王道の「中学受験 虎の巻」ではないものを中心に、私がお勧めしたいと思った本を紹介していくシリーズ。



第1弾目はこちら。


第2弾はこちら。


第3弾はこちら。


第4弾はこちら。


そして、今回ご紹介する第5弾は、「本番に強い子の育て方」。




人気メンタルトレーナーである森川陽太郎さんが、学校行事やスポーツの試合、そして受験…さまざまな「本番」を迎えるにあたって、「本番で自信をもって力を発揮できるようになる」ための方法を教えてくれる本です。



これから受験を迎える皆様には、きっと入試直前期、こういう風に悟りを開くときが来るんじゃないかと思うんです。


「我が子の実力は、もう見えた…💦あとは、持ってる力を最大限に発揮する(解けるはずの問題を確実に解く)方向に注力しよう」と。


これはとても大事な悟りだと思います。

なぜなら、以下のように、実力発揮率によって、逆転現象が起こるからです。


Aさん:実力100×実力発揮率65%=65

Bさん:実力85×実力発揮率85%=72.3

Cさん:実力80×実力発揮率95%=76

(実力だけだとA>B>Cだけど、結果はC>B>Aになる。)


この本の内容を、私なりに要約すると、


・本番に強くなるには、「緊張」とうまく付き合わないといけないが、以下を認識すること

⚫︎本番に強い人≠緊張しない人

⚫︎緊張≠失敗、マイナス感情


・緊張で力を発揮できないのでなく、わき上がる「感情」と「思考」が一致しないから、力を発揮できなくなる。無理に緊張を「ないこと」にせず、感情は自覚した方がよい。


・緊張に慣れるには、「緊張していてもできた!」という経験を積むこと。いきなり高い目標は立てず、無理ない「OKライン」基準をつくり、自己肯定感を持ちながら、少しずつレベルアップさせること。

※⚠️人間は不思議なことに、苦手なものにほど、なぜか目標を高く設定してしまう傾向があるので注意!特に大人!


・「緊張」と「恥ずかしい」は似ている。「恥ずかしい」経験によって、緊張に対するキャパシティを広げることができる。


「想定外」を作らないことも大事。事前によくない事態も想定しておくと「想定内」になる。


感情経験値も大事。マイナス感情を味わう機会を必要以上に奪わないこと



娘の受験を、上記の要約と付き合わせて振り返ると、「1月受験が順調ではなかった」のは、よかったんだろうな、と思いました。


初戦(栄東)は、緊張して思うように点が取れなかった

2校目(浦明)も、問題難易度が変わりすぎて動揺した


失敗したと思っても、最後まで諦めなければなんとかなったし、問題が難しすぎると思っても、それはみんなも同じことだった(平均点も下がった),という経験を1月にできたおかげで、2月は順調にいけたんじゃないかなあ、と思います。


あと、「想定外」を作らないということは、かなり意識しました。

それも多少、効果があったかも?!


↓子どもを動揺させないように、受験当日のトラブル回避を洗い出しました。



↓2月受験前夜に「心理戦」について説きました。

(ちなみに我が家は「平常心で、フラットに」を合言葉にしていましたが、森川さん的にはNGワード滝汗無理に平常心になろうとせず、感情をありのまま受け入れるべし)



実際の本にも、事例がたくさん載っていました。ご興味を持たれた方は、ぜひ入試前にお読みくださいウインク