①からの続きです。



受験当日のトラブルは、移動時間に起こることも多いみたいです。

以下、事例。


・電車乗り換え時にPASMOを線路に落としてしまった。

(駅員さんがすぐに取ってくれて事なきを得たそうですが、怖いですね!線路に落とすのも怖いですが、落として紛失してしまうのも動揺しそう…。今年は土日メインだから大丈夫かもしれませんが、ラッシュの摩擦に耐えられる場所につけているか要確認)


・電車乗り換えであやうく迷子になりそうに。

(年頃だから恥ずかしがりそうですが、しっかりどこかを持ってもらうか、手を繋ぐか?!)


・人波についていったら、別の学校に着いてしまった。(土地勘がなく、同日受験日の近隣校があるのを知らなかった場合、意外と引っかかるかもしれないトラップ)


最後に。

友人から、すごいエピソードを聞きました。

友人本人のエピソードではなく、友人のお子さん(もう高校生)の中学受験仲間の実話とのこと。

個人情報なしなら掲載OKとご許可をいただけたので、性別、学校名なども伏せてご紹介します(私が感じた驚きを感じていただきたいので、できるだけ聞いたままを再現しました)。

 

2/1にお父さん付き添いで受験。

午前校終わりの昼食時、あまり算数が解けなかったとお子さんから聞き、お父さんは、勝算はあまりないかもな…と沈んだ気持ちになりながら、午後校に向けて電車を乗り継ぎ移動。

午後校の最寄り駅についてから、お父さんは気づいた。

あれ、子どものリュックがない、と…ガーン

乗り継ぎで乗ったJRの荷物棚に置き忘れた…ゲッソリ!!!

受験票も、筆記用具も、勉強資料も、みーんな、リュックの中アセアセ

しかも、予備の受験票も、荷物をまとめたくて

昼食時にリュックに入れ替えてしまった。

まずい…ゲロー

電車内で身軽になり、リラックスしてほしいという気持ちが仇になった。

しかも長い路線のJRだったので、リュックは県を越えて遠方へ。

幸い、終点で無事確保してもらえたが、かなり遠い。

でも行くしかない。


文房具はコンビニで買い、受験票は学校に再発行してもらい、なんとか受験できる手筈はととのった。

そこで、お父さんはお子さんに言ったそうです。


「今からお父さんは、リュックを追いかけてくる。迎え時間までには帰ってきたいと思うが、わからない。仕事に行ってるお母さんにお迎え要請をするが、来れるのかはわからない。誰も迎えに来ていなかったら、人波に乗れば駅には着くだろうから、1人で何とか帰りなさい


(ちなみにその学校は、ご自宅から近いわけではなく、電車乗り換えも必要。な、な、なんか動揺発動ワードが溢れている…と、私は聞いていてドキドキしました…)


お子さんは黙って頷き、受験会場へ。

終了時、リュックを背負った子どもたちが続々と出てくる中、1人だけリュックなしで、スーパー袋をシャカシャカさせながら出てきたそうです。

そして、迎えに来た両親(2人とも迎えに間に合った)に向かって一言、「ここは受かった」と。

両親は感涙、そして、本当に合格していたそうです。

(友人のお子さんも、同じ午後校を受験していて、スーパー袋姿があまりに印象的だったので、後日聞いたら、こんな話だったそうです)



私はこの話を聞いて、3つ教訓があると思いました。


まず、絶対荷物は手元から離さないようにしようニヤニヤ


そして、「もしかしたらダメだったかも…」という暗い予感は、思いもよらないミスをさせるほど、人を動揺させるんだな、と。

落ち込んでいるときほど、いつも以上に注意深くになるよう、意識せねば。


そして、「事実をどう解釈させるか」がとても重要。

私から見ると、お子さんが動揺しまくって合格を逃してしまうこともあり得たかもしれない「事実(持ち物も親もどこかに行ってしまい、帰ってくるかわからない)」。

でも、そのお子さんの解釈は、「今は荷物も親もないけど、戻ってくるはずだから、大した話じゃない」だったそうです。

これは、希望のある話です。

いろいろ想定外を潰そうと思っても、上回る想定外なことが起こるかもしれません。

でも、子どもの解釈さえ「大したことない」にできてしまえば、落ち着いて受験ができるはずです。

我々大人の腕の見せどころですね。



私はこの話に、かなり驚きと救いを感じたので、ご紹介させていただきました。


では残り1週間、悔いのないように、一緒に頑張りましょう照れ