ、保証期間を過ぎているので、直接メーカーに問い合わせ、修理を依頼した方がはやいといわれました。

 メーカー(S社:ウォークマンを作った会社ではありません)のお客様相談センターに電話したら、自動音声の案内。ふつう、自動音声意外に人間のオペレーターが対応してくれる選択肢があるはずなんですが、どの番号を選んでもぜんぶ自動音声。一応聞いてみましたが、うちの機械の症状とは異なるし、修理依頼ができない。

 ウェブサイトでも修理依頼できるとのことだったので、そちらも覗いてみましたが、ちょっとめんどくさそうだったので、いったんやめました。

 家電店とメーカーフリーダイアルの間を往復していても埒が明かず、時間だけが経っていきます。

 

 ふと、何年か前、保証期間中にやはりドライブが故障して修理に来てもらったことを思いだし、取扱説明書を探しました。ここでまた一苦労。保証書や取説を一箇所に放り込むようにして保管していたので、探し出すのに時間が・・・

 でも、これが正解でした。

 

 見つけ出した取扱説明書に、前回の修理にきたときにもらった「アフターサービス連絡カード」をホチキス留めしておいてありました。やるじゃん、おれ!・・・と自分を褒めてから、その連絡先に電話したところ、非常に丁寧な対応で、なんと翌日の夕方に修理に来てくれました。

 ハードディスクが壊れている可能性もあり、そのときはそれの交換になるといわれ、びびりました。家族が楽しみにしている番組がいっぱい撮ってあるので、それが消えてしまうとイタイ。もしもの場合には、修理はやめて、新しいのを購入するしかないななどと、家族会議をしました。

 

 運良く、故障箇所はドライブだったので、それを交換してもらうことで修理完了。そのとき、技術員の人からいろいろ話を聞いたら、当時売りだったスタンバイする機能(即座にHDDが使えるようになるモード)がオンになっていると、つねに待機状態で機械が熱くなり、そのせいでドライブも熱せられて、寿命が縮まるのだということがわかりました。さっそく、そのモードはオフに。最初ドライブが壊れたのが買って4年。今回の故障が買って8年。8年までが部品が残る期間ということで、ぎりぎりでした。

 

 HDDの機械が入れてあったテレビ台の中を、修理の時じゃまにならないように整理して片づけたのですが、そのとき、すっかり忘れていたものが出てきました。

 

 冒頭の写真と、次の賞状の写真です。

 

 平成元年つまり1989年に、ぼくたちの作った本『いきいき物理わくわく実験』(新生出版版)が、第36回産経児童出版文化賞を受賞したときの賞状と盾の写真です。

 

 

 この本が、新生出版版です。表紙は新生出版が頼んだデザイナーさんで、ぼくのイラストを非常にうまく、インパクト強く使っていただいて、みごとな表紙を作っていただきました。

 

 プロって、すごいな、と思いましたね。このときは。

 

 当時、サークルの人から「なんか、本が賞もらえたらしいぞ」と聞き、へえーっと思った(なんという適当な反応でしょう!)んですが、本当にもらえたんですね。で、記念にと、盾と賞状の写真を撮って、執筆者全員に配られたのでありました。

 

 児童出版文化賞と聞いて、高校生以上が対象の本が、児童文化賞もらっていいのかなあと思いましたが、この頃から、ぼくたちの本は垣根の曖昧な扱いを受けていたのですね。

 

 本を読むと、高校物理教育とはなんぞや見たいな論文まで入っていて、非常にカタイ内容の本でもあるんですね。

 

 ぼくのマンガイラストで実験を紹介したので、それが児童向けの本と判断されたのだと思います。うーむ・・・

 

 じつは、まえにそんなことがあったなあ・・・といううっすらとした記憶はあったのですが、記録が手もとに残っていなくて、記憶違いかなあと思ったりしていました。この写真のおかげで、夢じゃなかったことが確認できたわけです(笑)・・・

 

 時が経ち、今は令和元年・・・

 

 感無量だなあ・・・

 

 でも、過去を振り返って懐かしむのもおもしろいけど、ぼくはやっぱり、今と明日を夢見る人生の方が好きですね。

 

 ・・・というわけで、『さりと12のひみつ』の執筆、がんばります。

 

 では、また。

 

 

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