楕円ミラー | ひろじの物理ブログ ミオくんとなんでも科学探究隊

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 ご無沙汰しています。

 「ミオくんと科探隊」の新冒険を試行錯誤しながら準備しているんですが、まだどうなるかさっぱり見当もつきません^^;

 気がついたら、長いことブログの更新が止まっていました。

 

 「ミオくんと科探隊」新冒険はもう少しお待ちいただくとして、一ヶ月ほど前に写真を撮っておいた「楕円ミラー装置」を紹介します。

 「四角の中の三角」を作った加藤裕二さんの手作り実験装置です。

 

 厚めの板を楕円に切り抜き、その側面にアクリルミラーを取り付けます。

 焦点の位置には、片方には透明なダルマ画鋲ピン、もう片方には電球を配置します。電球の方は、黒いフィルムケースで被いますが、こちらはレンズ(プラスチックのレンズを裁断したもの)を貼り付けた窓が3つあり、それぞれ赤、黄、緑のセロハンが取り付けてあります。レンズがないと光が広がって、性能が落ちるとのこと。

 

 

 電球を点灯すると・・・

 

 

 お見事!

 3条の光がダルマピンに集まるのが見えます。

 この写真は暗幕のある部屋で、薄暗がりを作って撮影したもの。最近のスマホは性能が高いので、薄暗がりでもキレイな画像が撮れます。

 ダルマピンが透明なので、光を受けて輝きます。思いつきそうで思いつかないアイディア。

 黒いカバーは回転できるようになっているので、手でつまんで回すと、3条の光線も回りますが、行き着く先は同じ。必ずダルマピンのあるもう1つの焦点に集まります。(こちらの動画をアップしたいんですが、現在、アメブロの新エディタがそれに対応していません。とりあえず、最後にユーチューブに上げた映像のURLを貼っておきますので、そちらでご覧下さい。うまくいくといいんですが・・・)

 

 

 さて、黒いカバーを取ると、こうなります。電球から出たすべての光がダルマピンに集中するのが見られます。美しい。

 

 

 裕二さんの発想は面白い。

 

 切り取った楕円の板も、何かに利用できないかと工夫。回りに板壁をつくり、楕円の一方の焦点の位置に印をつけ、もう一方の焦点にはやはりダルマピン。

 今度は、印の位置から、スーパーボールを指で弾きます。

 光ほどの確実性はありませんが、スーパーボールと壁の相性が良ければ、光のように壁で跳ね返ったボールが、ダルマピンに当たるのが見られます。

 

 見事な楕円の装置ですが、数学より物理で使えそうですね。「ささやきの回廊」の実験装置になっています。

 

 先ほど書いた、ユーチューブにあげた動画のURLです。

 

 https://youtu.be/l55jCUf8kb0

 

 うまく、画像が見られるといいんですが・・・

 

 裕二さんの楕円装置はまだ他にもありますので、また紹介したいと思っています。

 

 

 

 

 

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